氷のために建てられたアリーナが、ロシアン・ポップで満たされる夜
フモ・アリーナはもともとホッケーのために建てられた施設です。2019年に開業し、フモ・タシケントの本拠地となりました。そのリンクとスタンドが、2026年10月24日にはロシアの歌手MOTのステージに変わります。公演を手がけるのはプロモーターのMSTAR COです。
施設の名前は、伝説の鳥「フモ」に由来しています。ウズベキスタンの国章でも翼を広げている鳥です。内部は現代的なすり鉢型のアリーナで、平らなフロアを四方から階段状の客席が囲んでいます。コンサートの際はこのフロアにステージが組まれ、その前方がスタンディングエリアまたは座席エリアになります。
MOTとはどんなアーティストか、そしてこの街の観客が歌い返す曲
MOTはロシア南部出身の歌手・ラッパー、マトヴェイ・メリニコフのステージネームです。2010年代にブラック・スター(Black Star)レーベルで頭角を現しました。ラップのヴァースに、ラジオ映えするメロディアスなサビを組み合わせるのが持ち味です。「カプカン(Капкан)」や「ソロ(Соло)」といった曲で、ロシア語圏では誰もが知る存在になりました。
そのロシア語圏には、今もタシケントが含まれています。首都ではロシア語が広く話されており、タクシーやカフェ、ショッピングモールなど街のいたるところでロシアン・ポップが流れています。つまりここでのMOTの公演は、物珍しさで呼ばれたライブではありません。歌詞を知り尽くした、いわば地元の観客が待っているのです。
サビをいくつか知っている程度でも、スタンドから響く大合唱でそれを耳にすることになるでしょう。
日程・チケット・詳細情報の確認先
押さえておきたい基本情報はシンプルです。
- 日程: 2026年10月24日
- 会場: フモ・アリーナ(タシケント)
- 主催: MSTAR CO
チケットの購入先や座席カテゴリー、開場時刻は、MSTAR COが各公演ごとに公開しています。不確かな金額を載せるくらいなら載せないほうがよいため、本ガイドでは料金を掲載していません。座席表や最新のカテゴリーは、プロモーターのチケット販売ページで確認できます。
海外から訪れるファンは、オンラインで購入して電子チケットをスマートフォンに保存しておくのが一般的です。満員のアリーナ内ではモバイル通信が遅くなりがちなので、スクリーンショットやPDFで保存しておく人が多くいます。
フモ・アリーナへのアクセス
コンサートの来場者の多くはタクシーを利用します。タシケントで定番の配車アプリはヤンデックス・ゴーです。料金が事前に表示され、目的地はラテン文字でもキリル文字でも入力できるので、ロシア語やウズベク語で道順を説明する手間が省けます。「Humo Arena」と検索すれば、会場が直接表示されます。
タシケント地下鉄は、豪華に装飾されたソ連時代の駅で知られ、それ自体が乗ってみる価値のある名所です。ただし、アリーナへ行くなら車で会場の前まで乗り付けるほうが手軽です。終演が遅くなる場合はなおさらでしょう。アンコールが終わると、何千人もの観客が一斉に配車を依頼します。
そのため、入口から数ブロック歩いて離れてからアプリを開くファンが多く、そうすることでドライバーが迎えに来やすくなります。
10月は旅行に適した季節です。タシケントの日中はたいてい暖かく乾燥していますが、夜になるとぐっと冷え込みます。夜遅くに暖房の効いたアリーナから外へ出ると寒さが身にしみるため、訪問者は薄手の上着を持参するのが一般的です。
まずはプロフ、それからコンサート
一日の計画を立てるうえで、知っておきたい時間のクセがあります。ニンジン、羊肉、ヒヨコ豆、クミンを使ったウズベキスタンの国民的な米料理「プロフ」は、伝統的に昼に食べるものです。大きなプロフ専門店では朝のうちに巨大な大鍋で炊き上げ、なくなり次第終了となります。たいていは午後の半ばまでに売り切れてしまいます。
なかでも有名なのが、タシケント・テレビ塔の近くにある中央アジア・プロフセンター(Central Asian Plov Centre)です。「ベシュ・コゾン(Besh Qozon)」の名でも親しまれています。店の外には口の広いカザン鍋がずらりと並んで湯気を上げ、昼どきには店内の食堂が客でいっぱいになります。夕方には大鍋が空になってしまうため、コンサート当日の昼食をここでとるのは、タシケントでは昔からの定番です。
夕食の時間になると、この街のほかの料理が主役になります。
- シャシリク:炭火で焼く串焼き肉です。屋台から本格的なレストランまで、どこでも味わえます
