街が眠りにつく頃に始まるレース
マラソンといえば、夜明けとともにスタートするのが一般的です。ところがこの大会は、夜の闇の中を走ります。
VnExpressマラソン ハノイ・ミッドナイト(VNExpress Marathon Hanoi Midnight)は、ベトナム有数のオンライン新聞であるVnExpressが主催するランニングシリーズの夜間版です。大会日は2026年11月29日です。昼間はバイクの洪水で知られるハノイですが、この夜ばかりは交通規制された道路の街灯の下に、ランナーたちがずらりと並びます。
ベトナム全土はもちろん、海外からも多くのランナーが集まります。海外からの参加者にとっては、通りがひっそりと静まり返った珍しい時間帯のハノイを見られることも、大きな魅力のひとつです。
日程・距離と詳細情報の掲載先
大会日は2026年11月29日(日曜日)と決まっています。それ以外の情報は、すべて主催者が管理しています。
種目の距離、スタート・フィニッシュ会場、ウェーブスケジュール、制限時間、エントリー用のリンクは、VnExpressの公式マラソンサイトに掲載されています。コースマップやナンバーカード(ゼッケン)の受け取り方法が載っているのも、ランナー向けの大会ガイドです。スタート時刻と参加費は、本記事の情報源に含まれていないため、あえて記載していません。
真夜中のレースでは、日付とスタート時刻をセットで捉えることが大切です。スタートが遅い場合、ある日の夜に走り始めて、翌朝にゴールすることもあり得ます。どの時刻がどの日にあたるかは、主催者のスケジュールに記載されているものが正式な情報です。
真夜中の首都を走る
夜にハノイを走ると、足元から伝わる街の表情ががらりと変わります。
昼間の中心部は、スクーターや露天商であふれています。歩道も台所や駐輪場として使われています。しかし真夜中を過ぎると、そうした光景の多くは片づけられます。店のシャッターは下ろされ、大通りは広々と開け放たれます。フランス統治時代の面影を残す並木道を照らすのは、ほとんど街灯の明かりだけです。
夜スタートならではの実用的なポイントがいくつかあります。
- ヘッドライトはほとんど不要です。 市街地の道路には照明があります。ただし、スタート地点まで歩く際には、反射素材の薄手のウェアがあると安心です。
- 補給のタイミングが変わります。 夕方の早い時間に普段どおりの夕食をとり、スタートの数時間前に食べ慣れた軽食をとるランナーが多いようです。
- 難しいのは睡眠です。 一日中起きているよりも、午後に休息や仮眠をとる参加者がたくさんいます。
- 帰りは深夜から明け方になります。 そのため、ほとんどのランナーはレース前にホテルまでの帰りの足を決めておきます(後述)。
11月下旬の天気と服装
11月は、ハノイでランニングに最も適した月のひとつです。夏の暑さと湿気は去り、乾季が始まります。月末の夜は、寒いというより涼しいくらいの気候であることがほとんどです。
そのため、ウェア選びはシンプルです。多くのランナーは、ショートパンツにランニングシャツかTシャツという格好で走ります。スタート待機エリアでは捨ててもよい長袖やゴミ袋をかぶり、体が温まったら脱ぎ捨てます。湿気を感じることもあるので、空気がひんやりしていても、当日の水分補給は欠かせません。
夜にじっと立っている観客は、ランナーよりも寒さを感じやすいものです。沿道で応援する人は、軽めのジャケットを羽織るのが定番です。
レース当夜の応援・支払い・移動
地元の習慣をいくつか知っておくと、当夜をよりスムーズに過ごせます。
応援の掛け声。 ベトナムの観客は「コーレン!(Cố lên!)」と叫びます。「がんばれ!」くらいの意味です。覚えるのにお金はかからず、ベトナムのレースではコース沿いのあちこちで耳にします。
スタート地点への移動。 ベトナム全土で使われている配車アプリのGrabは、ハノイを訪れる旅行者の主な移動手段です。車でもバイクタクシーでも利用できます。レースの交通規制により、降車ポイントがスタート地点から離れることもあります。そのため、ランナーは通行可能な最寄りの通りから歩く時間を見込んでおくのが普通です。
