ライブデータで事実確認 · 2026年11月3日

穴場 シエナ

プッブリコ宮殿(Palazzo Pubblico):シエナ観光ガイド(4.7★)

このガイドの作り方

AIの支援で作成し、ライブデータで確認しています。営業時間・評価・位置はGoogle Places基準、画像はライセンス取得済みまたはパブリックドメインです。情報は変わることがあるため、訪問前にご確認ください。 編集ポリシー

プッブリコ宮殿(Palazzo Pubblico)(シエナ、イタリア)
Photo: Claudio Mazzocchi / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

貝殻形の広場のふもとに

カンポ広場(Piazza del Campo)はゆるやかな下り坂になっています。扇形に広がる赤レンガの地面には、白っぽい石の線が9本走っています。この広場が整備された当時、シエナを治めていたのは「九人委員会」で、線は委員一人ひとりを表しているのです。9本の線はすべて坂を下り、ひとつの建物に集まります。それがプッブリコ宮殿です。

宮殿の建設が始まったのは1290年代後半のことです。1階は灰色のトラバーチン、上の階はレンガ造りで、先の尖った三連窓が整然と並んでいます。正面の壁は広場の弧に合わせて、ほんのわずかに内側へ湾曲しています。窓の上に目を向けると、シエナの紋章である白と黒の「バルツァーナ」が石壁に繰り返し刻まれているのがわかります。

トスカーナ屈指の有名建築なので、混雑は覚悟しておきましょう。見落とされがちなのは、その内部の充実ぶりです。中世の政庁の部屋が、当時の役人たちが望んだとおりの壁画に彩られたまま残っています。

上階に残る共和国の部屋

上の階は市立美術館(Museo Civico)になっています。展示室の大半はかつての評議会の会議室で、実際に政務が執られていた部屋をそのまま歩いて巡ることになります。どの部屋も天井が高く、薄暗いことも多く、床からヴォールト天井までフレスコ画で埋め尽くされています。

最も広いのが「世界地図の間(Sala del Mappamondo)」です。片側の壁一面を占めるのは、シモーネ・マルティーニが1315年に描いた《マエスタ(荘厳の聖母)》です。描かれた天蓋の下で聖母が玉座に座り、その周りを聖人たちがぎっしりと取り囲んでいます。向かいの壁には、傭兵隊長グイドリッチョ・ダ・フォリアーノを描いた有名な絵があります。

城が点在する茶色く荒涼とした土地を、彼はただ一騎で進んでいきます。馬にも騎手にも、同じ柄の布がまとわせてあります。

館内を巡る際には、次の場所もお見逃しなく。

  • バーリアの間(Sala di Balia):シエナ出身の教皇アレクサンデル3世の生涯が描かれています
  • 礼拝堂:木彫りの聖歌隊席と鉄製の格子があります
  • 奥のロッジア:南向きで、谷の向こうに広がる田園地帯を見渡せます

「善政と悪政」の部屋はじっくりと

館内でいちばん時間をかけたいのが、「平和の間(Sala della Pace)」とも呼ばれる「九人の間(Sala dei Nove)」です。1338年から1339年にかけて、アンブロージョ・ロレンツェッティがこの部屋の3面の壁に《善政と悪政の寓意とその効果》を描きました。九人委員会はこの絵の下で会議を開いていました。つまりこの壁画は、町を治める人々に向けた教訓だったのです。

右側の壁に描かれているのは、善い政治が行われている町です。屋根の上では職人たちが働き、通りでは人々が輪になって踊り、靴屋も店を開いています。城門の外では、丹念に描き込まれたシエナの田園風景の中を、農民たちが市場へ品物を運んでいます。

悪政の壁は傷みがずっと激しくなっています。それでも、角を生やした「暴政」の姿や、兵士があふれる荒れ果てた田園は見て取れます。部屋の中央に立ち、ゆっくりと体を回してみてください。3面の壁をすべて見渡して初めて、この絵の意味がしっかりと伝わってきます。

マンジャの塔に上る

宮殿の左端からそびえるマンジャの塔(Torre del Mangia)は、1348年に完成しました。細長いレンガの塔の頂に石の冠を載せた姿で、階段は約400段あります。上へ行くほど階段は狭くなります。頂上近くまで来ると鐘の真下に出て、眼下にカンポ広場の全景が広がります。

塔の名前は、初代の鐘つき番のあだ名「マンジャグァダーニ」(「稼ぎを食いつぶす者」といった意味)に由来します。入口の中庭「ポデスタの中庭(Cortile del Podestà)」には、彼の像が立っています。

塔の足元には、石造りの開放的なロッジア「広場の礼拝堂(Cappella di Piazza)」があります。1348年の黒死病(ペスト)の後、町が建立を誓ったものです。

