黄色いファサードと、鳩が集う広場
ランパ通り(Jirón Lampa)とアンカシュ通り(Jirón Ancash)の角にある小さな広場に立つと、教会の正面が視界いっぱいに広がります。灰色の石に彫刻を施したバロック様式の正門です。それをずんぐりとした2本の塔が挟み、ファサードはリマ旧市街のあちこちで見かける温かみのある黄色に塗られています。石畳にはたいてい鳩がいて、広場の端には物売りが並んでいます。
教会が完成したのは1670年代です。リマはたびたび地震に見舞われてきましたが、この教会は当時の姿をとどめて残った数少ない植民地時代の建物のひとつです。ユネスコの世界遺産に登録されたリマ歴史地区の中にあり、市内でも屈指の人気観光スポットです。貸し切り気分で見学できるとは思わないほうがよいでしょう。
修道院の内部へ
修道院の博物館はガイドツアーで見学し、決まった順路で進みます。ガイドの後について部屋から部屋へ移動するため、自由に歩き回ることはできません。ツアー開始までの待ち時間を含めて、およそ1時間を見込んでおきましょう。
主な見どころは次のとおりです。
- 主回廊:壁を飾るのは、1600年代にセビーリャから運ばれた彩釉タイルです。その上には聖フランチェスコの生涯を描いた絵画が並びます。
- 杉材の彫刻ドーム:大階段の上を覆うドームです。ムーア人の職人からスペインが受け継いだムデハル様式で造られています。
- 図書館:吹き抜けになった細長い部屋です。木製のバルコニーとらせん階段が上へと延び、その先の書棚には革装の本が並んでいます。中には数百年前のものもあります。
- 宗教画:植民地時代の作品が、食堂や脇の部屋に掛けられています。
カタコンベへ下りる
ツアーの最後は地下です。ほとんどの人のお目当てはここでしょう。1800年代初頭に市が公営墓地を開くまで、この地下墓所は植民地時代のリマ市民の墓地として使われていました。再発見されたのは20世紀に入ってからです。
通路は狭く、低いれんがのヴォールト天井が続き、照明も薄暗くなっています。石造りの穴には骨が分けて納められ、頭蓋骨と大腿骨が同心円状に並べられた穴もあります。背の高い人は、ところどころでかがむ必要があります。ツアーの途中ですぐに外へ出る手段はないので、狭い場所が苦手な人は心づもりをしておいてください。
サン・フランシスコで行列を避けるには
ここではリマのほかの観光地以上に、訪れる時間が大切です。平日は午前9時〜午前11時が最も落ち着いています。週末に空いている時間はもっと短く、午前9時〜午前10時です。土曜・日曜の午後12時〜午後6時の到着はなるべく避けましょう。この時間帯はチケット窓口に団体客が次々と押し寄せます。
現地での流れは次のとおりです。
- チケットは博物館入口横の窓口で購入します。窓口は教会の扉の脇にあります。最新の料金は窓口と修道院の公式情報で案内されています。
- 希望する言語の次の回を申し込みましょう。ツアーはスペイン語と英語で行われます。混雑時は英語の回から先に埋まります。
- カメラはしまっておきましょう。博物館とカタコンベ内は撮影禁止で、ガイドも実際に注意します。
- 現役の教会にふさわしい服装で。聖堂では今もミサが行われています。身廊に入る際は肩を覆い、静かに過ごすのがマナーです。ミサの最中は後方にとどまりましょう。
- ツアーがよかったらガイドにチップを。義務ではありませんが、渡すのが習慣です。
現在、修道院は毎日午前9時〜午後6時に開いています。ただしリマの教会博物館は宗教上の祝祭日に合わせて開館時間を変えることがあります。遅い時間に訪れる予定なら、事前に公式情報を確認してください。
ランパ通りへのアクセス
多くの旅行者はミラフローレス(Miraflores)やバランコ(Barranco)に泊まり、日帰りで中心部へ出かけます。いちばん早いのはタクシーか配車サービスですが、リマの渋滞次第で30分から1時間以上かかることもあります。降車場所は、ランパ通りとアンカシュ通りの角にある「イグレシア・デ・サン・フランシスコ(Iglesia de San Francisco)」と伝えましょう。
高速バスのメトロポリターノ(Metropolitano)も、ビア・エクスプレサ(Vía Expresa)を通ってミラフローレスから歴史地区まで走っています。中心部の駅で降りたら、東へ数ブロック歩くと教会です。駅周辺の通りは混雑しているので、スマートフォンやバッグは体から離さないようにしてください。
周辺の見どころ
このあたり数ブロックだけでも、午前中をまるごと楽しめます。西へ徒歩約2分でマヨール広場です。広場の北側に建つ大統領府では、正午ごろに衛兵交代式が行われます。大統領府の向かいにあるリマ大聖堂と、木彫りのバルコニーが見事な大司教館もあわせて訪れる価値があります。
サン・フランシスコから北へ向かうとリマック川に出ます。そのほとりにある旧デサンパラドス駅は、現在ペルー文学館(Casa de la Literatura Peruana)になっています。広場と駅のあいだにある植民地時代の邸宅、アリアガ邸(Casa de Aliaga)には、1500年代から所有してきた一族が今も暮らしています。昼食はウニオン通り(Jirón de la Unión)沿いか、広場周辺の通りで探すとよいでしょう。
よくある質問
サン・フランシスコ教会・修道院がいちばん空いているのはいつですか?
平日は午前9時〜午前11時が最も落ち着いています。週末に空いているのは午前9時〜午前10時です。混雑のピークは週末の午後12時〜午後6時なので、できればこの時間帯は避けてください。
ガイドなしでカタコンベを見学できますか?
できません。修道院の博物館とカタコンベは、ガイドツアーでのみ公開されています。ツアーはスペイン語と英語で行われます。博物館入口横の窓口でチケットを購入し、希望する言語の次の回に参加してください。
見学にはどのくらい時間がかかりますか?
ツアー開始までの待ち時間を含めて、約1時間を見ておきましょう。教会の聖堂内や正面の広場もゆっくり見たい場合は、もう少し余裕を持たせてください。
内部で写真を撮ってもいいですか?
博物館とカタコンベ内は撮影禁止で、ガイドもしっかり注意します。外観のファサードや外の広場は自由に撮影できます。
周辺にはほかに何がありますか?
西へ徒歩約2分でマヨール広場に着きます。広場の周りには大統領府、リマ大聖堂、大司教館が建っています。北へ少し歩けば、アリアガ邸(Casa de Aliaga)や、旧デサンパラドス駅を利用したペルー文学館(Casa de la Literatura Peruana)もあります。
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