国際法の歴史を変えた法廷
この建物は、今も裁判所として使われています。ニュルンベルク司法庁舎は、フュルター通り(Fürther Straße)沿いに長く延びる砂岩造りの建物で、20世紀初頭に建てられました。見た目はどこの地方都市にもありそうな裁判所です。しかしその東棟には第600号法廷があります。1945年11月から1946年10月まで、ナチス政権の生き残った主要人物たちが国際軍事裁判で裁かれた場所です。
記念館は、その名のとおり法廷の上の階にあります。見学者はBärenschanzstraße側の通用口から入り、階段を上って裁判に関する展示を見て回ります。法廷そのものにも足を踏み入れることができ、多くの人にとってはここが最も印象に残る場面になっています。
第600号法廷の内部
室内には暗い色の木の羽目板が張られ、長椅子が並び、背の高い窓があります。白黒のニュース映像で見るよりも、実際は狭く感じられるでしょう。1945年、連合国は裁判のためにこの部屋を改装しました。報道陣や傍聴人の席を設けるために奥の壁を取り払い、撮影用の照明も取り付けています。
裁判の終了後は、ほぼ以前の配置に戻されました。そのため有名な写真とは様子が異なっており、どこがどう違うのかは展示で詳しく説明されています。
この法廷は数十年にわたって一般の刑事裁判に使われていたため、訪れても施錠されていることがよくありました。2020年にそうした審理が新庁舎へ移り、法廷は記念館の一部となりました。ぜひ被告席があった場所を探してみてください。ヘルマン・ゲーリングをはじめとする21人の被告がそこに座り、この部屋で12人に死刑が言い渡されました。
展示の内容
上階の展示は、主要な国際軍事裁判だけを扱っているわけではありません。全体がひとつの物語として構成されており、次のテーマに沿って見ていくと理解が深まります。
- 裁判に至るまで: 連合国がそもそもどのように法廷の設置で合意したのか、そしてナチ党大会の開催地だったニュルンベルクがなぜ選ばれたのか。
- 被告と訴因: 平和に対する罪、戦争犯罪、人道に対する罪、共同謀議。
- 12の継続裁判: 同じ法廷で米軍が開いた裁判で、医師や裁判官、実業家、SS部隊が裁かれました。
- その遺産: 「ニュルンベルク原則」から現代の国際刑事裁判所へと続く系譜。
文章の解説が多く、当時の映像や写真もたくさんあります。じっくり読むなら1時間半〜2時間ほどかかると考えておきましょう。オーディオガイドを使えば見学のペース配分がしやすく、自分の言語で解説を聞くこともできます。
ベーレンシャンツェへのアクセス
いちばん簡単なのはU1を利用する方法です。ニュルンベルク中央駅からフュルト方面行きのU1に乗り、西へ数駅進んだベーレンシャンツェ駅で降ります。Bärenschanzstraße側の入口までは駅から歩いてすぐです。フュルター通りに面した司法庁舎の長い正面に沿って進み、脇道に入ってください。
旧市街からプレラー(Plärrer)を抜けて西へ歩くこともでき、その場合は30分ほどかかります。ただし道中は住宅や商店が並ぶごく普通の街並みで、景色を楽しめるわけではないため、ほとんどの人は電車を使っています。
この時代の歴史をテーマに丸一日過ごすなら、市の南東部にあるナチ党大会会場文書センター(Documentation Center Nazi Party Rally Grounds)と組み合わせるのがおすすめです。大規模な改修工事が行われているため、出かける前に現在の状況を確認してください。
混雑を避けて訪れるには
ここはニュルンベルクでも特に訪問者の多い史跡なので、混雑を見越して計画を立てましょう。データ上の混雑時間帯は週末の午前11時〜午後5時です。この時間は法廷が団体客でいっぱいになり、展示パネルの前にも何重もの人だかりができます。
- 平日: 月曜、水曜、木曜、金曜は午前9時に開館します。
- 週末: 開館は午前10時です。開館と同時に着けば、混雑が始まる前に入館できます。
- 火曜: 終日休館です。休館日を月曜だと思い込んでいる旅行者が多く、ここでつまずく人がよくいます。
閉館はどの日も午後6時です。展示と法廷をすべて見るなら、遅くとも午後の半ばまでには到着するようにしましょう。
現役の司法庁舎を訪れる際の心得
実際に機能している裁判所の一角に入ることを忘れないでください。次のような点に気をつけると安心です。
- 荷物は少なめに。 ドイツの公共施設では大きなかばんがあると手間取りがちで、展示フロアも広くはありません。
- 第600号法廷では声を控えめに。 被告席の前で静かにたたずむ人が多く、硬い壁や床のせいで音がよく響きます。
- 最新の入場料や法廷の閉鎖予定は、出かける前にニュルンベルク市立博物館群のウェブサイトで確認してください。公式行事に伴うまれな短期閉鎖もそこで告知されます。
- 写真撮影については各部屋の掲示を確認しましょう。 どこでも同じルールだとは限りません。
ドイツの人々はこの時代を見せ物としてではなく、真摯に向き合うべき歴史として扱っており、館内の雰囲気もそれにふさわしいものです。少しドイツ語を覚えておくなら、この法廷はSchwurgerichtssaal 600、ニュルンベルク裁判はdie Nürnberger Prozesseと呼ばれます。
よくある質問
ニュルンベルク裁判記念館へはどう行けばよいですか?
ニュルンベルク中央駅(Nürnberg Hauptbahnhof)からフュルト方面行きのU1に乗り、ベーレンシャンツェ駅で降ります。司法庁舎の側面にあるBärenschanzstraße 72の入口までは、駅から歩いてすぐです。
空いている時間帯はいつですか?
最も混雑するのは週末の午前11時〜午後5時なので、できればこの時間は避けましょう。おすすめは、午前9時から開いている平日(月曜または水〜金曜)に訪れるか、週末なら午前10時の開館と同時に入ることです。
毎日開館していますか?
いいえ、火曜日は休館です。月曜と水〜金曜は午前9時〜午後6時、土曜と日曜は午前10時〜午後6時に開館しています。
見学にはどのくらいの時間が必要ですか?
1時間半〜2時間ほどを見ておくとよいでしょう。上階の展示と第600号法廷の見学を合わせた目安です。
第600号法廷の中に実際に入れますか?
通常は入れます。この法廷では2020年に通常の裁判が行われなくなり、現在は記念館の一部になっています。公式行事のためにときどき閉鎖されることがあり、その場合はニュルンベルク市立博物館群(Museen der Stadt Nürnberg)のウェブサイトで告知されるので、出かける前に確認してください。
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