売り場の上に広がるヤシの森
チェーン店が並ぶフロアをエスカレーターで上っていくと、4階でショッピングモールの景色が一変し、緑があふれ出します。デボニアン・ガーデンズは、コア・ショッピングセンターの長いガラス屋根のすぐ下にあります。ヤシやシダ、深い色の水面に日の光がまっすぐ降り注ぎ、その下の階では買い物袋を提げた人々が行き交っています。
ここはダウンタウンのモールの中につくられた熱帯植物園で、魚の池やヤシの木、子どもの遊び場がそろっています。片隅にひっそりと置かれた温室のような珍しさとは違います。植え込みのあいだを小道が曲がりくねって続き、池に向かってベンチが並んでいます。オフィスワーカーも、ベビーカーを押す親子も、観光客も、みな同じ通路を歩いています。
なぜ4階に庭園があるのか
庭園の歴史は1977年にさかのぼります。名前は、設立を支援したデボニアン・グループ慈善財団にちなんでいます。カルガリーは冬が長く、ダウンタウンも屋内を移動しやすいようにつくられています。そのため、通りより高い場所に緑の空間を設けるのは、理にかなった発想でした。
周辺の複合施設がコアとして再開発された際に庭園も造り直され、2012年に再オープンしました。頭上にはガラス、足元には植物、まわりはモールという今の姿は、このときに生まれたものです。管理はカルガリー市が担っており、入園は無料です。
4階への行き方
住所は317 7 Ave SWで、コア・ショッピングセンターの4階にあります。モール内のエスカレーターかエレベーターで上がりましょう。館内に入れば案内表示が出ています。
アクセス方法:
- Cトレイン(CTrain): 7アベニュー線がコアのすぐ前を通っており、3ストリートSW駅(3 Street SW)から入口までは目と鼻の先です。7アベニューのダウンタウン区間は、公共交通の無料運賃区間(Free Fare Zone)に含まれます。
- 徒歩: モールの反対側には、8 Avenue SWの歩行者専用区間であるスティーブン・アベニュー(Stephen Avenue)が通っています。
- プラス15(Plus 15): カルガリーには屋根付きの空中歩廊が張り巡らされており、コアと周辺のオフィスタワーを結んでいます。数ブロック離れた場所からでも、一度も外に出ずにたどり着けます。
- 車: ダウンタウンの立体駐車場が近くにありますが、電車のほうが手軽です。
小道沿いの見どころ
この庭園の主役は展示物ではなく、水と緑です。長い散策路というより、ぐるりと一周する造りになっています。ゆっくり歩いても、30分ほどでほぼ見て回れます。
注目したいポイント:
- 魚の池:子どもたちが池の縁にしゃがみ込んで、魚を眺めています。
- ヤシと熱帯の植物:ガラス屋根に向かって高く伸びています。
- 子どもの遊び場:地元の家族連れの多くは、これを目当てにやって来ます。
- ベンチと静かな一角:コーヒーを片手に、あるいは本を開いて腰を下ろす人の姿が見られます。
必要ならベビーカーで出かけても大丈夫です。エレベーターのある建物に合わせて通路が設計されているため、たいていの屋外庭園よりも動きやすくなっています。
寒い日の切り札
この庭園が真価を発揮するのは、カルガリーの天気が最悪の日です。外が氷点下を大きく下回る日も、7アベニューにみぞれが吹きつける日も、4階は緑に包まれ、穏やかな暖かさが保たれています。ガラス越しに、空が許す限りの日差しが入ってきます。
山へ出かける予定だったのに天気に恵まれなかったときの代わりにも最適です。スティーブン・アベニューでの用事と組み合わせたり、ホテルからプラス15を歩いて来たりすれば、コートの前を閉める必要すらないかもしれません。夏でも心地よく過ごせますが、日が照り、街の川沿いの公園が誘っているような日には、わざわざここへ来る理由は薄れてしまいます。
モールの中の庭園を楽しむために
たまたま屋根が付いている公園だと考えて過ごしましょう。次のような心がけが役に立ちます。
- 小道から外れないこと。 植え込みは通路のすぐそばにあり、踏み荒らしやすくなっています。
- 魚にはかまわないこと。 餌やりは禁止で、池に硬貨を投げ入れるのもやめましょう。
- ベンチの近くでは声を抑えること。 近くのオフィスから静かな昼休みを過ごしに上がってくる人が多く、しかもガラス屋根は音を響かせます。
- 日曜日は時間に注意すること。 現在、日曜日はほかの日(午前10時〜午後6時)よりも開園が遅く閉園が早い、午後12時〜5時の営業です。下のモールとは営業時間が異なる場合があるので、同じだと思い込まないようにしましょう。
- 祝日に訪れる前は確認すること。 開園時間が変わることがあります。最新情報はカルガリー市のウェブサイトに掲載されています。
平日の昼どきは、オフィスの時間割の関係で、ダウンタウンの勤め人たちがタワーから上がってきます。ベンチでゆったり過ごしたいなら、午前10時の開園直後、午前中の早めの時間帯を狙いましょう。
ダウンタウン散策と組み合わせて
庭園は短時間の立ち寄りにちょうどよいので、その後の予定も考えておきましょう。カルガリーのダウンタウンはコンパクトで、多くの場所に歩いて行けます。
- スティーブン・アベニュー・ウォーク(Stephen Avenue Walk): コアのすぐ隣、8 Avenue SW沿いに、レストランや砂岩造りの建物が並んでいます。
- カルガリー・タワー(Calgary Tower): 南東へ少し歩いた場所にあり、展望デッキから街を一望できます。
- グレンボウ(Glenbow): 市を代表する美術館で、スティーブン・アベニューを東へ数ブロック進んだところにあります。
- オリンピック・プラザと市庁舎(Olympic Plaza / City Hall): 同じ通りをさらに東へ進んだ先にあります。
- プリンセス・アイランド・パーク(Prince’s Island Park): 北のボウ川方面へ歩いた先にあり、天気が回復したときに訪れたい場所です。
ダウンタウンでの一日を穏やかに始めたいなら、買い物の前にまずデボニアン・ガーデンズへ。あるいは、平日と土曜の午後6時の閉園前、夕方の締めくくりに立ち寄るのもよいでしょう。
よくある質問
デボニアン・ガーデンズはカルガリーのどこにありますか?
ダウンタウンの317 7 Ave SWにあるコア・ショッピングセンターの4階です。モールのエスカレーターかエレベーターで4階まで上がってください。空中歩廊網のプラス15(Plus 15)を使えば、屋内を通って行くこともできます。
開園時間を教えてください。
現在は月曜〜土曜が午前10時〜午後6時、日曜が午後12時〜5時です。祝日の前後は時間が変わることがあるため、出かける前にカルガリー市のウェブサイトで確認してください。
公共交通機関での行き方は?
7アベニューを走るCトレインを利用しましょう。3ストリートSW駅からコアまではすぐで、7アベニューのダウンタウン区間は無料運賃区間(Free Fare Zone)に含まれています。
所要時間はどれくらいですか?
30〜60分を見ておきましょう。小道は魚の池やヤシのそばを通ってぐるりと一周する造りです。小さな子ども連れの家族は、遊び場で過ごすぶん長く滞在することがよくあります。
子ども連れにも向いていますか?
はい。子ども専用の遊び場があり、魚の池も小さな子どもたちの興味を引きつけます。屋内でエレベーターも完備されているので、ベビーカーでも快適に回れます。
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