カンポ広場への行き方

住所はIl Campo, 1です。歴史地区は車両通行制限区域(ZTL)なので、建物の前まで車で乗りつけることはできません。

  • 電車で:シエナ駅は城壁の下にあります。エスカレーターを乗り継ぎ、少し坂を上れば中心部です。駅からはグラムシ広場(Piazza Gramsci)行きのバスも出ています。
  • 車で:城壁の外にある駐車場を利用しましょう。フォンテブランダ近くのサンタ・カテリーナ駐車場(Parcheggio Santa Caterina)からは、エスカレーターで町へ上がれます。
  • 中心部から徒歩で:チッタ通り(Via di Città)やバンキ・ディ・ソット通り(Banchi di Sotto)の商店の間に細い路地があり、そこを下るとカンポ広場に出ます。なかでもおすすめは、屋根付きの小道「コスタレッラ・デイ・バルビエーリ(Costarella dei Barbieri)」です。

ドゥオーモからは歩いて10分もかからず、道のりはほぼ下り坂です。

チケット、予約枠、塔の行列

塔の見学は、館内のほかの場所とは仕組みが異なります。マンジャの塔に一度に上れるのは少人数に限られているため、時間指定のグループ制で入場します。混雑する日には売り切れる枠もあります。まずオンラインか中庭のチケット窓口で塔の枠を押さえ、それに合わせて美術館の見学を組み立てましょう。

美術館と塔のチケットは別々ですが、セット券が販売されていることも多くあります。最新の券種と料金は、市立美術館の公式サイトとチケット売り場に掲示されているので、そちらで確認してください。

ほかにも知っておきたい点があります。

  • 塔に上る前に大きな荷物を預けるよう求められることがあるので、荷物は少なめにしましょう。
  • 階段は急で幅が狭いため、狭い場所が苦手な方には塔はあまり向きません。
  • 写真撮影のルールは部屋ごとに異なる場合があります。係員にカメラをしまうよう言われたら従ってください。
  • 現在の開館時間は午前10時です。開館時間は季節や祝日によって変わるので、事前に確認してから出かけましょう。

おすすめの順番は、足が元気なうちに先に塔に上ることです。そのあと自分のペースでフレスコ画を鑑賞し、最後にロッジアで締めくくりましょう。

パリオの日の広場

毎年7月2日と8月16日の2回、カンポ広場ではパリオが開かれます。シエナの「コントラーダ」(地区)が鞍なしの裸馬で広場を3周して競う競馬です。開催の数日前になると広場の外周に土が敷き固められ、建物に沿って木製の観覧席が組まれます。

レース当日は宮殿も舞台の一部となるため、普段どおりに見学するのはまず無理です。広場はレースの何時間も前から人で埋まります。この時期にシエナに滞在する場合は、入場方法が普段と変わるものと考え、美術館のスケジュールを前もって確認しておきましょう。

普段の日なら、多くの旅行者と同じ締めくくり方がおすすめです。みんなが腰を下ろしている傾斜したレンガの上に座り、振り返って宮殿を眺めてみてください。そこからは、広場の上手にある白大理石のガイアの泉(Fonte Gaia)も見えます。これは複製で、ヤコポ・デッラ・クエルチャによるオリジナルのパネルは、町の反対側にあるサンタ・マリア・デッラ・スカーラ(Santa Maria della Scala)に収められています。フレスコ画を見てもっと見たくなったら、次はそちらへ足を延ばすのが自然な流れです。

よくある質問

プッブリコ宮殿の見学にはどのくらい時間をみておけばよいですか?

1.5〜2時間ほどみておきましょう。市立美術館のフレスコ画に約1時間、マンジャの塔に上るのに30〜45分が目安です。美術館だけしか時間がない場合は、ロレンツェッティの《善政と悪政》がある九人の間(Sala dei Nove)を真っ先に見てください。

開館時間を教えてください。

現在は午前10時〜午後6時です。開館時間は時期や祝日によって変わるため、今月の時間は市立美術館の公式サイトで確認してください。

マンジャの塔は予約が必要ですか?

予約しておくのがおすすめです。一度に上れるのは少人数のグループに限られるため、入場は時間指定制で、枠が売り切れることもあります。オンラインか中庭のチケット窓口で予約し、その時間に合わせて美術館を見学しましょう。

塔に上るのはどのくらい大変ですか?

狭いレンガの階段を約400段上ります。頂上近くはさらに窮屈になります。足腰に不安がある方や、狭い場所が苦手な方には向きません。

近くにはほかに何がありますか?

カンポ広場にあるもの、つまりガイアの泉(Fonte Gaia)や広場の礼拝堂(Cappella di Piazza)、広場を囲むカフェはすべてすぐそばです。ドゥオーモと、ヤコポ・デッラ・クエルチャによるガイアの泉のオリジナルパネルを所蔵するサンタ・マリア・デッラ・スカーラは、坂を上って徒歩10分以内です。

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