チェス大国で開かれるサーキット大会
タシケントの人々はチェスに本気で向き合っています。ウズベキスタンは2022年にチェンナイで開かれたチェス・オリンピアードのオープン部門で金メダルを獲得しました。それ以来、若いグランドマスターたちの活躍によって、世界のトップクラスの座を守り続けています。第5回プレジデントカップの舞台は、そうした才能の多くが腕を磨いてきたこの街です。
本大会は国際チェス連盟(FIDE)のFIDEサーキットに含まれています。FIDEサーキットとは、1シーズンを通じて予選対象の大会の成績をポイント化し、候補者大会への出場枠を争うシリーズです。賞金以上のものがかかっているため、選手たちは勝ちにこだわって盤に向かいます。
11月28日から12月6日までの9日間
大会期間は2026年11月28日から12月6日までです。タシケントに冬が訪れたばかりの時期に、9日間にわたって対局が続きます。
クラシカルのチェスは進行がゆっくりです。1局が数時間に及ぶこともあり、長い沈黙が続いたかと思えば、持ち時間が少なくなった途端に慌ただしく手が進みます。観戦者は1ラウンドを最後まで見届けるより、出入りしながら気ままに見るのが一般的です。順位争いが詰まり、安易な引き分けが許されなくなる最後の2〜3日を、会場観戦に充てる人も少なくありません。
- 序盤: 出場者の顔ぶれが落ち着き、優勝候補が調子を見せ始めます。
- 中盤: 組み合わせが厳しくなり、上位陣同士の対戦が実現します。
- 終盤: タイブレークの計算が絡み、観戦席が最もにぎわいます。
チケット・会場・中継について
会場、観戦方法、チケットの有無はすべて大会主催者が取り扱っています。手元の情報に記載がないため、本ガイドでは会場名や料金を紹介していません。
FIDEの大会では、対局場と一般観覧エリアは通常分けられています。柵で仕切られる場合もあれば、別室で観戦する場合もあります。解説やライブ盤面がスクリーンに映し出されることもよくあります。タシケント以外の場所にいる人にとっては、主要なチェスサイトでのライブ中継がサーキット大会を追う定番の方法で、世界中のファンの大半がこれで観戦しています。
現地のファンにも、観戦しながらスマートフォンで中継を開き、エンジンの評価値を確かめる人がたくさんいます。
静けさこそが観戦の条件
チェスの対局場には独自のマナーがあり、地元の人々はそれをよく心得ています。ウズベキスタンのクラブプレーヤーは、盤のそばで話をしないのが当然という環境で育ってきました。訪れる人にも同じ振る舞いが求められます。
- スマートフォンは電源を切るか、マナーモードに。 FIDEの不正防止規定は厳しく、対局エリアの近くで電子機器を持っていると退場を求められることもあります。
- フラッシュ撮影は禁止です。 カメラマンの撮影はラウンド開始直後の短い時間に限られるのが普通で、その後は観戦者も静かにしている必要があります。
- 検討は外で小声で。 局面について話すなら廊下か解説室へ移動し、盤まで声が届く場所では決して話さないようにしましょう。
- 移動は勝負どころを避けて。 観戦慣れした人は、選手が手を指すのを待ってから通路を歩きます。
タシケント市内の移動は難しくありません。配車アプリはヤンデックス・ゴー(Yandex Go)が定番です。タシケント地下鉄は中心部のほとんどの地区をカバーしており、駅はシャンデリアやモザイク、大理石で彩られています。市内ではカードやスマートフォンでの支払いが広く使えますが、小さなカフェやバザールの露店ではウズベキスタン・スムの現金を好むことがよくあります。
冬の入り口のタシケント
11月下旬から12月上旬のタシケントは冷え込みます。日中の気温はたいてい1桁台で、夜は氷点下近くまで下がることも珍しくありません。ソ連時代に造られた広い大通りでは、地下鉄の出口から会場の入口まで風の吹く中を長く歩くこともあるため、しっかりしたコートを用意していく人がほとんどです。
その代わり、観光地は空いていて、どこへ行っても温かい料理にありつけます。タシケント名物のプロフは、ニンジンと羊肉を大きなカザン(鍋)で炊き込んだ米料理で、昼に食べるのが昔からの習わしです。プロフの専門店では、昼過ぎの早い時間に売り切れてしまうこともよくあります。
ラウンドの合間に
午後のラウンドの前に午前中が空いていれば、街の代表的な名所をいくつか回れます。
- チョルスー・バザール: 青いタイルの大きなドームに覆われた市場で、パンやドライフルーツ、スパイス、ナッツが山積みになっています。地下鉄チョルスー駅のすぐそばです。
- ハズラティ・イマーム(ハスト・イマーム)複合施設: 旧市街にあるモスクとメドレセ(神学校)の集まりで、現存する最古級のコーラン写本を所蔵しています。
- アミール・ティムール広場: ティムールの騎馬像が立つ中心部の広場で、ティムール朝歴史博物館のすぐ近くにあります。
- クケルダシュ・メドレセ: チョルスーの近くにある16世紀のメドレセで、バザールと一緒に訪ねやすい場所です。
街なかでもっとチェスに触れたいなら、年配の男性たちが折りたたみ盤で早指しを楽しむ公園や中庭を探してみるのもよいでしょう。寒い季節には見かける機会が減りますが、まったく姿を消してしまうことはめったにありません。
よくある質問
第5回プレジデントカップ(チェス)はいつ開催されますか?
2026年11月28日から12月6日まで、ウズベキスタンのタシケントで開催されます。
どのような大会ですか?
FIDEサーキットに含まれる国際大会で、成績に応じて候補者大会の出場権につながるポイントが与えられます。ウズベキスタンのトップグランドマスターと海外の強豪が出場します。
タシケントにいなくても対局を観戦できますか?
はい、観戦できます。FIDEサーキットの大会は主要なチェスサイトで指し手がライブ中継されるのが一般的で、ほとんどのファンはその方法で観戦しています。
1ラウンドの観戦にはどのくらい時間がかかりますか?
クラシカルの対局は数時間に及ぶこともあります。観戦者の多くはラウンドの一部だけを見ていきます。順位争いが最も接戦になる最終盤の数日を選んで訪れる人もたくさんいます。
大会期間中のタシケントの天気はどうですか?
冬の初めにあたる時期です。日中の気温はたいてい1桁台で、夜は氷点下近くまで冷え込むことも多いため、暖かいコートを持っていく人がほとんどです。
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