片側にタイランド湾が広がるマラソン
バンセンはタイランド湾に面した町です。ビーチ沿いの道にはモクマオウの並木が続き、パラソルの下にはデッキチェアがずらりと並びます。バンコクから訪れる週末の行楽客のお腹を満たす屋台も、この通りに軒を連ねています。2026年11月15日の大会当日は、この道路がランナーのためのコースです。
バンセン42チョンブリーマラソンは42.195kmを走るフルマラソンのロードレースです。平坦な海沿いの舗装路、潮風、そして町をあげての沿道の応援といったロケーションこそが、この大会の大きな魅力です。
大会が11月中旬に置かれているのにも理由があります。この時期には雨季がほぼ明け、空気も少し乾いてきます。とはいえバンセンは熱帯の町です。そのことが、大会当日の流れを何から何まで左右しています。
暗闇の中で迎えるレース当日
タイのロードレースは、暑くなる前にランナーがゴールできるよう、夜明けよりずっと前にスタートするのが通例です。スタートはまだ暗いうちで、最初の数kmは街灯の明かりの下を走ることになります。海がまだ灰色に沈んでいるうちに陸側から朝日が昇り、終盤は刻一刻と気温が上がっていきます。
この地でフルマラソンを走るなら、次のような実践的な準備が役に立ちます。
- 距離を踏むだけでなく、事前に暑さの中で走っておく
- 給水所をすべて活用する水分補給の作戦を立てておく
- 日の出後の最後の1時間に備えて、キャップかサンバイザーを用意する
- 湿気でウェアが擦れやすいので、擦れ防止クリームを塗っておく
スタート時刻、コースマップ、関門のルールは、エントリーの詳細とあわせて主催者が公式サイトで公開しています。
バンセンへのアクセス
バンセンはムアンチョンブリー郡(Mueang Chonburi)のセーンスック(Saen Suk)にあり、バンコクからは車で1時間〜1時間半ほどです。車で向かう人の多くは、モーターウェイ7号線(Motorway 7)かバンナー・トラート通り(国道34号線)を利用します。バンセンやチョンブリー方面へのバスとロットゥー(乗り合いバン)は、BTSスクンビット線エカマイ駅のすぐ隣にあるバンコク東バスターミナル(エカマイ)から発着しています。
スタートがとても早いため、遠方からのランナーの多くは前夜からバンセンに泊まります。ビーチ沿いには大小さまざまなホテルやゲストハウスがそろっています。海沿いの宿が埋まってしまっても、シーラチャー(Si Racha)やチョンブリー市内なら車ですぐの距離です。
バンセンで過ごす大会週末の流れ
タイの大規模なマラソンでは、レース前に受付会場やエキスポでゼッケンを配布するのが一般的で、ランナーはそこでゼッケン、計測チップ、大会Tシャツを受け取ります。初日に受付を済ませ、翌朝レースに臨むという2泊の旅程を組む人も少なくありません。
知っておくと便利な現地の習慣もいくつかあります。
- 支払い: ビーチ沿いの売り子や市場では、現金かタイのプロンペイ(PromptPay)のQRコード決済が中心です。高額紙幣より小額紙幣のほうが使いやすいでしょう。
- 声援: 沿道からは 「スースー!」(สู้ๆ)という掛け声が飛び交います。「負けるな、がんばれ」といった意味です。手を振ったり笑顔を返したりすると喜ばれます。
- ボランティア: 給水所の多くは学生や地元の住民が運営しています。ひと言 「コップクン・クラップ/カー」(ありがとう)と伝えると喜ばれます。
- 寺院: レース後に寺院を訪れるなら、肩と膝が隠れる服装にしましょう。汗まみれのシングレットに完走メダルを下げた格好は、寺院にふさわしい服装とはいえません。
- レース後のリカバリー: バンセンビーチのデッキチェアへ向かうランナーが大勢います。売り子からチェアを借りると、注文した料理を席まで運んでもらえます。
ゴールのあとの楽しみ方
バンセンは古くからバンコクの人々の週末の行楽地として親しまれてきた町です。午後をのんびり歩いて過ごせる見どころがたくさんあります。
- カオ・サームムック(Khao Sam Muk): ビーチの北端にある小さな丘です。祠があり、カニクイザルの大きな群れが暮らしています。食べ物やビニール袋は見えないようにしまっておきましょう。
- レーム・テーン(Laem Thaen): バンセンビーチの先にある岩の岬で、湾を一望できる展望スポットがあります。
- ノンモン市場(Nong Mon Market): 干物などの乾燥シーフードや、竹筒にもち米を詰めて焼いた カオラーム で知られる町の有名な市場です。おみやげの定番になっています。
- アンシラー(Ang Sila): すぐ北にある古くからの漁師町で、石臼とシーフードで知られています。
町のはずれにはブーラパー大学(Burapha University)のキャンパスもあります。バンセンの町で学生たちの活気を感じるのは、そのためです。
こんな人におすすめ
バンセン42は、飛行機に乗らずにバンコクの近くで42.195kmのフルマラソンを走りたいランナーに向けた大会です。暑さの中でトレーニングを積んでいれば、初めてのフルマラソンにもぴったりです。町を背にした海沿いのコースを走りたい近隣諸国のランナーにも向いています。
走らないパートナーや家族にとっては、気軽に過ごせるビーチの週末になります。ゴールを見届けたら、あとはシーフードと砂浜で一日をゆっくり楽しめます。
よくある質問
2026年のバンセン42チョンブリーマラソンはいつですか?
大会日は2026年11月15日、会場はチョンブリー県のバンセンです。大会当日のスケジュールとスタート時刻は、主催者が公式サイトで公開しています。
バンコクからバンセンへはどう行けばよいですか?
車ならモーターウェイ7号線かバンナー・トラート通り(国道34号線)を経由して、1時間〜1時間半ほどです。バスとロットゥー(乗り合いバン)は、BTSエカマイ駅の隣にあるエカマイの東バスターミナルから出ています。
ランナーはどこに泊まることが多いですか?
タイのマラソンは夜明け前にスタートするため、遠方から来るランナーの多くは前夜からバンセンに泊まります。近くのシーラチャーやチョンブリー市内に泊まるという選択肢もあります。
大会当日はどのくらい暑いですか?
11月中旬は本格的な雨季が明けたあとの時期ですが、バンセンは熱帯にあり、湿度も高めです。そのためこの地のレースはまだ暗いうちにスタートします。たいていは日の出後の終盤がいちばん苦しい区間になります。
バンセンでは大会の前後にどんな楽しみ方がありますか?
祠とカニクイザルで知られるカオ・サームムックの丘や、レーム・テーンの岬があります。乾燥シーフードとカオラームが名物のノンモン市場や、近くのアンシラーのシーフード店も人気です。
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