ライブデータで事実確認 · 2026年10月17日

穴場 セゴビア

セゴビアの城壁(ムララス・デ・セゴビア)旅行ガイド

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セゴビアの城壁(ムララス・デ・セゴビア)(セゴビア、スペイン)
Photo: Emilio J. Rodríguez Posada / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

フデリアのふもとに立つ門

ソコロ広場に出ると、目の前にもう城壁が迫っています。坂の途中にずんぐりと四角く構えているのがサン・アンドレス門で、石造りのアーチをそのままくぐり抜けられます。坂の上には旧ユダヤ人街の細い路地が続き、下に目を向ければ、地面はクラモレス渓谷(Clamores)へ向かって落ち込んでいます。

セゴビアを訪れる人の多くは、ここまで足を運びません。水道橋で行列に並び、大聖堂まで坂を上り、そのままアルカサルへ向かいます。この3つをぐるりと結んでいる花崗岩の環のことは、素通りしてしまうのです。だからこそ城壁は、ひっそりとした穴場に感じられます。町でもっとも古い建造物のひとつを、人混みにもまれずに味わえるのです。

城壁とはどんなものか

城壁は、旧市街がのる岩山をおよそ3キロにわたって囲んでいます。現存する部分の大半が築かれたのは、11世紀後半にカスティーリャ王アルフォンソ6世が町を奪還し、再び人々を住まわせてからのことです。工事は12世紀まで続き、その後も何世紀にもわたって再建や補修が重ねられました。

おもな材料は地元の花崗岩です。築いた人々は手近にある石を片っ端から使い、そのなかにはローマ時代のセゴビアの石材も含まれていました。かつては数十もの塔が城壁のあちこちに立っていました。現在残っているおもな門は次の3つです。

  • サン・アンドレス門:ソコロ広場に面した南の門で、中に展示センターがあります
  • サンティアゴ門(Puerta de Santiago):北側にあり、エレスマ渓谷(Eresma)に面しています
  • サン・セブリアン門(Puerta de San Cebrián):北側の区間にある、飾り気の少ない門です

城壁は、旧市街と水道橋をあわせて登録されたセゴビアのユネスコ世界遺産の一部です。

花崗岩に紛れたローマの石を読む

ここは、ぜひ時間をかけてほしいところです。城壁の根元を歩きながら、粗く切り出された周りの花崗岩となじまない石を探してみてください。表面がなめらかなもの、縁に彫刻があるもの、文字の断片が残るものが見つかるはずです。そのなかには、ローマ時代の墓石もあります。中世の城壁に、ただの建築資材としてはめ込まれたのです。

探すなら日中がいちばんです。日差しが彫刻に影を落としてくれるからです。とくに門のまわりと、下のほうの石積みをよく見てください。歩きはじめる前に「3つは見つけるぞ」と決めておくと、城壁の一歩一歩がまるで違って見えてきます。

外周を歩く

城壁の外側を歩くのにチケットはいりません。旧市街の下を、外周の大部分に沿って小道が延びています。北へ下ればエレスマ川と、船の舳先のように突き出したアルカサルの岩山へ。南へ進めばクラモレス渓谷沿いを通ります。

  • 南側: サン・アンドレス門からクラモレス渓谷越しに眺めると、かつてエル・ピナリージョ(El Pinarillo)のユダヤ人墓地があった斜面が見えます。
  • 北側: サンティアゴ門はエレスマ渓谷に面しており、岩山の上に連なる城壁を下から見上げられます。
  • 西端: 小道はアルカサルの下を回り込むように続きます。城壁と城塞がひとつの尾根を分け合っている様子が、ここからいちばんよくわかります。

休憩をはさみながらのんびり歩くと、一周およそ2時間です。一部の区間だけを歩き、門から町なかへ上って戻ることもできます。セゴビアは尾根の上にある町で、城壁はその縁をなぞっています。坂道や足場の悪いところがあることは覚悟しておきましょう。

狙い目は平日の午前中

ここは開館時間が少し変わっています。現在、サン・アンドレス門の入口が開いているのは月曜から金曜の午前10時から午後2時までで、土曜と日曜は閉まっています。週末にマドリードから日帰りで来た人が、閉ざされた扉の前で立ち尽くすのはそのためです。

