セーヌ河畔にそびえる芝生のピラミッド
側面が芝生で覆われたピラミッドを想像してみてください。アコー・アリーナ(Accor Arena)は傾斜した外壁に芝が植えられており、パリ東部のセーヌ右岸に鉄骨の屋根がそびえています。2027年2月、aespaのワールドツアー「SYNK: COMPLÆXITY」がやってくるのがこの建物です。
aespaはSMエンターテインメントに所属する4人組で、メンバーはカリナ、ジゼル、ウィンター、ニンニンです。2020年11月に「Black Mamba」でデビューし、「Next Level」「Savage」「Supernova」「Armageddon」「Whiplash」などのヒット曲を重ねてきました。「SYNK」は彼女たちのコンサートシリーズの名称で、これまでに「HYPER LINE」「PARALLEL LINE」と銘打ったツアーが行われてきました。
会場と公演の概要
公演の会場は8 Boulevard de Bercyにあるアコー・アリーナで、日程は2027年2月です。フランス国内でも最大級の屋内コンサート会場のひとつで、1984年に「パレ・オムニスポール・ド・パリ・ベルシー」として開業しました。パリの人々はいまでもここを「ベルシー」と呼んでいます。2015年には大規模な改修が施され、コンコースと客席が一新されました。
コンサートの際、場内はおもに次の2種類に分かれます。
- フォス(fosse):ステージ前のスタンディングエリア
- グラダン(gradins):すり鉢状の場内をぐるりと囲むスタンドの指定席
アコー・アリーナのチケットにはこの2つのフランス語が記載されているので、意味を知っておけば入場ゲートで戸惑わずに済みます。アリーナで行われるすべての公演について、公演カレンダーとチケット販売は公式サイトにまとめられています。
ベルシーへのアクセス
メトロを使えば、ほぼ会場の目の前まで行けます。6号線・14号線のベルシー(Bercy)駅を出ると、そこはもうアリーナ前の広場です。14号線は無人運転の高速路線で、シャトレ、マドレーヌ、サン・ラザールを経由します。2024年の延伸により、オルリー空港にも直結するようになりました。
ほかにも便利なルートがあります。
- リヨン駅(Gare de Lyon)(RER A線・D線、メトロ1号線・14号線):大通りを東へ歩いて約10〜15分です
- クール・サンテミリオン駅(Cour Saint-Émilion)(14号線):ベルシー駅のひとつ先で、ベルシー・ヴィラージュのすぐそばにあります
- ケ・ド・ラ・ガール駅(Quai de la Gare)(6号線):セーヌ川の対岸にあり、歩行者橋のシモーヌ・ド・ボーヴォワール橋(Passerelle Simone-de-Beauvoir)で会場側とつながっています
コンサート当日はアリーナ周辺の駐車場がすぐに満車になるため、ほとんどのファンは公共交通機関を利用しています。
ベルシーでの公演当日の流れ
K-POPの公演日には、アリーナ前の広場がファンで埋め尽くされます。aespaの公式ペンライトを手にした人も多く、ファンは自らを「MY」と呼んでいます。グッズ売り場には長い列ができるため、公演とは別にグッズ購入のためだけに足を運ぶ人も少なくありません。
来場者がよく心がけているのは次のようなことです。
- 荷物は少なめに。 どの入口でも手荷物検査を含むセキュリティチェックがあり、小さなバッグのほうがスムーズに通過できます。
- スマートフォンは充電しておく。 アコー・アリーナのチケットは電子チケットが一般的で、ゲートでスキャンして入場します。
- 掛け声を覚えておく。 K-POPの公演では曲中に決まった掛け声を叫ぶのが定番で、パリの観客も大きな声で加わります。
- ファンプロジェクトに備える。 ファンの有志がスローガンやバナーを配り、決まったタイミングで一斉に掲げることがよくあります。
フォスのチケットを持っていて柵の近くを確保したい人は、何時間も前から列に並ぶのが一般的です。一方、指定席の人は席が決まっているため、開場時間に近づいてから来ることが多いようです。スタッフにはフランス語を少し使うだけでも喜ばれます。たとえば「ウ・エ・ラントレ?(Où est l’entrée ?)」は「入口はどこですか?」という意味です。
開演前後に楽しむベルシー周辺
アリーナの裏手には、かつてワイン倉庫が立ち並んでいた跡地に造られた細長いモダンな庭園、ベルシー公園(Parc de Bercy)が広がっています。芝生やテラスは東へ続き、その先がベルシー・ヴィラージュ(Bercy Village)です。クール・サンテミリオン通り沿いでは、石造りのワイン貯蔵庫(シェ)がレストランやショップに生まれ変わっており、開演前の食事にぴったりの通りになっています。
徒歩数分の範囲には、こんな見どころもあります。
- シネマテーク・フランセーズ(La Cinémathèque française):公園の端に建つ、フランク・ゲーリー設計の建物に入っています
- シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋:左岸のフランス国立図書館(BnF)へと渡る、優美な曲線を描く歩行者橋です
- 経済・財務省(Ministère de l’Économie):川岸に張り出すようにそびえる巨大な庁舎です
アンコールが終わると、観客が一斉にベルシー駅へなだれ込みます。混雑を避けるため、リヨン駅やクール・サンテミリオン駅まで歩くファンも多くいます。なお、金曜と土曜の夜は平日よりもメトロが遅くまで運行しています。
ファンに人気の宿泊エリア
12区に泊まれば、アリーナまで歩いて行けます。ホテルが集まっているのはリヨン駅周辺で、この駅にはリヨンやマルセイユなど南仏方面からのTGVも発着しています。パリ中心部に泊まりたい人は14号線沿線を選ぶことが多く、シャトレやサン・ラザールからでも乗り換えなしで数分でベルシーに着きます。
2月のパリは寒く、雨や湿気の多い日が続きます。屋外の列に何時間も並ぶ人にとっては、特に気になる点です。経験のあるファンは、入場後に小さなバッグへ押し込めるよう、重ね着で寒さをしのいでいます。
よくある質問
aespa「SYNK: COMPLÆXITY」ツアーのパリ公演の会場はどこですか?
12区の8 Boulevard de Bercyにあるアコー・アリーナです。1984年の開業当初の名前から、パリの人々はいまもこの会場を「ベルシー」と呼んでいます。
パリ公演はいつですか?
ツアーのパリ公演は2027年2月、会場はアコー・アリーナです。公演カレンダーとチケット販売は、アリーナの公式サイトにまとめられています。
アコー・アリーナの最寄りのメトロ駅はどこですか?
メトロ6号線・14号線のベルシー駅で、出口を出るとすぐアリーナ前の広場です。RER A線・D線とメトロ1号線・14号線が通るリヨン駅(Gare de Lyon)からは徒歩約10〜15分です。また、14号線はオルリー空港まで乗り換えなしで結ばれています。
チケットに書かれた「フォス(fosse)」と「グラダン(gradins)」とは何ですか?
フォスはステージ前のスタンディングエリアのことです。グラダンはアリーナを囲む階段状のスタンドにある指定席を指します。
開演前にアリーナ周辺で楽しめる場所はありますか?
会場のすぐ裏手にベルシー公園が広がっています。クール・サンテミリオン(Cour Saint-Émilion)沿いのベルシー・ヴィラージュでは、古いワイン倉庫を改装したレストランが並んでいます。シネマテーク・フランセーズやシモーヌ・ド・ボーヴォワール橋も歩いてすぐです。
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