車の前にシマウマが立ち止まると、そのシマウマが動き出すまでは誰も先へ進めません。アフリカム・サファリでは、この決まりがすべての基本になっています。ここはプエブラ郊外に広がる、柵に囲まれたサバンナです。人間はあくまでお客さんで、優先されるのは動物たちのほうです。
広い保護区には450種を超える動物が暮らしています。その多くを、堀越しではなく、車のフロントガラスやバスの窓越しに眺めることになります。
パークを開いたのはカルロス・カマチョ・エスピリトゥで、開園は1972年です。パークへ続く大通りにも彼の名前が付けられています。メキシコでも指折りの知名度を誇るサファリパークで、プエブラやメキシコシティからの家族連れが絶え間なく訪れます。静かに過ごせる場所というより、にぎわいを楽しむ場所と考えておくとよいでしょう。
自分の車で回るか、パークのバスに乗るか
一日の過ごし方は、まずこの選択で大きく変わります。サファリルートは自分の車で走ることも、パークのツアーバスに乗って回ることもできます。どちらにもはっきりした長所と短所があります。
自分で運転する場合は、進むペースを自分で決められます。後続車の流れが許す範囲であれば、群れのそばに好きなだけ留まっていられます。ただし、車の塗装は覚悟しなければなりません。好奇心の強い動物たちは車のすぐそばまで寄ってきますし、場所によっては車体に寄りかかってくることもあります。
バスを選ぶと、ガイドの解説を聞きながら見学できます。座席の位置が高いので、草木の向こうまで見渡しやすいのも利点です。その代わり、止まるタイミングを自分では選べません。グループに運転したい人がいない場合や、公共交通機関で来た場合は、迷わずバスを選ぶとよいでしょう。
レンタカーでも問題なく回れます。ただし入園する前に、動物による損傷について契約書にどう書かれているかを確認しておいてください。
南へ、バルセキーヨ方面への道
アフリカムは、プエブラ中心部から南へ約16.5 kmのカピタン・カルロス・カマチョ・エスピリトゥ大通り(Boulevard Capitán Carlos Camacho Espíritu)沿いにあります。バルセキーヨ(Valsequillo)貯水池へ向かう道です。住所はCarretera al Oasis 17302-22, Oasis, 72960 Pueblaです。
- 車・配車アプリの場合: 市内からこの大通りを南へ進みます。プエブラではUberもDiDiも使えます。ただしパークは市の外にあるので、帰りの足は事前に考えておきましょう。
- メキシコシティから: プエブラはメキシコシティから東へ高速道路でおよそ2時間です。アフリカムではこれまで、両都市からの送迎と入園券がセットになったパッケージを販売していたことがあります。現在の運行状況は公式サイトで確認してください。
- プエブラ歴史地区から: 市街を抜けるまでの渋滞を見込んで、時間に余裕を持たせましょう。週末の朝は特に混み合います。
開園時間を上手に使う
営業時間はシンプルです。月曜から金曜は午前10時に開園します。土曜・日曜はそれより1時間早い午前9時に開き、閉園は毎日午後5時です。
いちばん効果的なのは、開園と同時に入ることです。後ろに車の列ができる前に、サファリルートを走り終えられます。また、動物たちは涼しい時間帯のほうが活発に動く傾向があります。プエブラは標高約2,100メートルの高地にあるため、午後は暖かくても朝はひんやりすることがあります。
6月から9月の雨季には、中央高原で午後に嵐が来ることがよくあります。この点からも、サファリドライブは午前中に済ませ、午後の予定はゆとりを持たせておくのが賢明です。昼食後に到着すると、午後5時までに園内の両エリアを見て回る時間が足りなくなります。
サバンナの次は徒歩エリアへ
サファリドライブは見学の半分にすぎません。ドライブルートを抜けた先には徒歩で回るエリアがあり、さらに多くの展示施設のほか、飲食店や日陰で休める場所もそろっています。たいていの家族連れは、一日の後半をここで過ごします。
