10月の日曜日は、自分の足でハノイを走る
10月半ばのハノイでは、週のうち6日の朝はバイクが道路を埋め尽くします。ところが2026年10月18日の日曜日だけは、一部の通りがランナーのための道になります。VPBankハノイ国際マラソンは、急速に数を増やしているベトナムの都市型ロードレースの中でも比較的新しい大会です。首都ハノイには海外からも多くのランナーが集まります。
この大会の魅力は、レースそのものに劣らず街並みにもあります。バーディン(Ba Dinh)地区の並木道、フランス統治時代の建物、そして角を曲がるたびに現れる湖。ゼッケンを着けなくても、街がいちばん静かな時間帯のハノイを見られる、またとない週末になります。
エントリー、ゼッケン、詳しい情報の確認先
マラソンでいう「チケット」とは、大会へのエントリーのことです。申し込み方法、種目ごとの距離、スタートとフィニッシュの会場は、大会公式サイトに掲載されています。大会名の由来は、冠スポンサーを務めるベトナム大手民間銀行のひとつ、VPBankです。
ベトナムのロードレースには、どの大会にもほぼ共通する決まりがあります。
- 参加キットは本人が直接受け取ります。多くの場合、レースの前日か前々日に開かれるエキスポ会場で、写真付き身分証明書またはパスポートを提示して受け取ります。
- ゼッケンは本人専用です。譲渡は規約で禁じられていることが多く、計測チップも登録したランナーにひも付けられています。
- 観戦は無料です。歩道に立って声援を送るだけなら、エントリーは要りません。
10月半ばのコースの体感
ハノイで10月は、走るのに適した月のひとつです。夏の雨季が終わりに近づき、厳しい暑さも過ぎています。それでも日中はまだ暖かく、湿度が高いままの日もあります。一日のうちでいちばん涼しいのは朝です。
そのため、ベトナムのロードレースは暗いうちか夜明けとともにスタートするのが一般的です。日が屋根の上まで昇る前に、ランナーはゴールを迎えます。涼しい国から来た経験豊富なランナーは、地元で走るときより遅めのペースを組み、給水所では毎回水を取るようにしています。中間地点を過ぎると、無理な攻めの走りほど湿気にこたえるからです。
ハノイ流の沿道応援
ハノイの沿道マナーはすぐに身につきます。歩道からよく聞こえてくる掛け声は「コーレン!」です。「がんばれ!」に近い意味で、外国人に言われるとランナーはとても喜びます。
- 柵の内側には入らないでください。レース当日朝の交通規制は厳しく、横断できる場所も係員がしっかり管理しています。
- 移動は徒歩が基本です。規制でふだんのルートが変わるため、Grabの配車はコースのかなり手前で止まってしまうことがよくあります。
- 小額紙幣とスマートフォンを持っていきましょう。露店ではベトナムドンの現金が使え、カフェの多くは銀行のQR決済にも対応しています。
- ドローンは飛ばさないでください。ハノイ中心部では、人混みの上空での飛行が制限されています。
日曜朝のホアンキエム湖のほとりには、もともと独特の時間が流れています。湖畔では年配のハノイっ子たちが太極拳やバドミントンを楽しんでいます。街をよく知る観客は、その日常の風景の中で気負わずにレースを見ています。
アクセスと宿泊エリア
海外からの旅行者は、紅河の北にあるノイバイ国際空港に到着します。ハノイ中心部までは車で通常45分から1時間ほどです。空港からはGrabとメーター制タクシーの両方が利用できます。
ランナーや観戦客の多くは、旧市街か、ホアンキエム湖のすぐ南の通りに宿を取っています。どちらも歩いて回りやすく、ゲストハウスやホテルが立ち並び、市内の主な場所へ出やすい立地です。西湖(ホータイ)周辺のタイホーはもっと落ち着いたエリアで、湖畔の広い遊歩道は調整ジョグにぴったりです。
移動によっては地下鉄も便利です。2A号線はカットリン(Cat Linh)からハドン(Ha Dong)まで高架を走り、3号線はニョン(Nhon)から中心部方面へ延びています。ただしレース当日の朝は、スタート地点の近くに泊まっているランナーなら歩いて向かうのが普通です。
ゴールのあとに
ハノイのレースの朝は、麺を一杯すすって締めくくります。フォーの店は夜明けから開いていて、牛肉か鶏肉のスープにテーブルの新鮮なハーブを添えていただきます。塩気がほどよく、走ったあとの回復食にうってつけです。昼前になると、ブンチャーの店が炭火を起こし始めます。焼いた豚肉を米麺とつけ汁で味わう料理です。
疲れた脚には、ホアンキエム湖の周りをゆっくり一周する散歩が効きます。赤いテーフック橋を渡って玉山祠(ゴックソン祠)を訪れたら、そのまま旧市街へぶらりと足を延ばしましょう。低いプラスチックの椅子に腰かけて、アイスのカフェ・スア・ダーを飲むのがおすすめです。もう一日余裕があれば、文廟やベトナム民族学博物館まで足を運ぶ人も多いです。
よくある質問
VPBankハノイ国際マラソンはいつ開催されますか?
2026年10月18日(日)にハノイで開催されます。
エントリーはどうすればできますか?
エントリーの受付は、主催者が大会公式サイトで行っています。種目ごとの距離やスタート・フィニッシュの会場も同じサイトで確認できます。ベトナムのロードレースでは、参加キットはレースの前日か前々日に、写真付き身分証明書を持参して本人が直接受け取るのが一般的です。
エントリーしなくても観戦できますか?
はい、できます。沿道での観戦は無料です。交通規制のため配車サービスの車はコースの手前で止まってしまうので、観客は歩いてコースまで向かうのが一般的です。
大会当日の天候はどうですか?
10月半ばはハノイでも比較的過ごしやすい時期です。雨季は終わりに近づいていますが、日中はまだ暖かく、湿度が高い日も少なくありません。そのため、ハノイのロードレースは夜明け頃にスタートするのが一般的です。
旅行者はどこに泊まることが多いですか?
多くの旅行者は、旧市街かホアンキエム湖の周辺に泊まっています。どちらも中心部にあり、歩いて回りやすいエリアです。落ち着いた雰囲気が好みなら、西湖周辺のタイホーもおすすめです。ノイバイ国際空港からは車でおよそ45分から1時間ほどです。
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