支払い。 小さな屋台や麺料理店は、ほとんどがベトナムドンの現金払いです。ホテルやカフェ、Grabではカードやアプリ決済が使えます。ベトナムの人々はMoMoなどのアプリで支払いますが、旅行者が手軽に設定できるものではありません。
レース後の道路横断。 交通規制が解除されると、車やバイクはすぐに戻ってきます。地元の人は、一定の歩調で予測しやすいように道を渡ります。そうすることで、バイクが自然に避けて流れていくのです。急に立ち止まったり走り出したりするのは、トラブルのもとです。
ナンバーカードの受け取り。 ベトナムの大規模なレースでは、大会前の数日間に受け取り会場でナンバーカードを配布するのが一般的です。会場と必要な身分証明書は、主催者の大会ガイドに記載されています。海外ランナーがレースの1〜2日前にハノイ入りすることが多いのは、このためです。
ランナーの宿泊エリアと、レース後の一杯
当夜の過ごしやすさは、宿の場所で決まります。
ホアンキエム地区と旧市街は、旅行者の定番の拠点です。ホアンキエム湖の周りには、歩いて回れる碁盤の目状の街並みに、ホテルやゲストハウスがぎっしりと並んでいます。中心部の主な会場へは、Grabならすぐです。週末の夜には湖の周辺が歩行者天国になります。金曜か土曜の夜にここを散策すれば、レース前の軽い調整にぴったりです。
西側のバーディン地区は、より静かで緑豊かなエリアです。ホーチミン廟の一帯や一柱寺があり、レース翌日以降、疲れた脚でも無理なく回れる観光ルートになります。
そしてゴールの後です。ハノイはフォーの本場で、朝食の文化は早朝から始まります。朝になって屋台が開いたら、牛肉のフォーやブンチャー(焼いた豚肉に麺とハーブを添えた料理)を味わうのが、定番のリカバリー飯です。温かくて甘いものが欲しいなら、ハノイ名物のエッグコーヒー(カフェ・チュン)も、足を延ばす価値があります。
旅としても楽しむ
11月下旬のレースなので、前後の日程も気持ちよく過ごせます。
海外ランナーの多くは、ハノイでの滞在を2〜3日延ばします。文廟や旧市街の職人通り、タイ湖(西湖)を巡れば、市内観光の日々はすぐに埋まります。もっと時間があるなら、ハロン湾やニンビンへの1泊旅行や日帰り旅行が定番です。できれば、レース前ではなく脚が回復してから出かけるのが理想です。
それでも、旅の主役はやはりレースそのものです。旅行者の多くは、2026年11月29日の長い一夜を中心に旅を組み立てます。そして翌日からの朝は、食べ歩きを楽しみます。
よくある質問
VnExpressマラソン ハノイ・ミッドナイト2026はいつですか?
大会日は2026年11月29日(日曜日)です。ナイトレースのため、スタートがどの日の夜にあたるのか、各種目が何時にスタートするのかは、主催者のスケジュールに記載されています。
エントリー方法やコースマップはどこに掲載されていますか?
主催者のVnExpressが、公式VnExpressマラソンサイトにエントリー用のリンク、種目の距離、コースマップ、ウェーブごとのスタート時刻、ナンバーカードの受け取りに関する情報を掲載しています。
レース当日の天気はどうですか?
11月下旬は、ハノイの乾季の始まりにあたります。夜はたいてい涼しく、夏に比べて湿度もぐっと下がるので、快適に走れます。じっと立って応援する観客は、軽めのジャケットがあるとよいでしょう。
遠方から参加するランナーはどこに泊まるとよいですか?
海外ランナーの多くは、ホアンキエム湖や旧市街の周辺に宿泊します。ホテルが集まっていて食事処にも困らず、中心部の会場まではGrabですぐです。レース当夜は交通規制で降車ポイントが変わることがあるため、最後の区間を歩く時間を見込んでおくランナーが多いようです。
レースの週末前後、ハノイではどんな楽しみ方がありますか?
週末の夜に歩行者天国となるホアンキエム湖周辺の通り、文廟、ホーチミン廟や一柱寺があるバーディン地区、タイ湖(西湖)などは、どれも市内から気軽に訪れることができます。レース後の朝食には、フォーやブンチャーを一杯味わうのが昔ながらのリカバリー法です。
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