ライブデータで事実確認 · 2026年10月21日

穴場 モンテレイ

ファロ・デ・コメルシオ:モンテレイ観光ガイド(4.3★)

このガイドの作り方

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ファロ・デ・コメルシオ(モンテレイ、メキシコ)
Photo: Own work / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)

大聖堂の隣にそびえるオレンジの刃

ファロ・デ・コメルシオは「灯台(ファロ)」という名前ですが、灯台らしい形はしていません。マクロプラサの石畳からまっすぐに立ち上がるのは、高さおよそ70メートルの平たいオレンジ色のコンクリート板です。真横から眺めると、ほとんど一本の線にしか見えません。正面に回ると、灰色の稜線を描くシージャ山(Cerro de la Silla)を背にして、鮮やかな色の壁が目に飛び込んできます。

モニュメントが建っているのは、モンテレイ・メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana de Monterrey)のすぐ裏手です。淡い色の石で造られたバロック様式のファサードのすぐ横に、装飾をいっさい持たないモダニズムの一枚岩が並んでいます。両者を調和させようという意図はまったく感じられません。観光客の多くは大聖堂の撮影に夢中なので、ファロはその価値に見合うほどの注目を集めていないのが実情です。

バラガンが商業に捧げた記念碑

このモニュメントは、モンテレイ商工会議所の創立100周年を記念して1984年に建てられました。「商業の灯台」という名前もここに由来しています。産業と交易によって発展し、その歩みを街の誇りとしてきたモンテレイらしい命名です。設計を手がけたのはプリツカー賞を受賞した建築家ルイス・バラガンで、ラウル・フェレーラとの共同作品です。

それだけでも、建築好きなら立ち寄る価値は十分にあります。バラガンはメキシコシティとその近郊に残した住宅や、壁に囲まれた庭園の作品でよく知られています。ここでは個人邸で用いた平らな面構成と鮮烈な色彩を、都市のスケールで展開しました。注目したいのは、板に深く刻まれた切り込みです。一枚の壁面を破る唯一の造形で、広場に差す光の移ろいとともに表情を変えていきます。

夜のファロを楽しむ

ファロは、夜になると中心街の上空にレーザー光線を放つよう設計されています。屋根の上を横切っていく緑の光線は、多くのモンテレイ市民(レヒオモンタノ)にとって思い出深い光景です。ただし毎晩点灯するとは限りません。ライトアップされた塔を見るつもりで出かけ、光線が見られたら幸運だと考えておきましょう。

塔は夜になるとライトアップされ、照明の下ではオレンジ色がまるで違った印象になります。おすすめの観賞スポットは次のとおりです。

  • 大聖堂の階段から:石とコンクリートの対比という定番の構図が楽しめます
  • マクロプラサ中央の開けた場所から:市庁舎(Palacio Municipal)も画面に入れて、塔の高さ全体を収められます
  • バリオ・アンティグオの端から:低いコロニアル様式の屋根並みの向こうに塔がそびえて見えます

周辺のマクロプラサを歩く

ファロが建つマクロプラサは、世界でも有数の広さを誇る公共広場です。周辺の見どころをつないで、気軽に散策コースを組めます。徒歩圏内の主なスポットは次のとおりです。

  • モンテレイ・メトロポリタン大聖堂:ファロのすぐ隣にあります
  • 市庁舎:広場に面して建つ市役所です
  • MARCO(Museo de Arte Contemporáneo):大聖堂近くの広場南端にある現代美術館です
  • バリオ・アンティグオ:すぐ東側に広がる旧市街で、石畳の通り沿いにバーやギャラリーが並びます
  • パセオ・サンタ・ルシア(Paseo Santa Lucía):マクロプラサの東側から入れる川沿いの遊歩道です

メトロ2号線のサラゴサ(Zaragoza)駅で降りればマクロプラサに出られ、塔までは歩いてすぐです。サン・ペドロ・ガルサ・ガルシア(San Pedro Garza García)やフンディドーラ(Fundidora)周辺に滞在している場合は、タクシーか配車アプリで大聖堂まで行くのがいちばん簡単です。

ファロ・デ・コメルシオの見学方法

チケットも門もなく、内部にも入れません。公共広場に置かれた彫刻なので、Googleでも24時間営業と表示されています。歩いて近づき、眺めたらそのまま次へ向かう、という見学スタイルです。所要時間は15〜30分ほどですが、写真を撮るならもう少し余裕をみておきましょう。

知っておくと役立つポイントをご紹介します。

  • 時間帯を変えて2回訪れましょう。 夕方近くは日差しの下でオレンジ色が映えます。バリオ・アンティグオで夕食をとったあとにもう一度訪れれば、ライトアップされた姿が見られます。
  • 大聖堂への配慮を忘れずに。 ミサや結婚式が行われているときは、ファロの足元での撮影は控えめにしましょう。両者は同じ石畳の一角を共有しています。
  • 地元での呼び名を使いましょう。 地元の人やタクシー運転手には「エル・ファロ・デル・コメルシオ(el Faro del Comercio)」の名で通じます。「ラ・マクロプラサ、ポル・ラ・カテドラル(la Macroplaza, por la Catedral)」と伝えても大丈夫です。
  • メキシコ北部の日差しは強烈です。 夏の日中は広場に日陰がほとんどないので、日差しのやわらかな時間帯に訪れるほうが快適です。

寄り道する価値はあるか

コンクリートの板ひとつを目当てに旅程を組む人はあまりいないでしょう。それでもこれは、メキシコを代表する建築家の公共作品を、無料でいつでも見られる貴重な場所です。しかも、どのみち通ることになりそうな広場に建っています。車窓からちらりと眺めて済ませず、ぜひ足を止めてじっくり見てみてください。

現代アートに興味があればMARCOと、食事やお酒を楽しみたいならバリオ・アンティグオの散策と組み合わせるのがおすすめです。どちらにしても、マクロプラサで20分ほど時間を割く価値は十分にあります。

よくある質問

ファロ・デ・コメルシオはモンテレイのどこにありますか?

セントロ地区のバリオ・アンティグオ西端に広がるマクロプラサにあり、モンテレイ・メトロポリタン大聖堂のすぐ裏手に建っています。最寄り駅はメトロ2号線のサラゴサ駅です。

ファロ・デ・コメルシオの内部に入ったり、上に登ったりできますか?

できません。中まで詰まった記念碑的な彫刻で、一般の人は立ち入れません。広場から眺める形になりますが、屋外にあるのでいつでも見ることができます。

今でも夜にレーザーは点灯していますか?

塔は夜に街の上空へレーザー光線を放つよう造られていますが、毎晩点灯するわけではありません。ライトアップされた塔を見るつもりで訪れ、レーザーが見られたら幸運だと考えておきましょう。

見学にはどれくらいの時間が必要ですか?

15〜30分あれば十分です。大聖堂やMARCO、パセオ・サンタ・ルシアとあわせて回ったり、バリオ・アンティグオでの夕食と組み合わせたりする人がほとんどです。

ファロ・デ・コメルシオを設計したのは誰ですか?

ルイス・バラガンがラウル・フェレーラと共同で設計しました。モンテレイ商工会議所の創立100周年を記念して、1984年に完成しました。

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