ライブデータで事実確認 · 2026年11月5日

穴場 コンヤ

カラタイ・メドレセ|コンヤ観光ガイド(4.6★)

このガイドの作り方

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カラタイ・メドレセ(コンヤ、トルコ)
Photo: Dosseman / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

夜空を写したドーム

館内に入ったら、展示より先にまず天井を見上げてください。カラタイ・メドレセの中央ホールは正方形の部屋で、その上をれんが造りのドームがひとつ覆っています。ドームの表面はほぼすき間なくタイルモザイクで埋め尽くされています。ターコイズと黒に近い濃紺のかけらを切り出し、組み合わせて描いたのは、互いに絡み合う星の文様です。

ドームの中心には、空へ向かってまっすぐ抜ける丸い天窓が開いています。その真下の床には池が設けられています。セルジューク朝の建築家は、このふたつを一体のものとして構想しました。天窓には本物の空が、水面にはその映り込みが現れ、間に広がるタイルの星空と重なり合うという仕掛けです。

建物が完成したのは1251年です。建てさせたのは、コンヤを都としたルーム・セルジューク朝で強大な権力を握った宰相、ジェラレッディン・カラタイです。当初は宗教法や諸学問を教えるメドレセ(神学校)として開かれました。1950年代からは、コンヤ市のタイル博物館として使われています。

入口の門

入口では少し足を止めてみましょう。正面にそびえるのは、淡色と灰色の大理石を彫り上げた背の高い石の門です。両脇には、結び目のような幾何学文様とカリグラフィーの帯が縦に走っています。

内部の鮮やかな色彩と比べると、ほとんど素っ気なく見えるほどです。ただし、この対比は意図されたものです。セルジューク建築では、最も豪華な装飾を内部のためにとっておくことがよくあります。中へ入る前に、1分ほどこの組紐文様を眺めてみてください。帯どうしが上下に交差していく様子は、近くでじっくり見るだけの価値があります。

ドームのタイルを読み解く

多くの人が素通りしてしまうのが、ここです。ホールの四隅では、四角い部屋が丸いドームへと移り変わります。この部分には「トルコ式三角形」と呼ばれる、扇を折りたたんだような形の移行部があり、ここにもタイルが貼られています。

そこにはめ込まれたカリグラフィーのパネルを探してみてください。角張ったクーフィー体で、預言者や初期のカリフの名が記されています。配色は星の文様と同じく、ターコイズの地に濃い色です。その下には、長い銘文の帯が部屋をぐるりと一周しています。

池のそばに立ったら、次のものを探してみましょう。

  • 天窓と、その真下の水面に映る姿
  • 天窓から放射状に広がる星形と多角形のモザイク
  • 隅の三角形部分にある、クーフィー体の名前パネル
  • ドームの基部を巡る銘文の帯

ホールの片側には小さなドーム付きの部屋があり、ジェラレッディン・カラタイ本人の墓が置かれています。館内でもひっそりとした一角で、この建物が彼個人の寄進によるものだったことを思い起こさせてくれます。

クバダバード宮殿のタイル

この博物館を訪れる理由はもうひとつあります。ホールの周囲に並ぶ展示ケースです。その多くに収められているのは、クバダバード宮殿から出土したタイルです。この宮殿は、コンヤの南西にあるベイシェヒル湖の湖畔に建てられた、セルジューク朝の夏の離宮でした。

抽象的なドームの装飾とは、まったく趣が異なります。八芒星形のタイルと十字形のタイルが交互に並び、その多くに人や動物が描かれています。玉座に座る君主、双頭の鷲、スフィンクス、狩りをする動物、魚などです。セルジューク朝の宮廷の好みを、これほどはっきり伝える図像はほとんど残っていません。

ほかのケースには、その後のアナトリア各時代の陶磁器や考古学的な出土品が並んでいます。解説は基本的にトルコ語と英語ですが、展示品そのものが多くを語ってくれます。図像の描かれたタイルはしっかり見ておきましょう。無地の釉薬タイルは、さっと眺める程度でかまいません。

フェルフニイェ地区とアラアッディンの丘

メドレセがあるのは、アラアッディンの丘の北側に位置するフェルフニイェ地区です。この丘は市の中心にある緑豊かな公園のような高台で、かつてはセルジューク朝の城塞が置かれていました。

丘の上に建つのが、コンヤを代表するセルジューク朝の大モスク、アラアッディン・ジャーミィです。簡素な中庭や、転用された柱が林立する内部は、メドレセの次に訪れるのにぴったりです。丘の西側には、インジェ・ミナーレリ・メドレセがあります。息をのむような彫刻の門で知られ、内部は石と木の工芸博物館になっています。