- サムサ:肉やカボチャを包んだパイ生地の軽食です。土窯「タンディル」で焼かれることが多いです
- ラグマン:コクのあるスープに手延べ麺を合わせた一品です。腹持ちがよく、開演前の食事にぴったりです
開場までの時間を楽しむ
夜のコンサートに合わせた一日なら、街を観光する時間も十分にとれます。昼間に訪れたい定番スポットは次のとおりです。
- チョルスー・バザール:旧市街にあるドーム屋根の市場です。ドライフルーツやスパイス、パン、新鮮な野菜や果物の店が並びます
- ハズラティ・イマーム・モスク群:マドラサやモスクが集まる宗教建築群です。初期のコーラン写本が収蔵されていることで知られています
- アミール・ティムール広場:緑豊かな新市街の中心地で、ティムールの騎馬像が立っています
- タシケント・テレビ塔:中央アジアで最も高い建造物で、プロフセンターのすぐ近くにあります
午前中はバザールとハズラティ・イマームをセットで巡るのがおすすめです。その後、街を横断してプロフを食べに行っても、アリーナへ向かうまでの午後はまるごと自由に使えます。
フモ・アリーナの内部:タシケントのコンサート観客の過ごし方
アリーナ公演に行ったことがある人なら、全体の流れはおなじみのものに感じるはずです。それでも、事前に知っておくと役立つ点がいくつかあります。
セキュリティと入場。 タシケントの大型会場では、入口で手荷物検査とボディチェックが行われます。ファンは小さなバッグだけを持ち、大容量のモバイルバッテリーやプロ用カメラなどかさばる物は持ち込まないのが一般的です。開場時刻が近づくにつれて入口の列は長くなります。落ち着いて入場できるのは、たいてい時間に余裕をもって到着した人たちです。
言語。 ステージでのMCはロシア語です。スタッフや警備員はロシア語とウズベク語を話します。ロシア語の簡単な言葉をいくつか覚えておくだけでも、ずいぶん役に立ちます。スパシーバ(ありがとう)、グジェ・フホート?(入口はどこですか?)、マヨー・ミェスタ(私の席)などです。
支払い。 ウズベキスタンの通貨はスムです。HumoやUzcardといった国内ネットワークのカードが主流で、国際ブランドのVisaやMastercardは大きな施設では使えますが、どこでも使えるわけではありません。タクシーや売店、バザールで使うために、訪問者はある程度のスムを現金で持ち歩くのが一般的です。
スマホライトの瞬間。 スローな曲になると、階段状のスタンドに何千ものスマートフォンのライトが灯ります。この光景は、フロアよりも上段の席から眺めるほうが美しいことが多いです。
退場。 地元の人々は、照明が点いてもすぐ出口へ殺到する波には加わらず、数分ほど会場に残る傾向があります。タクシーの混雑はすぐに落ち着くので、そのあとのほうが楽に会場を出られます。
よくある質問
タシケントでのMOTのコンサートはいつ、どこで行われますか?
2026年10月24日、タシケントの大型屋内アリーナであるフモ・アリーナで開催されます。アイスホッケーチーム「フモ・タシケント」の本拠地でもある会場です。公演はプロモーターのMSTAR COが手がけています。
チケットや開場時刻の情報はどこで確認できますか?
公演を手がけるプロモーターのMSTAR COが、チケット販売ページで購入先や座席カテゴリー、各種時刻を公開しています。料金については本ガイドでは掲載していません。
フモ・アリーナへはどうやって行けばよいですか?
配車アプリのヤンデックス・ゴーを使う人が大半です。料金が事前に表示されるうえ、「Humo Arena」と検索すれば会場がすぐに見つかります。終演後は入口から数ブロック歩いて離れてから車を呼ぶファンが多く、乗車場所の混雑を避けられます。
公演はロシア語で行われますか?
はい。MOTはロシアの歌手・ラッパーで、歌もMCもロシア語です。タシケントではロシア語が広く通じるため、「カプカン(Kapkan)」や「ソロ(Solo)」といったヒット曲では多くの観客が一緒に歌います。
コンサート当日、タシケントではどう過ごすのがおすすめですか?
定番の過ごし方は、午前中にチョルスー・バザールとハズラティ・イマーム・モスク群を巡るコースです。昼食はテレビ塔近くの中央アジア・プロフセンターでプロフを味わいましょう。大鍋はたいてい午後の半ばには空になるので、それより前に訪れるのが理想です。そして夕方、フモ・アリーナへ向かいます。
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