教会から偉人の霊廟へ
正面の破風を支えているのは、22本のコリント式の円柱です。その上には「偉人たちに、祖国は感謝を捧げる」という銘文が大文字で刻まれています。もともとこの建物は、パリの守護聖人である聖ジュヌヴィエーヴに捧げる教会として、ルイ15世が建設を命じたものでした。設計を手がけたのは建築家ジャック=ジェルマン・スフロで、スフロは1780年に亡くなっています。まだ完成していなかったこの教会は、1791年、革命によって国家の霊廟に生まれ変わりました。
建っているのは、セーヌ左岸で最も標高の高いサント=ジュヌヴィエーヴの丘の頂上です。正面の階段に立つと、リュクサンブール公園へ向かってまっすぐ下っていくスフロ通り(rue Soufflot)が見渡せます。よく晴れた日には、その先にエッフェル塔の姿も望めます。
身廊から地下墓所へ
内部は中央のドームを囲むギリシャ十字形の造りです。とても広く、がらんとした空間が広がっています。壁面を飾るのはピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌの壁画です。チョークで描いたような淡い色合いで、聖ジュヌヴィエーヴの生涯が描かれています。ドームの下には、長いワイヤーで振り子が吊るされています。
これは1851年にレオン・フーコーが行った実験を再現したものです。フーコーはまさにこの場所で、地球が自転していることをパリの人々に示してみせました。
地下墓所へは、身廊の奥にある階段から下ります。ひんやりとした石造りのアーチ天井の通路が迷路のように続き、小さな脇部屋ごとに墓が置かれています。ぜひ見ておきたいのは次の人々のお墓です。
- 入口近くで向かい合って眠るヴォルテールとジャン=ジャック・ルソー
- 同じ一室に並ぶヴィクトル・ユゴー、エミール・ゾラ、アレクサンドル・デュマ
- 夫ピエール・キュリーとともに葬られたマリー・キュリー
- レジスタンスを率いたジャン・ムーラン
- 2021年に記念碑が加えられたジョセフィン・ベーカー
混雑を避けて訪れるには
開館は毎日10:00です。開館から11:00までの1時間は、1週間を通して最も空いている時間帯です。この時間なら、地下墓所の通路も立ち止まらずにすいすい歩けます。土曜・日曜の13:00〜18:00は最も混み合い、入口外の手荷物検査にも列ができるので避けましょう。最終入場は閉館の18:30より前です。夕方に訪れると、思ったより見学時間が短くなってしまいます。
見学時間は約90分みておくと安心です。身廊で30分ほど過ごし、残りの時間を地下墓所にあてるとよいでしょう。春から秋にかけては、ドームを取り巻く列柱廊までガイド付きで上れるツアーも行われています。上からはパリの屋根並みを一望できます。ただし実施は期間限定で、枠も多くありません。日程や料金は、出かける前にフランス国立記念物センター(Centre des monuments nationaux)のウェブサイトで確認してください。
丘へのアクセスと周辺スポット
最寄り駅はRER B線のリュクサンブール駅(Luxembourg)です。そこからスフロ通りの上り坂を5分ほど歩けば到着します。メトロ10号線ならカルディナル・ルモワーヌ駅(Cardinal Lemoine)とモベール=ミュチュアリテ駅(Maubert–Mutualité)が使えます。ただし、どちらの駅からもカルチェ・ラタンの急な坂道を上ることになります。時間指定のチケットをオンラインで予約しておけば、チケット窓口に並ばずに済みます。
ただし手荷物検査は通常どおり受ける必要があります。パリ・ミュージアム・パスも利用できます。
少し歩けば、次のような見どころもあります。
- サンテティエンヌ=デュ=モン教会:すぐ隣に建つ教会で、パリで唯一現存する内陣仕切り(ジュベ)があります
- ソルボンヌ:西へ1ブロックの距離です
- リュクサンブール公園:スフロ通りを下りきった先にあり、見学後にひと休みするのにぴったりです
- ムフタール通り:南へ10分ほど歩いた先にある坂道の市場通りで、昼食をとるのにおすすめです
よくある質問
パンテオンが最も空いている時間帯はいつですか?
平日・週末とも、10:00〜11:00が最も空いています。週末の13:00〜18:00は最も混み合うので、なるべく避けましょう。
パンテオンの開館時間を教えてください。
毎日10:00〜18:30に開館しています。最終入場は閉館時間より前なので、18:30よりかなり早めに到着するようにしてください。
パンテオンへはどうやって行けばよいですか?
RER B線でリュクサンブール駅(Luxembourg)まで行き、スフロ通りを5分ほど上ってください。メトロ10号線の場合は、カルディナル・ルモワーヌ駅(Cardinal Lemoine)とモベール=ミュチュアリテ駅(Maubert–Mutualité)が最寄りです。
パンテオンにはどんな人が眠っていますか?
地下墓所には、ヴォルテール、ルソー、ヴィクトル・ユゴー、エミール・ゾラ、アレクサンドル・デュマ、マリー・キュリーとピエール・キュリー夫妻、ジャン・ムーランが眠っています。2021年には、ジョセフィン・ベーカーの記念碑��加えられました。
パンテオンのドームには上れますか?
春から秋にかけては、ドームを取り巻く列柱廊までガイド付きで上ることができます。枠に限りがあるので、日程や予約方法はフランス国立記念物センター(Centre des monuments nationaux)のウェブサイトで確認してください。
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