ネットにカバー動画を投稿するところから始まったシドニー育ちの4人組が、今やオーストラリアのテニス王者が決まるアリーナでヘッドライナーを務めるまでになりました。2026年11月2日(月)、ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー(5 Seconds of Summer)が「Everyone’s a Star!」ワールドツアーの一環としてロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)に登場します。当日の様子や会場の特徴、周辺の街について、知っておきたいポイントをまとめました。
テニスの殿堂で迎える凱旋公演
今回は母国での公演で、そこには大きな意味があります。ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーは2011年にシドニー西部で結成されました。メンバーはルーク・ヘミングス、マイケル・クリフォード、カラム・フッド、アシュトン・アーウィンの4人です。YouTubeで注目を集めた後、ワン・ダイレクションのサポートアクトとしてスタジアムツアーを回りました。
その後も「シー・ルックス・ソー・パーフェクト」や「ヤングブラッド」といったシングルを送り出し、アルバムは次々とチャート1位を獲得してきました。ワールドツアーのオーストラリア公演には、海外公演とはひと味違う熱気があります。自室でカバー動画を撮っていた初期のころからバンドを追いかけてきたファンも、会場には大勢いることでしょう。
ツアー日程やチケット購入先は、バンドの公式サイトと会場のイベントページに掲載されています。出演時間やサポートアクトについては確かな情報がないため、推測は控え、ここでは触れずにおきます。
ロッド・レーバー・アリーナの内部
ロッド・レーバー・アリーナは1988年に開業しました。名前の由来は、年間グランドスラムを2度達成したオーストラリアの名選手です。毎年1月には全豪オープンのセンターコートとして試合が行われます。建物には開閉式の屋根があり、コンサート時の収容人数はおよそ15,000人です。
公演当日は、テニスコートの姿はありません。代わりにステージ前にはスタンディングまたは着席のフロアが設けられ、その四方を急勾配のスタンド席が取り囲みます。規模のわりにすり鉢状の客席がコンパクトなので、上層階でもスタジアムの座席よりステージを近く感じられます。
- フロア: バンドに最も近いエリアです。自由席(スタンディング)の場合は、ほぼ一晩中立ちっぱなしになります。
- 下層スタンド: フロアを見下ろせる高さにあり、きちんとした座席も確保されています。
- 上層スタンド: 照明演出や客席全体を一望でき、券種としても割安です。
カップ・デー前夜という特別な事情
この日程には、暦のうえでちょっとした特徴があります。2026年は11月の第1火曜日が11月3日にあたり、この日がメルボルン・カップ・デーです。つまりコンサートは街最大の競馬の日の前夜に行われ、翌朝はメルボルン都市圏全域が祝日となります。
これには良い面とそうでない面があります。地元のファンは翌朝の目覚ましを気にしなくてよいので、月曜の夜でも土曜日のような気分で楽しめます。一方で、その週は春の競馬シーズン「スプリング・レーシング・カーニバル」のため、市内各地のホテルが満室になりがちです。州外から訪れるファンは、中心街(CBD)、サウスバンク、リッチモンドに分散して宿を取ることが多いようです。
カップ・デー当日の中心は、市の北西部にあるフレミントン競馬場です。メルボルン・パークからは遠く離れているため、2つの人の流れが重なることはほとんどありません。火曜日の公共交通機関は休日ダイヤで運行されます。
メルボルン・パークへのアクセス
アリーナは市街地の碁盤目の東側、ヤラ川と鉄道線路に挟まれた場所にあります。メルボルンの公共交通機関ではマイキー(myki)というICカードを使い、乗車時と降車時にそれぞれ読み取り機にタッチします。
- トラム: 70番トラムがフリンダース・ストリートとバットマン・アベニューを走っており、アリーナ真ん前の「ロッド・レーバー・アリーナ」停留所に停まります。
- 電車: リッチモンド駅からは、地区内を横切って歩いてすぐです。南部・東部方面の郊外線の多くがこの駅に停車します。北側にあるメルンダ線・ハーストブリッジ線のジョリモント駅も、ほぼ同じくらいの距離です。
- 徒歩: フリンダース・ストリート駅から川沿いの遊歩道を歩き、バララン・マーを抜けて約15〜20分です。道のりはずっと平坦です。
