仏塔の壁に囲まれた境内
ひらけた草原に、白い壁が正方形を描くように続いています。壁の上には数メートルおきに仏塔が載っています。この壁に囲まれた一帯こそがエルデネ・ゾー寺院(Erdene Zuu)です。1585年にアブタイ・サイン・ハーンが創建しました。建材の多くは、かつてこの地にあった13世紀のモンゴル帝国の都カラコルムの廃墟から運ばれた石やれんがです。
境内の大部分は草地です。現存する建物はところどころに固まって建っていますが、これは1937年の粛清で寺院の大半が破壊されたためです。現在はユネスコ世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」の一部となっています。
見どころ
時間には余裕を持っておきましょう。堂内はこぢんまりとしていますが、建物から建物への移動に意外と時間がかかります。
- 3つのゾー寺(バローン・ゾー、ゴル・ゾー、ゾーン・ゾー):緑の瓦屋根を持つ中国風の堂です。さまざまな年齢の釈迦像のほか、タンカや仮面が納められています。
- ラブリン寺:白く塗られたチベット様式の寺で、今も僧侶たちが法要を営んでいます。
- 黄金の仏塔:境内の中央にそびえる、金色に輝く大きな仏塔です。
- 門と外壁:壁沿いを少し歩いてみると、仏塔がどこまでも連なっている様子がよくわかります。
見学時間は1.5〜2時間が目安です。南へ少し歩いたところにあるハラホルム博物館では、発掘品を通して古都の歴史を紹介しています。こちらも訪れるなら、さらに1時間ほどみておきましょう。壁のすぐ外の小高い丘には、カラコルムの石亀のひとつが残っています。
ベストな時間帯とハラホリンへのアクセス
ハラホリン(Kharkhorin)はウランバートルから西へ約360km、舗装道路を丸1日かけて走る距離にあります。首都のドラゴン・バスターミナルからバスが出ていますが、ツアーに参加するか運転手付きの車を手配し、ゲルキャンプに1泊する人がほとんどです。
現在の開館時間は毎日午前9時〜午後6時です。季節によって各堂の開館時間が変わるため、遅めの訪問を予定している場合は事前に確認してください。
訪れるなら開館直後がおすすめです。平日・週末を問わず、午前9時〜10時がもっとも空いています。週末の午前11時〜午後2時は、狭い堂内が団体客でいっぱいになるので、この時間帯の到着はなるべく避けましょう。年間を通して観光客が多いのは夏です。それ以外の時期は、ほとんどの期間で草原を吹く風が冷たくなります。
現役の寺院での心得
エルデネ・ゾー寺院は博物館ではなく、今も信仰の場として息づいています。
- 堂や仏塔のまわりは、巡礼者にならって時計回りに歩きましょう。
- 祭壇に足先を向けてはいけません。敷居は踏まず、またいで通ってください。
- 堂内の撮影は制限されていたり、別料金がかかったりすることが多いので、まず入口で確認しましょう。
- ラブリン寺で法要が行われているときは、壁際に立って静かにしていてください。供物やマニ車は参拝者のためのものなので、まずは周りの様子を見てから加わるようにしましょう。
- 入場料と撮影許可の料金は門に掲示されています。ハラホリンではカードが使えない場所も多いため、モンゴルの通貨トゥグルグを用意しておくと安心です。
肩と膝が隠れる服装で訪れましょう。境内は吹きさらしで、建物の間には日陰や風よけになる場所がほとんどありません。防風性のある上着が一枚あると重宝します。
よくある質問
エルデネ・ゾー寺院がもっとも空いているのはいつですか?
平日・週末ともに午前9時〜10時です。週末の午前11時〜午後2時はもっとも混み合うので避けましょう。
エルデネ・ゾー寺院の見学にはどのくらい時間がかかりますか?
堂と境内をめぐるなら1.5〜2時間が目安です。近くのハラホルム博物館と石亀も見るなら、さらに1時間ほどみておきましょう。
ウランバートルからハラホリンへはどう行けばよいですか?
西へ約360km、車で丸1日の距離です。ウランバートルのドラゴン・バスターミナルからバスも出ていますが、ツアーや運転手付きの車を利用して1泊する人がほとんどです。
開館時間を教えてください。
現在は毎日午前9時〜午後6時に開いています。季節によって時間が変わるため、出かける前に確認してください。
今も現役の寺院なのですか?
はい。ラブリン寺では僧侶たちが法要を営んでいます。時計回りに歩き、肌の露出を控えた服装を心がけ、堂内で撮影する際は事前に許可を取りましょう。
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