この時間はあくまで今週のものです。スペインの文化遺産は、季節によって開館時間を変えたり、祝日に休んだりすることがよくあります。この門を軸に1日の予定を組むなら、事前にセゴビア観光局の公式サイトでその月の情報を確かめてください。週末しか来られない場合でも、城壁の外側なら歩けます。

サン・アンドレス門に入る

門の中には城壁の展示センターがあります。城壁がどのように築かれたのかを学べるほか、城壁の上の通路「アダルベ」の一部も歩けます。知っておくと役立つことをまとめました。

  • 早めに入りましょう。 午前10時ごろに着けば午前中をまるごと使えます。午後2時の閉館前の最後の1時間は、慌ただしくなりがちです。
  • 「ムラーリャ」と尋ねましょう。 地元の人や係員は城壁のことを単数形で「ラ・ムラーリャ」と呼びます。「サン・アンドレス門」と言えば、旧市街のどこでも道を教えてもらえます。
  • 料金は門で確認を。 最新のチケット情報は入口と観光局の公式サイトに掲示されています。スペインではカード払いが一般的ですが、小さな窓口ではカードが使えないこともあるので、念のため現金も用意しておきましょう。
  • 昼食とセットにしましょう。 午後2時の閉館は、ちょうどスペインの昼食どきと重なります。フデリアを抜けてマヨール広場まで上れば、レストランがにぎわいはじめる頃に到着します。

靴は滑りにくいものを選んでください。通路の石や門の階段は、ところどころすり減ってつるつるになっています。

アクセスと周辺の見どころ

マドリードからは、郊外にあるセゴビア・ギオマール駅(Segovia-Guiomar)まで高速列車が走っています。駅から水道橋までは路線バスで結ばれています。マドリードから旧市街近くのバスターミナルへ向かう長距離バスも頻繁に出ています。水道橋からは旧市街を上ってマヨール広場方面へ進み、そこから坂を下るとフデリアです。その下にソコロ広場があります。

近くの見どころは、どれも歩いて回れます。

  • フデリア:旧ユダヤ人街で、路地をそのまま下ると門に出ます
  • マヨール広場と大聖堂:坂を少し上った先にあります
  • アルカサル:尾根の西の先端にあり、城壁に沿って回り込めばたどり着きます
  • 水道橋:旧市街の東の端にあり、かつて城壁がローマ時代の水路とつながっていた場所です

門と展示センターには1時間ほどを見ておき、午前中に余裕があれば外周の一部も歩いてみましょう。セゴビアの名だたる建造物のなかでも、中世の石積みをひとり占めできる可能性がいちばん高いのがこの城壁です。

よくある質問

セゴビアの城壁はいつ見学できますか?

現在、ソコロ広場のサン・アンドレス門の入口は月曜から金曜の午前10時から午後2時まで開いており、週末は閉まっています。季節や祝日によって時間が変わることもあるので、出かける前にセゴビア観光局の公式サイトを確認してください。城壁の外側はいつでも歩くことができます。

城壁の入口はどこですか?

見学者向けのおもな入口は、旧ユダヤ人街(フデリア)のふもとにあるサン・アンドレス門(Plaza del Socorro 1)です。マヨール広場や大聖堂から坂を少し下ればすぐです。

見学にはどのくらい時間がかかりますか?

門と展示センター、城壁上の散策を合わせて、1時間ほどみておきましょう。外周をすべて歩く場合は、のんびりしたペースでおよそ2時間かかります。坂道やでこぼこした道もあります。

週末でも城壁を見られますか?

サン・アンドレス門の入口は、現在は土曜と日曜が休みです。ただし城壁の外側に沿った小道は週末でも歩けます。サンティアゴ門の前を通り、アルカサルの下まで足を延ばせます。

城壁の近くにはほかに何がありますか?

門のすぐ隣がフデリアです。マヨール広場と大聖堂へは坂を少し上るだけ。外周の西端にはアルカサルがそびえ、旧市街の東の端には水道橋があります。

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