丘の周りにはコンヤのトラムが走っており、入口から少し歩いたところにアラアッディン停留所があります。ルーミーの霊廟を覆うターコイズ色の円錐形ドームで知られるメヴラーナ博物館までは、メヴラーナ通りを東へ歩いて約20分です。急がなくても、1日あればこの4か所をすべて回れます。

セルジューク朝の学び舎を巡る

ここは定番の観光スポットで、セルジューク遺跡を巡るツアー団体がメヴラーナ博物館とセットで訪れることがよくあります。中央ホールはひと部屋しかないため、30人ほどの団体が入るとすぐにいっぱいになってしまいます。開館と同時に着けば、たいていはメヴラーナから1日をスタートするバスより先に入れます。

現在の開館時間は火曜〜日曜が9:00、月曜が10:00からで、閉館は16:40です。トルコの国立博物館は季節によって、また一部の宗教上の祝日にも開館時間が変わります。夕方の予定を組む前に、文化省の公式博物館サイトで当月のスケジュールを確認してください。

見学をスムーズにするためのポイントをいくつか挙げておきます。

  • チケットは入口の窓口で購入します。現在の料金は窓口と公式サイトに掲示されています。この博物館のような文化省管轄の施設では、通常ミュージアムパス・テュルキエ(Museum Pass Türkiye)が使えるので、持っている方は窓口で尋ねてみてください。
  • フラッシュを使わなければ、写真撮影は基本的に問題ありません。ただ、この広さの部屋で三脚を立てると周りの人に嫌がられます。
  • 池の縁に座ったり、身を乗り出したりしないでください。池は創建当初からの設計の一部で、腰掛けるための縁ではありません。
  • 天窓の真下で1分ほどじっと立ってみてください。ドームがいちばん美しく見えるのは、部屋の端ではなく床の中央です。

コンヤはトルコの中でも保守的な街のひとつです。肩と膝が隠れる服装なら目立つことはありませんし、隣のアラアッディン・ジャーミィに入るにはいずれにしても必要です。女性はモスク用にスカーフを持参しましょう。また、入口では全員が靴を脱ぎます。金曜の昼の礼拝の時間帯は、モスクの見学を避けてください。

タイル鑑賞のあとはランチを

丘のふもとの通りは、コンヤの郷土料理を味わうのにうってつけです。まず探したいのがエトリ・エキメッキです。とても細長い薄焼きパンにひき肉をのせて薪窯で焼いた料理で、細長く切り分けて手で食べます。

もうひとつ覚えておきたいのが、薄いパンの上に羊肉をじっくりローストしてのせたフルン・ケバブです。どちらもコンヤでは特別な日のごちそうではなく日常の食事なので、トラム沿いで地元客がにぎわっているロカンタ(大衆食堂)ならまず間違いありません。隣のテーブルの人たちと同じように、塩味のヨーグルトドリンクであるアイランを一緒に注文してみてください。

よくある質問

カラタイ・メドレセはどこにありますか?行き方を教えてください。

コンヤ市セルチュクル区のフェルフニイェ地区にあります。アラアッディンの丘の北側で、アラアッディン・ジャーミィの向かいです。コンヤのトラムのアラアッディン停留所から少し歩けば着きます。メヴラーナ博物館からは、メヴラーナ通り(Mevlana Caddesi)を東へ歩いて約20分の距離です。

開館時間は何時から何時までですか?

現在は火曜〜日曜が9:00〜16:40、月曜が10:00〜16:40です。トルコの国立博物館は季節や一部の祝日によって開館時間が変わるため、訪れる前に文化省の公式博物館サイトで確認してください。

見学にはどれくらいの時間が必要ですか?

45分から1時間ほどみておきましょう。タイル張りのドームの下で過ごし、クバダバード宮殿のタイルが並ぶ展示ケースを見て回るには十分な時間です。同じ丘にあるアラアッディン・ジャーミィやインジェ・ミナーレリ・メドレセも合わせて訪れるなら、さらに2時間ほど加えてください。

カラタイ・メドレセは何で有名ですか?

最大の見どころは1251年に造られたドームです。中央に開いた天窓の周りを、ターコイズと濃紺のタイルモザイクによる星の文様が覆い、その真下の床には池があります。館内はコンヤのタイル博物館になっていて、ベイシェヒル湖畔にあったセルジューク朝のクバダバード宮殿の、人物や動物を描いたタイルなども展示されています。

ツアー団体を避けるにはどうすればいいですか?

開館と同時に到着すれば、メヴラーナ博物館からセルジューク遺跡巡りをする団体よりたいてい先に入れます。中央ホールはひと部屋だけなので、大人数の団体がひとつ入るだけで満員になってしまいます。一番乗りを目指すのが得策です。

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