全体の所要時間は3〜5時間を見込んでおきましょう。子ども連れで週末に訪れると、午前9時から閉園まで丸一日かかることも珍しくありません。徒歩エリアは日差しを遮るものが少なく、高地の太陽は強烈なので、日焼け止めと帽子は欠かせません。
保護区のルールと、実際の守られ方
楽しい一日になるかどうかは、柵の中でのふるまいにかかっています。来園者はみな、次のような習慣を共通して守っています。
- 標識のある場所では窓を閉めます。 大型ネコ科などの肉食動物のエリアは、草食動物のエリアとは柵で仕切られています。そこでは窓を閉め、ドアをロックしておくよう、スタッフからはっきり指示されます。例外のない決まりと考えてください。
- 車から絶対に降りないでください。 写真を撮るためでも、傷を確かめるためでも降りてはいけません。駐車エリアに着くまでは車内に留まりましょう。
- 動物に餌を与えないでください。 パークのスタッフが行う公式の餌やりイベントは例外です。
- 流れを止めないようにしましょう。 車を止めて眺めるのはかまいません。ただし、後ろに車が連なっているのに10分も居座るのはマナー違反です。前が空いたら進みましょう。
- 支払いとチップについて: メキシコでは入口でのカード払いが一般的です。とはいえ、軽食やちょっとした買い物用にペソの現金も持っておきましょう。バスを利用してガイドが良かった場合は、少額のチップを渡すのがメキシコの習慣です。もっとも、求められることはありません。
州内でも有数の人気スポットなので、静かな穴場を探すより、混雑をいかに避けるかがポイントになります。道がいちばん空いているのは、平日朝10時の開園直後です。
プエブラ観光と組み合わせる
アフリカムは、プエブラ滞在中の半日または一日の小旅行にちょうどよい場所です。午前中をパークで過ごし、夕方には市内へ戻りましょう。
ソカロやプエブラ大聖堂を中心とする歴史地区は、ユネスコの世界遺産に登録されています。モレ・ポブラーノを味わいながらゆっくり過ごすのもよいですし、旬を迎える晩夏ならチレ・エン・ノガダもおすすめです。もう一日あれば、近郊のチョルラまで足を延ばしてみてください。頂上に教会が建つ大ピラミッドがあり、中心部から気軽に行けます。
サファリは午前中、市内観光は夕方からと分けるのがおすすめです。そうすれば、いちばん元気な時間帯の動物たちに会えるうえ、日が暮れて人が集まるにぎやかなソカロも楽しめます。
よくある質問
アフリカム・サファリは自分の車で回れますか?
はい、回れます。サファリルートは自家用車で走ることも、パークのツアーバスで回ることもできます。動物が車に近づいて触れてくることがあるので、レンタカーの場合は、動物による損傷についての契約条件を事前に確認しておきましょう。
アフリカム・サファリの営業時間を教えてください。
開園は月曜から金曜が午前10時、土曜・日曜が午前9時で、閉園は毎日午後5時です。サファリドライブと徒歩エリアの両方を回れるよう、開園時間に合わせて到着しましょう。
所要時間はどのくらいを見込めばよいですか?
サファリドライブと徒歩エリアを合わせて、3〜5時間を見込んでおきましょう。週末の子ども連れは、開園から閉園まで過ごすことも多いです。
プエブラからアフリカム・サファリへはどう行けばよいですか?
パークはプエブラ中心部から南へ約16.5 km、バルセキーヨ(Valsequillo)貯水池方面へ向かうカピタン・カルロス・カマチョ・エスピリトゥ大通り(Boulevard Capitán Carlos Camacho Espíritu)沿いにあります。車で行くか、UberやDiDiを利用しましょう。市内へ戻る手段も事前に決めておいてください。プエブラやメキシコシティからの送迎パッケージがあるかどうかは、公式サイトで確認できます。
近くにほかの見どころはありますか?
ソカロや大聖堂のあるプエブラ歴史地区はユネスコの世界遺産で、午前中にパークを楽しんだあと夕方を過ごすのにぴったりです。チョルラの大ピラミッドへも市内から気軽に足を延ばせます。
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