優勝者16人がひとつの台で競う緊張感
この大会は、ランキングが高いだけでは出場できません。チャンピオン・オブ・チャンピオンズに出られるのは、直近1年間に主要タイトルを獲った16人の選手です。どの試合も最近トロフィーを掲げた者同士の対戦になる大会は、ほとんどありません。
2026年は11月9日から15日まで、レスター・アリーナ(Leicester Arena)で開かれます。会場のレスターはミッドランズ地方の都市で、鉄道で簡単に行けます。ここで7日間、スヌーカーを楽しめます。会場では、テレビ画面で見るよりずっと近くでラシャ張りの台を眺められます。選手がキューにチョークを塗る様子も見えます。台の両端から角度を確かめ、じっくり構えに入るところまで目の前で見られます。
グループ戦の仕組み
この大会の一番の特徴は、試合の形式です。長年、16人の選手を4人ずつ4つのグループに分ける方式をとってきました。グループごとに1日を使って試合を行い、勝ち上がれるのは各グループで1人だけです。
グループ戦の日は、たいてい1回戦が2試合行われます。その勝者同士がグループ決勝で対戦し、最後まで勝ち残った1人が準決勝に進みます。実際には次のような流れです。
- 週の前半は、1枚のチケットで始まりから勝者の決定までひとつの物語を見届けられます
- グループ決勝は、その日1日の戦いのすべてがかかるので、その週で一番緊迫した試合になることが少なくありません
- 最終週末は準決勝と決勝が行われ、どちらも長いフレーム数で争われます
1日しか行けないファンは、いろいろな試合を楽しめるグループ戦の日を選ぶことが多いです。優勝の瞬間を見たいファンは決勝を選びます。
レスター・アリーナの会場の様子
大会期間中、アリーナはスヌーカー専用の会場に変わります。競技エリアを囲むように階段状の客席が並びます。客席は照明が落とされ、台の上だけが明るく照らされます。白い手袋をはめた審判がカラーボールを元の位置に戻し、スコアボードには毎フレームの得点が表示されます。
スヌーカーの観客はとても静かです。ショットの間は、球と球が当たるカチッという音や、ポケットに球が落ちる柔らかな音が聞こえるほどです。拍手はショットとショットの合間に起こり、大きなブレイクの後には大きく盛り上がります。そのため、どこに座るかが大事です。上の方の席からは台全体が図のように見渡せます。下の方の席なら選手と同じ目線で見られます。
白い目で見られないための観戦マナー
スヌーカーの観戦マナーは、お金を払って見るほかのスポーツと比べてもかなり厳しいほうです。観客はみな真剣に守っていますし、係員も厳しく目を配っています。
- 選手がショットに入っている間は動かないでください。 席を立つのも戻るのも、フレームの合間だけにしましょう。その時間には、たいてい案内係が扉を開けてくれます。
- 携帯電話は完全に音が出ないようにしてください。 静まり返った会場で着信音が鳴ると、選手にも審判にも、テレビ中継のマイクにも聞こえてしまいます。
- フラッシュ撮影はできません。 選手の集中を妨げるので、試合中は禁止されています。
- 見事なポットや大きなブレイクには拍手を送りましょう。 ただし、球がポケットに落ちてからにしてください。球がまだ転がっているうちは拍手をしてはいけません。
- 台でプレーが続いている間は小声で話しましょう。 感想はセッション途中の休憩まで取っておいてください。
常連のファンは、フレームの途中ではなく、セッションが始まる前に席に着くのが普通です。プレー中に入ろうとすると、入口で長く待たされることがあるからです。何時間もじっと座っているので、羽織るものも1枚持っていきましょう。
11月のレスターへの行き方
レスター駅(Leicester railway station)はミッドランド本線の駅です。ロンドン・セント・パンクラス駅からイースト・ミッドランズ鉄道の直通列車が出ていて、約1時間で着きます。シェフィールドやノッティンガムからも直通列車があります。ロンドンからの観客の多くは日帰りで来ます。夜のセッションを見る人は1泊することもあります。
駅からアリーナまでは、荷物を持って歩くより、タクシーや地元のバスを使うファンが多いです。11月中旬のイングランド中部は寒く、雨の日も多く、夕方には暗くなります。夜のセッションを見る場合は、真っ暗な中を帰ることを考えて帰りの計画を立てておきましょう。
セッションの合間の過ごし方
レスターには、多くの旅行者が思っている以上に見どころがあります。その多くは中心部から歩いて行ける場所にあります。
- リチャード3世ビジターセンター(King Richard III Visitor Centre) では、2012年に市内の駐車場の地下から見つかった国王の遺骨にまつわる物語を紹介しています。発掘現場そのものも見学できます。
- そのすぐ向かいにあるレスター大聖堂には、改めて埋葬されたリチャード3世の墓があります。
- 中心部の北にある国立宇宙センター(National Space Centre) は、高くそびえるロケットタワーが目印で、すぐに見つかります。
- レスター・マーケットは、屋根付きの屋外マーケットとしては国内最大級です。ショッピングエリアのハイクロス(Highcross)にも近い場所にあります。
2026年は、時期が重なることでさらに楽しみが増えます。11月上旬はディワリにあたります。「ゴールデン・マイル」と呼ばれるベルグレイブ・ロード(Belgrave Road)一帯で行われるレスターのディワリの祝祭は、インド国外で最大級の規模です。この通りには1年中インド菓子の店やレストランが並んでいるので、セッションの前後に食事をするのにぴったりです。
詳しい情報の確認先
チャンピオン・オブ・チャンピオンズを運営するマッチルーム・スポーツが、公式チャンネルでスケジュールやセッション一覧、チケットのリンクを公開しています。出場する16人は、そのシーズンに対象となるタイトルを誰が獲ったかで決まります。各選手がどのようにして出場権をつかんだかも、ファンが大会期間を通して追いかける物語のひとつです。
2日以上観戦する人は、駅に近いレスター中心部に泊まることが多いです。そうすれば、セッションの合間に列車にも旧市街にもゴールデン・マイルにも気軽に行けます。
よくある質問
チャンピオン・オブ・チャンピオンズ2026はいつ、どこで開かれますか?
2026年11月9日から15日まで、イギリスのレスターにあるレスター・アリーナで開かれます。
チャンピオン・オブ・チャンピオンズにはどんな選手が出場しますか?
直近1年間に主要タイトルを獲った16人の選手です。ランキングだけで出場権を得る選手はいないので、出場選手は全員、最近大会で優勝した選手です。
観戦するなら何日目がおすすめですか?
グループ戦の日なら、1枚のチケットで始まりから終わりまでひとつの物語を見届けられます。最後には準決勝に進む選手が1人決まります。最終週末は準決勝と決勝が行われるので、優勝が決まる瞬間を見たいファンに向いています。
大会会場のあるレスターへはどうやって行けばよいですか?
レスター駅はミッドランド本線の駅です。ロンドン・セント・パンクラス駅からイースト・ミッドランズ鉄道の直通列車で約1時間です。ノッティンガムやシェフィールドからも直通列車があります。駅からアリーナまでは、タクシーか地元のバスを使うファンがほとんどです。
試合中に席を立ってもよいですか?
席を立てるのはフレームの合間だけです。選手がショットに入っている間、観客は動かず、静かにしていなければなりません。たいていはフレームの区切りに、案内係が出入りさせてくれます。
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