ダウンタウンを見下ろすバルコニー
街並みは石の手すりの下から始まります。眼下にはモントリオールのダウンタウンの高層ビルがぎっしりと立ち並んでいます。十字形をしたプラス・ヴィル・マリー(Place Ville Marie)のタワーも見分けられるほどの近さです。ビル群の向こうには、セントローレンス川が南へ平たい帯のように延びています。
空気が澄んだ日には、さらに遠くまで見渡せます。川の向こうに広がる平野からは、サン・ブルーノ山(Mont Saint-Bruno)やサン・ティレール山(Mont Saint-Hilaire)といったモンテレジー丘陵の山々が、ぽつんぽつんとそびえています。市内でも指折りの人気展望スポットです。入場ゲートもチケットもないのにその評判を得ているのは、それだけ眺めが見事だからです。
テラスとシャレー、そして名前の由来
展望台は、モン・ロワイヤル・シャレー(Chalet du Mont-Royal)の正面にある半円形の舗装された広場です。シャレーは1932年に建てられた石造りの建物で、中には壮麗なホールがあります。公衆トイレを使いたいときや、風を避けてひと息つきたいときには、まずここを頼るとよいでしょう。ただし、何が開いているかは当日に確認してください。
テラスの名前は、1997年にウェンダット族の首長コンディアロンクにちなんで付けられました。コンディアロンクは外交手腕を発揮し、1701年のモントリオール大和約で中心的な役割を果たした人物です。この条約はフランスと約40の先住民族を結びつけたものでした。モン・ロワイヤル公園そのものは1876年に開園しました。
設計を手がけたのは、ニューヨークのセントラル・パークでも知られる造園家フレデリック・ロー・オルムステッドです。
上り方を選ぶ
展望台の縁まで通じる車道はないため、最後は誰もが歩くことになります。どれだけ上りたいかに合わせてルートを選びましょう。
- ピール階段: ピール駅(Peel、グリーンライン)を出発し、ピール通り(Rue Peel)の坂を上ってパン通り(Avenue des Pins)を越えます。坂の上で遊歩道に入ると、長い木の階段が続きます。ふもとから急な上りが20〜30分ほど続くと考えてください。
- オルムステッド道(Chemin Olmsted): 山腹をゆるやかなジグザグで上っていく、幅の広い砂利道です。距離は長くなりますが、ベビーカーを押す方や足腰に自信のない方、階段を避けたい方に向いています。
- モン・ロワイヤル駅(Mont-Royal、オレンジライン)から11番のバス: バスはカミリアン・ウード通り(Voie Camillien-Houde)とリメンブランス通り(Chemin Remembrance)を通って山を越えます。ビーバー湖(Lac aux Castors)かメゾン・スミス(Maison Smith)の近くで降り、森の中を15〜20分ほど歩きます。
- 車: ビーバー湖とメゾン・スミスの近くに有料駐車場があり、料金は精算機に掲示されています。駐車場からは、バスの場合と同じく森の中を歩きます。
ダウンタウンから歩いて往復する場合、全体で1.5〜2時間を見ておきましょう。木立の中を少し歩いた先にあるモン・ロワイヤルの十字架に足を延ばしたり、ビーバー湖をひと回りしたりするなら、もう少し余裕を持たせてください。
階段と手すりでのマナー
多くのモントリオール市民にとって、ピール階段は無料のトレーニングジムです。何往復も駆け上がる人の姿がよく見られます。ランナーが追い越せるよう、階段では右側に寄りましょう。休むときは階段の途中ではなく踊り場で止まってください。山の標識はほとんどがフランス語です。「Belvédère Kondiaronk」と「Chalet du Mont-Royal」の表示を目印にしてください。
人気のテラスなので、混雑を避けられるかどうかはほぼ時間帯で決まります。公園は午前6時に開きます。平日の早い時間に着けば、ツアー客や午後の散策者がやってくる前に、手すり沿いを広々と使えることがほとんどです。人が写り込まない写真を撮るのがいちばん難しいのは、夏の週末の午後です。
展望台は無料で、頂上で支払うものは何もありません。ただし、バスや駐車場を利用するつもりなら、カードか現金を用意しておきましょう。リードをつけた犬を連れた人も多く、低い石垣に腰かけてピクニックを楽しむ人もよく見かけます。ごみは必ず持ち帰ってください。
季節ごとの楽しみ方
眺めは季節によって大きく表情を変えます。9月下旬から10月には、眼下の斜面が赤やオレンジに染まり、高層ビル群を彩ります。夏は青々と茂った木々の間からビル群がのぞき、広場は散策者やサイクリストでにぎわいます。ときおりストリートミュージシャンの姿も見られます。
冬になると木々の葉が落ち、見通しがぐんと良くなります。踏み固められた雪で階段が滑りやすくなるため、ブーツやスノーシューを履いてオルムステッド道を歩く人が多くなります。近くのビーバー湖も、条件がそろえば冬の定番スポットです。
街に明かりが灯るころ
公園は現在深夜0時まで開いているので、日没後にダウンタウンの高層ビルが明かりをまとう様子を眺められます。モン・ロワイヤルの開園時間は季節によって変わることがあります。最新のスケジュールは、レ・ザミ・ド・ラ・モンターニュ(Les amis de la montagne)とモントリオール市の公式サイトで確認できます。
暗くなってからは、細い山道ではなく、照明のあるオルムステッド道か主要な遊歩道を歩きましょう。森の中を通る区間に備えて、スマートフォンのライトも用意しておくと安心です。夜にピール階段を下りれば、そのままダウンタウンの通りに戻れます。
よくある質問
モントリオールのダウンタウンからコンディアロンク展望台へはどう行けばいいですか?
ピール駅(Peel、グリーンライン)を出たら、ピール通り(Rue Peel)を上ってパン通り(Avenue des Pins)を越え、その先の階段を目指します。上り坂が続き、所要時間はおよそ20〜30分です。上りを少なくしたい場合は、モン・ロワイヤル駅(Mont-Royal、オレンジライン)から11番のバスに乗り、ビーバー湖周辺で下車してください。そこから公園内を15〜20分ほど歩けば到着します。
開園時間を教えてください。
現在は毎日午前6時から深夜0時まで開いていると案内されています。ただし、モン・ロワイヤル公園の開園時間は季節によって変わることがあります。遅い時間に訪れる予定なら、事前にモントリオール市かレ・ザミ・ド・ラ・モンターニュ(Les amis de la montagne)の公式サイトで確認してください。
おすすめの時間帯や時期はありますか?
テラスの混雑状況を計測したデータはありません。静かな手すり沿いを確保したいなら、平日の午前6時の開園直後に着くのがいちばん確実です。紅葉の見頃は9月下旬から10月にかけてで、日没後には街の明かりが灯ります。
所要時間はどのくらい見ておけばいいですか?
ダウンタウンから歩いて上り、テラスで過ごし、歩いて戻るまでで1.5〜2時間を見込んでください。モン・ロワイヤルの十字架やビーバー湖にも立ち寄るなら、さらに1時間ほど加えましょう。
展望台の近くに駐車場はありますか?
はい、あります。カミリアン・ウード通り(Voie Camillien-Houde)とリメンブランス通り(Chemin Remembrance)沿いのビーバー湖付近とメゾン・スミス(Maison Smith)付近に、有料駐車場があります。料金は精算機に掲示されています。どちらの駐車場からも、森の中を少し歩けばテラスに着きます。
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