製鉄所から生まれ変わった公園
園内には今も煙突がそびえています。フンディドラ公園があるのは、1900年に創業したモンテレイ製鉄所(Fundidora de Fierro y Acero de Monterrey)の跡地です。ラテンアメリカで初めての一貫製鉄所として知られ、1986年に操業を終えました。
モンテレイ市は、この製鉄所を取り壊しませんでした。高炉や赤くさびたガントリークレーン、線路、れんが造りの工場棟はそのまま残し、そのあいだに芝生や木々、ジョギングコースを整えたのです。
この公園ならではの体験がここにあります。木陰の道を歩いていくと、リベットで組まれた何階分もの高さの鉄塔が突然目の前に現れます。その向こう、東の空には、馬の鞍のような形をしたセロ・デ・ラ・シジャが大きく広がっています。
Horno3:旧高炉の頂上へ
公園の主役は第3高炉です。正式名称はHorno3(鉄鋼博物館/Museo del Acero)で、2007年に高炉の外殻をそのまま生かして開館しました。
館内の展示では、鉄鉱石と石炭がどのようにして鋼になるのか、そしてモンテレイがなぜメキシコを代表する工業都市へと発展したのかを学べます。展示ホールは高炉の元の構造を囲むように設けられています。ガラスと鉄骨でできた別棟が古い鉄の構造物に寄り添うように建っているため、当時の設備をいつでも目にすることができます。
いちばんの見どころは、頂上へのライドです。高炉の外側に設けられたエレベーターに乗ると、公園をはるか下に見下ろす通路まで上がれます。そこからは次のような景色が見渡せます。
- 東にそびえるセロ・デ・ラ・シジャ
- 街を取り囲むシエラ・マドレの山並み
- 湖やほかの高炉を含む公園の全景
博物館と頂上ライドの料金や営業時間は、公園とは別に設定されています。公園の開門時間と同じだと思い込まず、出かける前にHorno3の公式サイトで確認しておきましょう。
パセオ・サンタ・ルシアを歩いて向かう
公園へは、水辺を歩いて向かうのがいちばんです。パセオ・サンタ・ルシアは美しく整備された人工の川沿いの遊歩道で、市の中心部にあるマクロプラサから約2.5km続き、フンディドラに行き着きます。
水路に沿って進むと、噴水や橋、植栽が施された川岸が次々と現れます。同じルートを船も運航しているので、のんびり移動したい人はそちらを選ぶのもよいでしょう。
片道は歩き、帰りはメトロを使うのがおすすめです。旧市街やメキシコ歴史博物館(Museo de Historia Mexicana)、川沿いの遊歩道をひと続きに巡り、最後に高炉のふもとへたどり着けます。
園内の見どころ
公園の面積はおよそ140ヘクタールもあるため、どこに何があるのかを把握しておくと便利です。敷地内や周辺には、次のような施設があります。
- パルケ・プラサ・セサモ:セサミストリートをテーマにした遊園地。小さな子ども向けの乗り物や水遊びのアトラクションがそろっています
- シンテルメックス:コンベンション・展示場
- オーディトリオ・シティバナメックスと屋外会場:大規模なコンサートや音楽フェス「パル・ノルテ(Pa’l Norte)」の会場として使われています
- セントロ・デ・ラス・アルテス:かつての工場棟を活用した芸術センターで、ヌエボ・レオン州のシネテカとフォトテカが入っています
- アレナ・モンテレイ:公園の端、道路を渡ってすぐの場所にあります
- 中央の湖や遊び場、長く続くウォーキング・ランニングコース
遊歩道沿いには古い機関車や鉱石運搬車がオブジェのように置かれています。また、2001年から2006年にかけては、園内を周回するコースでチャンプカーの市街地レース「モンテレイ・グランプリ」も開催されました。
オブレラ地区へのアクセス
公園の住所はAdolfo Prieto S/Nで、中心街の東に位置するオブレラ地区にあります。いちばん簡単なのはメトロを使う方法です。
メトロ1号線に乗り、パルケ・フンディドラ駅で降りると公園の北側に出られます。ひとつ先のイ・グリエガ駅からも、南側の入口まで歩いて行けます。
車で行くこともでき、公園には駐車場もあります。ただ、コンサートのある夜や、シンテルメックスやアレナ・モンテレイで大きなイベントが開かれる日は、周辺の大通りがひどく渋滞します。そうした夜はメトロを使うほうがよいでしょう。モンテレイでは配車アプリも便利で、公園の正門前で降ろしてもらえます。
