赤と白の屋根が並ぶ広場
この時期のハウプトマルクト(Hauptmarkt)には木造の小屋が立ち並び、まるで小さな町のようになります。どの屋台も赤白ストライプの布屋根をかぶっています。屋台は通りのようにぎっしりと列をなして並んでいます。広場の東側をふさぐように建つのが、ゴシック様式のファサードが印象的なフラウエン教会(Frauenkirche)です。北西の角には、金色に輝く美しの泉(Schöner Brunnen)の尖塔がそびえています。
ニュルンベルクのクリストキンドレスマルクトは、2026年11月27日から12月24日まで毎日開かれます。ドイツでも指折りの歴史と知名度を誇るクリスマスマーケットで、世界中から数百万人もの人が訪れます。通路は肩が触れ合うほど混み合い、焼きソーセージの香りが漂います。どの屋台の店先にも、木のおもちゃや錫の人形、ガラスのオーナメントがずらりと吊るされています。
開幕の夜とクリストキント
2026年の開幕は11月27日(金)です。待降節第1日曜日の直前の金曜日に始まるのが、このマーケットの伝統です。開幕式の主役はクリストキントです。この役には、選ばれたニュルンベルク出身の若い女性が扮します。金色のドレスに冠をつけてフラウエン教会のギャラリーに姿を現し、眼下の広場に向かってマーケットの開幕の口上を述べます。
この夜はシーズン中でいちばん混雑します。スピーチが始まるずっと前から、広場は人で埋め尽くされます。バルコニーに近づけなくても、脇の通路や泉のまわりからなら姿が見えるので、そこで見物する人も大勢います。開幕のプログラムや屋台の一覧は、マーケットの公式サイトに掲載されています。
手に取りたい名物
ここで味わえるのは、ありきたりなクリスマス料理ではなく、フランケン地方に伝わる伝統の味です。行列ができる定番は次のとおりです。
- ドライ・イム・ヴェグラ(Drei im Weggla):指ほどの大きさのニュルンベルガー・ローストブラートヴルストを3本、皮のパリッとしたパンに挟んだもので、マスタードを添えるのが一般的です
- レープクーヘン(Lebkuchen):ニュルンベルク名物のしっとりしたジンジャーブレッドです。小麦粉を控えた最高級品はエリーゼンレープクーヘン(Elisenlebkuchen)と呼ばれます
- グリューワイン(Glühwein):ホットワインです。デポジット(保証金)付きのマーケット特製マグで提供され、記念に持ち帰る人も少なくありません
- ツヴェッチゲンメンレ(Zwetschgenmännle):干しプラムとナッツで作る小さな人形で、ニュルンベルクの名物です
- フォイヤーツァンゲンボウレ(Feuerzangenbowle):ラム酒を染み込ませた円錐形の砂糖をホットワインの上に置き、火をつけて仕上げる飲み物です
値段は屋台ごとに異なり、それぞれカウンターに表示されています。
ハウプトマルクトへのアクセス
マーケットは城壁に囲まれた旧市街(Altstadt)の中にあり、歩いて行くのがいちばん便利です。ニュルンベルク中央駅(Nürnberg Hauptbahnhof)からは、ケーニヒ通り(Königstraße)を北へ進み、聖ローレンツ教会の前を過ぎてペグニッツ川を渡るのが一般的なルートです。広場までは徒歩で約15分です。
最寄りの地下鉄駅はU1線のローレンツキルヒェ(Lorenzkirche)駅で、マーケットの南へ数分の場所にあります。待降節の期間中、車で旧市街に入るとなかなか進めません。車で来る人は、旧市街の外れにある駐車場に停めて、そこから歩くのが一般的です。
ハウプトマルクトの人混みを上手に歩くコツ
チケットの販売はなく、どの方向からでも自由に入れます。厄介なのは人混みですが、広場の混み方には分かりやすい傾向があります。
- メインの通路がもっとも混むのは、週末の夜と観光バスのツアー客が多い日です。平日の日中は比較的歩きやすいことが多いです。
- カードが使える屋台も増えてきましたが、ソーセージやグリューワインの屋台では今も現金払いが主流です。
- 空になったマグは、同じ飲み物を出している屋台ならどこでも返却でき、デポジットが戻ってきます。
- 食事は屋台の横にある背の高いテーブルで立ったままとるのが普通で、知らない人と相席になるのも当たり前です。
- 食べ物の注文は整然と並ぶのではなく、カウンター前に人が集まる形です。店員と目を合わせ、欲しいものをはっきり伝えましょう。
地元の人はこのマーケット全体をクリストキンドレスマルクト、あるいは単に「デア・マルクト」と呼んでいます。カウンターで気さくに「グリュース・ゴット」とあいさつすれば、フランケン地方の雰囲気にしっくりなじみます。
メイン会場の周辺も楽しむ
メイン会場のすぐ隣には、小さなマーケットが2つあります。ハンス・ザックス広場(Hans-Sachs-Platz)の子ども向けクリスマスマーケット(Kinderweihnacht)は家族連れ向けで、メリーゴーラウンドや体験型の屋台があります。市庁舎のそばの姉妹都市マーケット(Markt der Partnerstädte)では、海外にあるニュルンベルクの姉妹都市の料理や工芸品が販売されています。
マーケットそのものの見学には、2〜3時間ほどかける人が多いです。そのあと坂を上ってニュルンベルク城(Kaiserburg)まで足を延ばしたり、アルブレヒト・デューラーの家(Albrecht-Dürer-Haus)の周辺で木組みの家並みを眺めたりする人もたくさんいます。最終日はクリスマスイブの12月24日で、この日でシーズンが終わり、屋台は片付けられます。
よくある質問
2026年のニュルンベルクのクリストキンドレスマルクトはいつ開催されますか?
2026年11月27日(金)から12月24日(木)まで、旧市街のハウプトマルクトで毎日開かれます。初日の夜には、クリストキントがフラウエン教会のバルコニーから開幕を告げます。
クリストキンドレスマルクトに入るのにチケットは必要ですか?
必要ありません。会場は誰でも出入りできる広場で、入場は無料です。チケットもありません。お金がかかるのは各屋台での飲食代や買い物代だけで、値段はそれぞれの屋台に表示されています。
ニュルンベルク中央駅からクリストキンドレスマルクトへはどう行けばいいですか?
ケーニヒ通りを進み、聖ローレンツ教会の前を過ぎてペグニッツ川を渡れば、ハウプトマルクトに着きます。徒歩で約15分です。U1線でローレンツキルヒェ駅まで行く方法もあり、駅から広場までは南から少し歩くだけです。
マーケットにはどのくらいの時間をみておけばいいですか?
メイン会場だけなら2〜3時間ほどかける人が多いです。ハンス・ザックス広場の子ども向けクリスマスマーケットや姉妹都市マーケットにも寄るなら、その分の時間を足しておきましょう。近くのニュルンベルク城とあわせて訪れる人もたくさんいます。
ニュルンベルクのクリスマスマーケットでは何を食べればいいですか?
ニュルンベルクソーセージ3本をパンに挟んだドライ・イム・ヴェグラ、ジンジャーブレッドのエリーゼンレープクーヘン、マーケット特製マグで飲むグリューワインがおすすめです。フォイヤーツァンゲンボウレや、干しプラムで作る人形のツヴェッチゲンメンレも地元の名物です。
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