街をはさんで反対側にある二つの公園
このページには公園の名前が二つ出てくるので、まずは地図で位置関係をつかんでおきましょう。ゴルヒ・テレルジとフスタイはそれぞれ独立した保護区で、両者のあいだにウランバートルの街が広がっています。
ゴルヒ・テレルジは首都の北東にあります。カラマツの森から花崗岩の岩山がそそり立ち、南側をトーラ川が流れています。一方のフスタイ・ヌルーは市の西およそ100 kmに位置します。見渡すかぎりの草原で、モンゴル語でタヒと呼ばれるモウコノウマが1990年代初めに野生へ戻された場所です。
このガイドの大部分では、掲載情報の対象であるテレルジを取り上げます。フスタイについては後半で別に紹介します。
岩と川とカラマツの森
テレルジへ向かう道を進むと、市街地のゲル地区はやがて見えなくなります。谷が狭まるにつれて、丘は風雨にさらされた花崗岩の地肌へと姿を変えていきます。割れた岩が塔や巨岩となって並び、その上の斜面は濃い色のカラマツに覆われています。夏の谷底は放牧地になり、川沿いには馬やヤク、白いゲルが点々と見られます。
国立公園に指定されたのは1993年です。手つかずの自然が広がるなか、観光用のゲルキャンプが集まる小さな開発地帯が一本あるだけです。そこから歩きや馬で離れれば、キャンプはあっという間に背後へ遠ざかります。
多くの人のお目当ては次のとおりです。
- 亀石(メルヒー・ハド): 本当に亀にそっくりな花崗岩の岩で、幹線道路のすぐ脇にあります。
- アリヤバル瞑想寺院: 丘の中腹に建つ仏教寺院です。吊り橋を渡ったあと、教えを記した看板が並ぶ長い階段を上って向かいます。
- トーラ川とテレルジ川: 幾筋にも分かれた流れと砂利の河原があり、丘に囲まれながらのんびり腰を下ろせます。
- 温泉: この公園の名物です。今の季節に行ける温泉はどこか、キャンプやドライバーに尋ねてみてください。
道中の見どころ:鋼の騎馬像
行きの道中、ツォンジン・ボルドグに立ち寄るドライバーは少なくありません。ここにあるチンギス・ハーン騎馬像はステンレス製の巨大な騎馬像で、馬の内部を上って頭の部分にある展望台まで行くことができます。
所要時間は1時間ほどみておきましょう。行きでも帰りでも立ち寄りやすいので、公園で過ごす時間を削らずに済みます。
アクセスと宿泊
テレルジはウランバートル中心部からおよそ50〜70 kmです。距離のわりに、市内の渋滞で時間がかかることがよくあります。訪れる人の多くは、ドライバーを雇うか、ゲストハウスのツアーやゲルキャンプの送迎を利用しています。公共交通機関は限られているため、帰りの足は出発前に手配しておきましょう。
日帰りも可能ですが、ゲルキャンプに1泊するほうがおすすめです。日帰り客がいなくなった早朝や夕方の谷を味わえるからです。2泊すれば、乗馬をじっくり楽しむ時間もとれます。
計画の際に押さえておきたい点は次のとおりです。
- 営業日: 掲載情報では現在、土曜と日曜が休み、月曜から金曜は24時間営業となっています。公園の営業時間は季節によって変わるので、出かける前に確認してください。
- 料金: 入園料は公園のゲートに掲示されています。キャンプの料金は予約時にそれぞれ案内されます。
- 寒さ: 夏でも夜は冷え込みます。防寒着を一枚用意しましょう。
- 現金: トゥグルグを持参してください。街を離れるとカードが使える場所はほとんどありません。
ゲルでの過ごし方とキャンプ生活
ゲルにはいくつかのしきたりがあります。さりげなく守るだけで、よい印象を持ってもらえます。
- 動き方: 中に入ったら時計回りに歩きます。敷居は踏まずにまたいでください。
- 座る場所: 入口の正面にあたるゲルの奥が上座です。どこに座るかは、主人が示してくれるのを待ちましょう。
- お茶と食べ物: ミルクティーの碗や干したチーズは、右手か両手で受け取ります。少し口をつけたりひと口かじったりするのが、礼儀にかなった応え方です。
- 室内で: 口笛は吹かないようにし、ストーブや祭壇に足先を向けないでください。
- 馬: モンゴルの馬は小柄で、半ば野生です。乗るときは左側からまたがります。馬に慣れるまでは、ペースはガイドに任せましょう。
たいていのキャンプでは、トイレは汲み取り式か共用で、シャワーも限られています。電気が一日のうち一部の時間しか使えないことも珍しくありません。予約時にどちらも確認し、懐中電灯を持っていきましょう。
フスタイを探していた方へ
フスタイへは、市の西側へ向かう別の旅になります。目的はタヒです。現存する唯一の真の野生馬で、野生では一度絶滅したのち、この地に再導入されました。入口近くには公園のビジターセンターとゲルキャンプがあります。その週に群れがどの谷にいるかは、たいていレンジャーが教えてくれます。
馬たちは夕方になると水場へ下りてくることが多いため、車で駆け足に通り過ぎるより、1泊するほうがはるかに見ごたえがあります。草原ではアカシカやマーモットも一緒に暮らしています。
日程に余裕があれば、ぜひ両方の公園を訪れてみてください。テレルジでは花崗岩と森を、フスタイでは広大な草原と、人を乗せたことのない馬たちに出会えます。
よくある質問
ゴルヒ・テレルジとフスタイは同じ国立公園ですか?
いいえ、別の公園です。ゴルヒ・テレルジはウランバートルの北東にあり、花崗岩の岩山やカラマツの森、トーラ川で知られています。フスタイ・ヌルーは市の西およそ100 kmにあり、再導入されたモウコノウマ(タヒ)で有名です。
ウランバートルからゴルヒ・テレルジへはどう行けばよいですか?
ほとんどの人が、ドライバーを雇うか、ゲストハウスのツアーやゲルキャンプの送迎を利用しています。公園までの距離はおよそ50〜70 kmですが、市内の渋滞のため、たいてい距離から想像する以上に時間がかかります。公共交通機関は限られているので、帰りの手段は出発前に予約しておきましょう。
訪問できるのは何曜日ですか?
Googleの掲載情報では現在、月曜から金曜は24時間営業、土曜と日曜は休みとなっています。公園の営業時間は季節によって変わるため、出かける前に公式の情報を確認してください。
テレルジにはどのくらい滞在すればよいですか?
亀石とアリヤバル瞑想寺院だけなら日帰りでも回れます。ゲルキャンプに1〜2泊すれば、乗馬を楽しんだり、川辺で静かな朝を過ごしたりする時間がとれます。
近くで訪れる価値のある場所はありますか?
ツォンジン・ボルドグにあるチンギス・ハーン騎馬像は、市内と公園を結ぶ道の途中にあり、気軽に立ち寄れます。タヒが暮らすフスタイ国立公園は、ウランバートルの西側へ泊まりがけで出かける別の旅先です。
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