外港に建つ銀色の円錐
水辺に建つ、傾いた銀色の円錐が目印です。マカオ科学館があるのは新口岸(NAPE)の海側の端です。新口岸は外港に面した埋立地で、ホテルや広い大通りが碁盤の目のように並んでいます。設計を手がけたのは、I.M.ペイと息子たちの事務所であるPei Partnership Architectsです。開館は2009年でした。
施設は3つの建物で構成されています。斜めに傾いた円錐形の展示センター、プラネタリウムが入る低いドーム、そして両者をつなぐコンベンション棟です。金属の外壁にはその時々の空模様が映り込むため、正午と5pmでは建物の表情がまったく違って見えます。
マカオでは有名な施設ですが、コタイのリゾートのように混み合うことはめったにありません。カジノのじゅうたんやおみやげ屋の並ぶ路地から離れて、半日ほど過ごしたいときにちょうどよい場所です。子ども連れならなおさらおすすめです。
らせんを下りながら巡る展示センター
館内は、1本の長いスロープでできています。円錐の内側には中央の吹き抜けがあり、それを囲むように展示室が配置されています。まず最上階まで上がり、そこから1フロアずつ下りていくのが一般的なルートです。この順路なら、来た道を引き返す必要がありません。
展示は、読むよりも実際に手を動かして楽しめるように作られています。主な内容は次のとおりです。
- ボタンを押したりハンドルを回したりして、子どもが自分で動かせる物理の展示
- 宇宙や天文学の展示(隣のプラネタリウムとあわせて楽しめます)
- 低いテーブルやシンプルな仕掛けを備えた、小さな子ども向けの展示室
- 入れ替え制の企画展(出かける前に開催内容を確認しておきましょう)
解説パネルは、基本的に中国語・ポルトガル語・英語で書かれています。そのため海外からの来館者にも見て回りやすい展示です。もっとも、体験型の展示は説明を読まなくても遊び方がわかります。
ドームの下で
大人の来館者の多くは、このプラネタリウムがお目当てです。開館当時は3D映像の解像度で記録を持つ施設として宣伝されていました。今も頭上の傾斜スクリーンで、天文や自然、宇宙をテーマにした全天周映画を上映しています。
上映は時間指定の入れ替え制で、展示ホールとは別にチケットが必要です。上映スケジュールと最新の料金は、チケットカウンターと館の公式サイトに掲載されています。3D上映の回や、英語音声・ヘッドセットが用意されている回もあります。時間を選ぶ前に、上映言語を確認しておきましょう。
ドームの上映中は、暗く冷房の効いた館内で座って休めます。展示フロアの見学の合間にぴったりで、子どもが落ち着かなくなってきた中盤に入れるのがおすすめです。
木曜日、上映回、チケットカウンター
ここで唯一の痛い失敗は、木曜日に来てしまうことです。木曜日は終日休館です。それ以外の日は週末も月曜日も開いていて、開館時間は10am〜6pmです。
次のような点を押さえておくと、見学がスムーズになります。
- まずドームの予約を。 カウンターでは何よりも先にプラネタリウムの上映回を選び、それに合わせて展示の見学計画を立てましょう。
- 時間に余裕をもって入館を。 6pmに閉館するので、午後の半ばを過ぎてから着くと、ドームとらせん全体の両方を見る時間はあまり残りません。
- 学期中は団体の小学生などに注意。 平日の午前中は校外学習の時間帯になりやすいため、週末の午後や学校の休暇期間なら雰囲気が違うかもしれません。
- 支払いはマカオのほかの場所と同じ感覚で。 マカオではパタカも香港ドルも広く流通しています。使えるカードやモバイル決済については、カウンターで確認してください。
スタッフは広東語・ポルトガル語・北京語を話します。カウンターでは、チケットを買う程度の英語ならたいてい通じます。タクシーに乗るときは、中国語名の「澳門科學館」か、ポルトガル語名の「Centro de Ciência de Macau」を見せましょう。
大通りの突き当たりへのアクセス
科学館は孫逸仙大馬路沿いにあり、海辺の遊歩道のすぐそばです。新口岸にはまだLRT(ライトレール)が通っていないので、バスかタクシー、または徒歩で向かうことになります。
外港フェリーターミナルからは、港沿いを南へ歩いて約20分です。途中でマカオ・フィッシャーマンズワーフの前を通ります。友誼大馬路(Avenida da Amizade)周辺のマカオ半島のホテル街からなら、タクシーでほんの数分です。新口岸を通る路線バスも何本かあります。
半島のカジノを結ぶ無料のホテルシャトルバスは、科学館から歩ける距離にあるホテルにも停まります。これを使い、最後の区間だけ歩く人も多くいます。
新口岸の海辺を歩く
科学館の見学は、海辺の散策とうまく組み合わせられます。徒歩で気軽に行ける場所は次のとおりです。
- 観音像(Kun Iam Statue):蓮の花をかたどった台座に立つ、慈悲の女神のブロンズ像です。遊歩道を少し歩けば着きます。
- マカオ文化センター(Macao Cultural Centre):冼星海大馬路(Avenida Xian Xing Hai)に面した劇場施設です。隣にはマカオ芸術博物館(Macao Museum of Art)があります。
- マカオ・フィッシャーマンズワーフ(Macau Fisherman’s Wharf):フェリーターミナル方面にある、港沿いのテーマ型複合施設です。
- 西湾湖とタイパへ渡る橋:対岸に見渡せる景色で、夕方の光の中で眺めるのがいちばんです。
午前中に展示を見てからドームの上映へ。そのあとは港に夕日が傾くなか、観音像と文化センターまで歩く。そんな組み合わせが効率的です。
所要時間の目安
らせん状の展示全体とプラネタリウム1回なら、2〜3時間あればゆったり回れます。小さな子ども連れの家族は、体験型の展示室で長く過ごすことが多いようです。ドームと建築だけが目当ての大人なら、1時間半ほどで十分でしょう。
主に建物の写真を撮りたいなら、外観は無料で自由に見て回れます。遊歩道側からだと港を背景に円錐の傾きがいちばんよくわかります。
よくある質問
マカオ科学館の休館日はいつですか?
木曜日が休館日です。金曜日から水曜日までは、10am〜6pmに開館しています。
プラネタリウムは展示ホールの料金に含まれていますか?
含まれていません。プラネタリウムは時間指定の入れ替え制で、専用のチケットが必要です。最新の上映時間と料金は、チケットカウンターと館の公式サイトに掲載されています。
マカオ科学館へはどうやって行けばよいですか?
科学館は、外港の海辺に位置する新口岸(NAPE)の孫逸仙大馬路沿いにあります。外港フェリーターミナルからマカオ・フィッシャーマンズワーフの前を通って歩けば、約20分です。タクシーなら短時間で着きます(運転手には「澳門科學館」と見せましょう)。新口岸を通るバスを使う方法もあります。近くにLRTの駅はありません。
見学にはどのくらいの時間が必要ですか?
らせん状の展示とプラネタリウム1回で、2〜3時間ほどみておきましょう。小さな子ども連れの家族は、それより長く滞在することが多いようです。
近くにはほかにどんな見どころがありますか?
観音像、マカオ文化センター、マカオ芸術博物館、マカオ・フィッシャーマンズワーフがあり、いずれも新口岸の海辺を歩いて行ける距離です。
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