地元の人のように公園を楽しむ
モンテレイの人々はこの公園を単に「フンディドラ」と呼び、日々の暮らしの一部として親しんでいます。とても人気のある場所なので、独り占めできるとは期待せず、混雑を前提に計画を立てましょう。
早朝を活用しましょう。 門は毎日6:00 AMに開きます。出勤前の涼しい時間帯には、遊歩道はランナーやサイクリストでいっぱいになります。早めに行けば、日差しが強くなる前に散策を終えられるのも利点です。
暑さを甘く見ないでください。 モンテレイの夏は猛烈に暑く、高炉のあいだには日陰がところどころにしかありません。水や帽子、日焼け止めを持参し、日中はHorno3やセントロ・デ・ラス・アルテスなどの屋内施設で過ごすとよいでしょう。
週末は家族連れで混み合います。 土曜と日曜は、ピクニックを楽しむ人や誕生日を祝うグループ、プラサ・セサモへ向かう子どもたちでにぎわいます。静かな遊歩道を歩きたいなら、平日に訪れましょう。
カードと現金の両方を用意しましょう。 博物館や大きな施設ではカードが使えます。一方、遊歩道沿いの軽食の屋台や小さな売店では、ペソの現金のほうが支払いがスムーズなことが多いです。
イベントカレンダーを確認しましょう。 コンサートやフェスティバルの開催時は、敷地の広い範囲が閉鎖されることがあります。そうした日は、開演の数時間前からステージ周辺が人で埋まります。
滞在時間とおすすめの時期
主な遊歩道と湖をひと回りし、高炉を見上げるだけなら2〜3時間で十分です。Horno3をじっくり見学して頂上まで上るなら、さらに2時間ほど足しておきましょう。
パセオ・サンタ・ルシアの散策と博物館、さらにセントロ・デ・ラス・アルテスでの映画鑑賞や展覧会まで組み合わせるなら、丸一日あてるとちょうどよいでしょう。プラサ・セサモへ行く家族連れも、一日がかりの予定を立ててください。
いちばん過ごしやすい気候になるのは11月から3月です。公園は毎晩10:00 PMまで開いています。夜にはライトアップされた鉄の構造物が昼間とはまったく違う表情を見せ、空気も涼しくなるので、ゆっくり散歩を楽しめます。
よくある質問
フンディドラ公園の開園時間を教えてください。
公園自体は曜日を問わず毎日6:00 AMから10:00 PMまで開いています。ただし、Horno3やパルケ・プラサ・セサモ(Parque Plaza Sésamo)など園内の施設は営業時間がそれぞれ異なります。各施設の公式サイトで個別に確認してください。
メトロでフンディドラ公園へ行くにはどうすればよいですか?
メトロ1号線に乗り、パルケ・フンディドラ駅で降りてください。公園の北側に出られます。ひとつ先のイ・グリエガ(Y Griega)駅からも歩いて行けます。また、マクロプラサ(Macroplaza)からパセオ・サンタ・ルシアの川沿いの遊歩道を約2.5km歩いて向かう方法もあります。
フンディドラ公園の所要時間はどのくらいですか?
主な遊歩道と湖、高炉をひととおり見るなら2〜3時間が目安です。Horno3の見学と頂上へのライドまで楽しむなら半日をみておきましょう。パセオ・サンタ・ルシアも歩く場合や、子ども連れでプラサ・セサモに行く場合は丸一日かかります。
フンディドラ公園を訪れるのに最適な時期はいつですか?
いちばん過ごしやすいのは、比較的涼しい11月から3月です。季節を問わず、6:00 AMの開園直後の早朝か、10:00 PMの閉園前の夕方以降に訪れれば、日中の厳しい暑さを避けられます。週末は家族連れでにぎわうので、ゆったり過ごしたいなら平日がおすすめです。
公園のほかにはどんな見どころがありますか?
敷地内や隣接するエリアには、旧高炉を利用した鉄鋼博物館のHorno3をはじめ、パルケ・プラサ・セサモ、シ��テカとフォトテカを併設するセントロ・デ・ラス・アルテス(Centro de las Artes)、シンテルメックス(Cintermex)、オーディトリオ・シティバナメックス(Auditorio Citibanamex)、アレナ・モンテレイ(Arena Monterrey)があります。
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