わずか7分でたどり着く山頂
パタゴニアの絶景の多くは、苦労して歩いた末にようやく出会えるものです。ところが、ここはほとんど苦労がいりません。ブスティージョ通り沿いの乗り場から2人乗りのチェアリフトに乗れば、標高約1,050メートルの山頂まで運んでくれます。乗車時間はおよそ7分です。足元にはコイウエやイトスギの森が広がります。
山頂には広い展望デッキとカフェ(コンフィテリア)があり、湖水地方の全景が目の前に開けます。セロ・カンパナリオはバリローチェでも指折りの有名スポットです。絵はがきや「世界の絶景」ランキングでおなじみの眺めなので、ほかの観光客と一緒になることは覚悟しておきましょう。
目の前に広がる景色の正体
パノラマはぐるりと360度に広がります。山頂に立ってから地図と山並みを見比べるより、あらかじめ名前を頭に入れておくと楽しめます。時計回りに見ていくと、次のような景色が確認できます。
- ナウエル・ウアピ湖:チリ方面へと延びる、氷河が生んだ大きな湖
- ビクトリア島:湖の中ほどに細長く横たわる、森に覆われた島
- ジャオジャオ半島と、そのくびれ部分に建つ赤い屋根のホテル・ジャオジャオ
- ペリト・モレノ湖:二つの入り江に分かれた湖
- エル・トレボル湖:眼下に見える、クローバーの形をした小さな湖
- ロペス山、そしてバリローチェの街の背後にそびえるオットー山とカテドラル山の山並み
展望デッキには案内板があり、主な見どころの名前が記されています。高い峰々には一年の大半で雪が残っていて、尾根の輪郭がひときわくっきりと浮かび上がります。
km 17.5への行き方
乗り場があるのは、バリローチェから湖岸沿いに西へ延びるエセキエル・ブスティージョ通りです。周遊ルート「シルクイト・チコ(Circuito Chico)」の最初の大きな立ち寄りスポットでもあります。
- バスの場合: 20番の路線バスが中心街からブスティージョ通りを通り、ジャオジャオ方面へ向かいます。運転手に「カンパナリオ」と伝えるか、km 17.5の標識を目印にしてください。市バスでは現金が使えず、チャージ式のSUBEカードが必要なので、あらかじめ街なかでチャージしておきましょう。
- 車・自転車の場合: 乗り場には駐車場があります。レンタサイクル店はkm 18〜19あたりに集まっているので、自転車でシルクイト・チコを回る人はここから走り始めることが多いです。
- タクシー・レミース(ハイヤー)の場合: 移動が速く、このあとジャオジャオまで足を延ばすなら便利です。
リフトで登るか、歩いて登るか
チェアリフトの横には急な歩道が続いています。体力に自信のある人なら、たいてい30〜40分で山頂に着きます。夏は足元の土が崩れやすく砂ぼこりが立ち、雨や雪のあとは滑りやすくなります。登りより下りのほうが膝への負担は大きくなります。
パタゴニアでは強風が珍しくなく、風が強いとチェアリフトが止まることがあります。その場合、山頂へ行くには歩くしかありません。寒い時期には乗車中にブランケットが配られることもあります。山頂の風は1月でも薄手のジャケットでは防げないほど冷たいので、季節を問わずしっかりした防寒着を用意しましょう。
カンパナリオで混雑を避けるコツ
ここは観光客の定番スポットで、シルクイト・チコを巡るツアーのほぼすべてに組み込まれています。山頂はほかの人と分け合うものと考えておきましょう。眺めの良しあしは天気しだいで、時間帯よりも天候のほうがはるかに重要です。出かける前に湖の上空を確認してください。
雲が低く垂れこめるとパノラマがすっかり隠れてしまいます。わざわざ展望デッキまで行って灰色の雲を眺めるだけ、というのは残念です。
ガイドツアーやレンタサイクルの人たちは午前の半ばごろに出発することが多いので、早めに動けばたいていツアー客より先に山頂に着けます。夕方近くには、ナウエル・ウアピ湖に低く差し込む光という別の楽しみがあります。ただし運行時間は季節によって変わるため、その月の最終便の時刻は公式サイトで確認してください。
覚えておくと役立つポイントです。
- チェアリフトのチケットは乗り場の窓口で購入します。最新の料金は窓口と公式サイトに掲示されています。
- 山頂のカフェでは、アルゼンチンの人たちはよくスブマリーノ(温かい牛乳に板チョコを溶かした飲み物)や、コーヒーとメディアルナを注文します。カウンターで注文してから、窓際の席を探すスタイルです。
- バリローチェではペソとカードが使えます。カードやメルカド・パゴのQRコードで支払う旅行者も多いですが、ちょっとした買い物用に現金も少し持っておきましょう。
- 地元では「カンパナリオ」とだけ呼ぶのが一般的で、タクシーでも「セロ」を付けなくても通じます。
シルクイト・チコのほかのスポットと組み合わせる
カンパナリオの所要時間は、リフトの乗車と展望デッキでの滞在を合わせて1.5〜2時間です。周遊ルートのほかのスポットと組み合わせて回りましょう。乗り場からブスティージョ通りを先へ進むと、次のスポットがあります。
- ホテル・ジャオジャオと、その向かいの丘に建つ木造のサン・エドゥアルド礼拝堂
- パニュエロ港:ビクトリア島行きの船が出る港
- プント・パノラミコ:ペリト・モレノ湖とロペス湾を見下ろす道路沿いの展望スポット
- コロニア・スイサ:スイス系入植者が築いた古い村で、周遊ルートから少しそれた場所にあります
自転車でシルクイト・チコを回るなら、カンパナリオを最初の登りとして丸一日かかります。車なら、周遊ルートと山頂をあわせて午前中いっぱいで回れます。
よくある質問
バリローチェの中心街からセロ・カンパナリオへはどう行けばいいですか?
20番の市バスでエセキエル・ブスティージョ通りを西へ向かい、km 17.5で降ります。チェアリフトの乗り場は道路のすぐ脇にあります。バスに乗るにはチャージ済みのSUBEカードが必要です。タクシーやマイカーでも行けて、乗り場には駐車場があります。
チェアリフトを使わずに歩いて登れますか?
はい、登れます。リフトの横に急な歩道があり、体力に自信のある人ならたいてい30〜40分で山頂に着きます。足元の土が崩れやすく、雨や雪のあとは滑りやすくなるので、歩きやすい靴をおすすめします。
見学にはどのくらいの時間を見ておけばいいですか?
リフトでの上り下り、展望デッキでの滞在、山頂のカフェでの一杯を含めて1.5〜2時間ほどです。歩いて登る場合は、さらに時間に余裕をもたせてください。
おすすめの時期や時間帯はいつですか?
雲が低いとパノラマがすっかり隠れてしまうので、晴れた日に行きましょう。早めに出発すれば、たいていシルクイト・チコのツアー車より先に着けます。チェアリフトの運行時間は季節によって変わるため、その月のスケジュールを公式サイトで確認してください。
周辺にはほかにどんな見どころがありますか?
セロ・カンパナリオは、シルクイト・チコで最初の大きな立ち寄りスポットです。乗り場からさらに進むと、ホテル・ジャオジャオ、サン・エドゥアルド礼拝堂、ビクトリア島行きの船が出るパニュエロ港、プント・パノラミコ、コロニア・スイサへ足を延ばせます。
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