選手だけでなく、国と国が競う大会
国旗を背負って波に乗るのが、この大会ならではの醍醐味です。ISAワールドサーフィンゲームスでは、選手は自分自身のためだけでなく、母国のためにも戦います。個人の成績は国別の団体順位に積み上げられるため、目立たない2回戦のヒートでさえメダル争いの行方を左右することがあります。
2026年大会の会期は11月6日〜15日です。10日間のなかでヒートを重ねて出場選手を絞り込み、うねりの状態を見ながら主催者が競技日を決めます。運営にあたるのは、サーフィンの国際統括団体であるISAです。
大会の幕開けを飾るのは、各国代表のパレードと「サンズ・オブ・ザ・ワールド」のセレモニーです。このセレモニーでは、各チームが母国のビーチから持ち寄った砂をひとつの器に注ぎ入れます。全参加国がビーチに一堂に会する唯一の場面とあって、最前列にはカメラマンが詰めかけます。
ペルーの海岸がふさわしい理由
この大会の開催地として、ペルーほどふさわしい国はそう多くありません。この国のサーフィンには長い歴史があります。
- 1942年: ミラフローレスの海岸にクラブ・ワイキキ(Club Waikiki)が誕生します。南北アメリカでも屈指の歴史を持つサーフクラブです。
- 1965年: 市の南にあるプンタ・ロカスで開かれた世界サーフィン選手権で、フェリペ・ポマルが優勝します。
- 2004年: リマ出身のソフィア・ムラノビッチが、南米初の世界チャンピオンに輝きます。
- 2014年: プンタ・ロカスがISAワールドサーフィンゲームスの会場となり、のちに2019年パンアメリカン競技大会のサーフィン競技も開かれました。
リマは冷たいフンボルト海流に面しています。海水は一年を通して冷たく、長い海岸線に点在する数十ものリーフやポイントブレイクに南太平洋からのうねりが届きます。ペルーの人々は代表チームに熱い視線を注いでいるので、地元選手のヒートではビーチがひときわ大きな歓声に包まれるはずです。
日程・会場・チケット
競技の会期は2026年11月6日〜15日です。具体的な会場ビーチや毎日の実施判断、観戦情報は、ISAがisasurf.orgと公式SNSで発表しています。サーフィン大会には予備期間が設けられており、波がなくなればヒートが中断されたり日程が変更されたりします。その日の競技を実施するかどうかは、毎朝の判断で決まります。
ビーチで実施されるサーフィン大会は、昔から砂浜から気軽に観戦できるのが一般的です。観覧席やセレモニー席など有料エリアがあれば、料金とあわせてISAの公式ページに掲載されます。メダルの行方だけが目当ての人は、決勝や表彰式が集まる会期終盤を狙う傾向があります。
砂浜でヒートを楽しむコツ
サーフィン大会の観戦には独特のリズムがあります。ビーチでの流れはおおむね次のとおりです。
- ヒート: 少人数の選手が制限時間内に同じラインナップで波を奪い合います。ジャッジは1本ごとに10点満点で採点し、各選手の上位2本の合計がスコアになります。
- 敗者復活: ISAの大会方式ではメインラウンドと敗者復活戦が組まれているため、序盤で敗れてもそこで大会が終わるとは限りません。
- カラー: 選手はそれぞれ色の異なるジャージを着用し、ビーチの大型スコアボードも同じ色で表示されます。
- 実況: 大会のウェブ中継とビーチの場内放送が、スコアが出るたびに読み上げます。スマートフォンで中継を流しっぱなしにして、スコアを追いやすくしている観客も少なくありません。
現地のマナーはシンプルです。ヒート中は競技エリアにパドルアウトしないこと。エリア内はマーシャルが立ち入りを制限しています。波打ち際では各国の応援団が旗を振り、声をそろえて声援を送ります。ライバル国の選手がいい波に乗ったときにも拍手を惜しまないのが、懐の深いペルー流です。
海岸へのアクセス
空の玄関口は、カヤオにあるホルヘ・チャベス国際空港です。滞在先はミラフローレスかバランコが定番です。どちらもコスタ・ベルデを見下ろす崖の上の地区で、ホテルやカフェ、遊歩道のマレコンがコンパクトにまとまっています。
プンタ・ロカスをはじめとする市の南側のビーチへは、パンアメリカーナ・スール(Panamericana Sur)を通って向かいます。観客の足は、配車アプリやプライベートドライバー、ホテル手配の乗り合い送迎などが一般的です。リマから郊外へ向かう道は渋滞しやすいため、第1ヒートに合わせて南へ向かうファンは、開始時刻よりかなり前に市内を出発しています。
11月のリマ
11月のリマは晩春です。冬のどんよりとした霧「ガルーア」が薄れはじめ、午後は暖かくなりますが、海風のせいでビーチはひんやりしています。選手はウェットスーツを着用し、観客は重ね着できる服と日焼け止め、帽子を持参するのが一般的です。曇り空でも紫外線が強いためです。
ヒートのない日も、街には楽しみがたくさんあります。
- 昼どきのセビチェリアでセビーチェを。昼に食べるのが伝統的な楽しみ方です。
- バランコで「ため息の橋」(Puente de los Suspiros)とストリートアートを巡る。
- ミラフローレスのマレコンを散策しながら、崖下のワイキキ・ビーチ(Playa Waikiki)やラ・パンピージャ(La Pampilla)で波に乗る地元サーファーを眺める。
よくある質問
2026年のISAワールドサーフィンゲームスはいつですか?
会期は2026年11月6日〜15日、開催国はペルーです。競技はこの期間のうち波の条件が整った日に組まれ、その日に競技を実施するかどうかはISAがisasurf.orgで毎日発表しています。
会場となるビーチはどこですか?
会場はISAが公式サイトで公表しています。参考までに、リマの南、パンアメリカーナ・スール沿いにあるプンタ・ロカス(Punta Rocas)は、2014年のワールドサーフィンゲームスと2019年パンアメリカン競技大会のサーフィン競技の会場になりました。
観戦にチケットは必要ですか?
ビーチで実施されるサーフィン大会は、昔から砂浜から自由に観戦できるのが一般的です。有料の観客席やセレモニーへの入場があれば、その料金も含めてISAの公式ページに掲載されます。
会場には何日くらい足を運べばよいですか?
観戦するのは1〜2日という人がほとんどです。決勝やメダルのかかったヒートが集まる会期終盤を選ぶ人が多く、残りの日程はミラフローレスやバランコで過ごしています。
11月のリマはどんな気候ですか?
季節は晩春にあたります。冬の霧が薄れはじめ、午後は過ごしやすくなりますが、フンボルト海流の影響で海水は冷たいため、選手はウェットスーツを着用します。観客は重ね着できる服と強力な日焼け止めを持参するのが一般的です。
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