車での来場は時間がかかります。地区内の駐車場は限られているうえ、すぐ隣にあるAAMIパークやメルボルン・クリケット・グラウンド(MCG)と道路を共有しているためです。
メルボルン・パークの入退場
この会場でのアリーナ公演には、おなじみの流れがあります。自由席フロアを狙うファンは、開場よりかなり前から入口の外に集まるのが一般的です。指定席のチケットを持つ人は遅めにやって来ることが多く、それまでの時間はリッチモンドのスワン・ストリート周辺のバーで過ごします。
- チケット: ロッド・レーバー・アリーナでは、ほぼ例外なく電子チケットです。15,000人もの人が集まると電波がつながりにくくなるため、ゲートに着く前にスマートフォンにチケットを表示できるようにしておくのが一般的です。
- 手荷物: 会場の入場規定は、メルボルン&オリンピック・パークスの公式サイトに掲載されています。小さめのバッグが基本で、大きな荷物があると手荷物検査の列が滞ります。
- 支払い: 飲食やグッズの売り場では、カードやスマートフォンでの決済が一般的です。グッズ売り場の列は、たいていサポートアクトの演奏中がいちばん短くなります。
- チップ: バーや飲食カウンターでチップを渡す必要はありません。これはオーストラリアでは普通のことです。
時間を取られやすいのは退場時です。終演して照明がつくと、観客の大半が一斉に70番トラムの停留所へ向かいます。そのため地元の人の多くは、10分ほど歩いてリッチモンド駅へ向かいます。電車のほうが本数が多く、人の波をさばくのも速いからです。
開演前と終演後の楽しみ方
メルボルン・パーク周辺には、選択肢がたくさんあります。アリーナから歩いてすぐのリッチモンドのスワン・ストリートには、パブや気軽なレストランが並び、開演前の食事にいちばんよく利用されています。さらに足を延ばせば、ブリッジ・ロードや、ベトナム料理店が集まるヴィクトリア・ストリートにも、トラムやタクシーですぐに行けます。
市内方面へ戻るなら、フリンダース・レーンをはじめとする中心街の路地裏に、遅くまで営業しているバーがたくさんあります。川から市内へ戻る道沿いには、フェデレーション・スクエアや、ストリートアートで知られるホージア・レーンもあります。開演まで1時間ほど空いている遠方からのファンにとって、気軽に立ち寄れるスポットです。
旅として楽しむなら
州外のファンは、コンサートに合わせて連休を組むことがよくあります。カップ・デーの祝日があるので、それも簡単です。メルボルン・パークから川を渡ってすぐの場所にはロイヤル植物園があり、そこから少し歩いたセント・キルダ・ロード沿いにはビクトリア国立美術館があります。
11月上旬はたいてい穏やかな春の陽気です。ただ、メルボルンの天気は午後のうちに一変することもあるため、帰り道に備えて上着を1枚持っていく人がほとんどです。
よくある質問
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーのメルボルン公演はいつ、どこで行われますか?
2026年11月2日(月)に、メルボルン・パークのロッド・レーバー・アリーナで開催されます。「Everyone's a Star!」ワールドツアーの一環としての公演です。
ロッド・レーバー・アリーナへは公共交通機関でどう行けばよいですか?
70番トラムがアリーナのすぐ前に停まります。リッチモンド駅とジョリモント駅も、どちらも徒歩圏内です。フリンダース・ストリート駅からなら、ヤラ川沿いにバララン・マーを抜けて歩くと約15〜20分で着きます。
公演の翌日は祝日ですか?
はい。2026年11月3日(火)はメルボルン・カップ・デーで、メルボルン都市圏全域が祝日です。当日の公共交通機関は休日ダイヤで運行されます。また、カップ・ウィーク中はホテルが埋まりやすくなります。
ロッド・レーバー・アリーナの座席はどのようになっていますか?
コンサートの際は、ステージ前にフロアエリアが設けられ、その四方を階段状のスタンド席が囲みます。収容人数はおよそ15,000人です。すり鉢状の客席がコンパクトにまとまっているので、上層階からでもステージがよく見えます。
開演前にファンが食事やお酒を楽しむのはどこですか?
定番は、アリーナから歩いてすぐのリッチモンドにあるスワン・ストリートです。市内方面へ戻るファンは、フリンダース・レーン周辺の中心街の路地裏(レーンウェイ)をよく利用しています。
メルボルン旅行の準備
上記リンクの一部はアフィリエイトリンクです。このリンクから予約すると、追加料金なしでWander Atlasが少額の手数料を受け取ります。こうしてすべてのガイドを無料で提供しています。