標高3,800メートルの広場
このあたりは空気が薄いので注意が必要です。プーノの標高はおよそ3,800メートルあります。そのため、チチカカ湖から続くゆるやかな上り坂でも、広場に着く前に息が上がってしまうことがあります。焦らずゆっくり歩きましょう。
マヨール広場(Plaza Mayor de Puno)は町の公式な中心地で、地元の人の多くは「アルマス広場(Plaza de Armas)」と呼んでいます。スペイン植民地時代の碁盤目状の町割りに沿った典型的な広場です。芝生や花壇、ベンチが並び、そのあいだを小道が通っています。一辺には石造りのどっしりとしたプーノ大聖堂がそびえています。残りの三辺には、木製バルコニーを備えた植民地時代の家々が並んでいます。
プーノでも特にレビュー数の多いスポットのひとつで、評価も安定して高いのが特徴です。とはいえ、劇的な見どころがひとつあるから人気というわけではありません。旧市街のほぼどこへ行くにもこの広場を通るため、滞在中に何度も行き来することになるのです。
彫刻に彩られた大聖堂の石の正面
広場に立つと、まず大聖堂に目を奪われます。サン・カルロス・ボロメオ大聖堂(Catedral Basílica San Carlos Borromeo)は、地元産の灰色の石を使って1700年代半ばに完成しました。その正面は、メスティーソ・バロックとも呼ばれるアンデス・バロック様式の代表例として知られています。
正面入口のまわりの彫刻は、ぜひ近づいてじっくり眺めてください。この様式では、ヨーロッパ風の円柱や聖人像と並んで、地元の植物や果物、人の顔までもが石に刻まれています。広場の真ん中からさっと写真を撮るだけでは、こうした細部の立体感は伝わりません。
内部は正面に比べるとずっと簡素です。外観に見合うような金ぴかの内装を期待すると肩すかしを食うかもしれません。ミサの時間や拝観時間は日によって変わります。中に入るつもりなら、事前に扉の掲示を確認しておきましょう。
バルコニーと路地、レモス伯爵ゆかりの建物
広場の周囲は、ゆっくり一周してみる価値があります。広場を囲む建物のいくつかには、植民地時代のペルーらしい木彫りのバルコニーが今も残っています。1階がカフェや旅行代理店、小さな店になっている建物もあります。
広場から少し入ったデウストゥア通り(Jirón Deústua)とコンデ・デ・レモス通り(Jirón Conde de Lemos)の角にあるのが、レモス伯爵のバルコニー(Balcón del Conde de Lemos)です。地域の騒乱を鎮めに来た副王がここに滞在したと伝えられており、植民地時代のこのバルコニーはその人物にゆかりがあります。同じデウストゥア通りのすぐ近くには、コレヒドールの家(Casa del Corregidor)もあります。プーノ最古級の邸宅のひとつで、内側には中庭があります。
どちらも大聖堂の階段から歩いて2、3分の距離です。広場めぐりと合わせて立ち寄るのにちょうどよいでしょう。
カンデラリア祭の季節:踊り手で埋まる広場
毎年2月になると、広場の様子は一変します。プーノはよく「ペルーのフォルクローレの都」と呼ばれますが、その由来となっているのがカンデラリアの聖母祭(Fiesta de la Virgen de la Candelaria)です。ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
約2週間にわたり、刺繍をほどこした衣装や悪魔の仮面を身につけた踊り手の一団が通りを練り歩きます。その後ろにはブラスバンドが続きます。メインのコンテストは市のスタジアムで開かれます。それでも、パレードや路上での祝祭のおかげで、中心部や広場の周辺は大勢の人でにぎわいます。
この時期にプーノを訪れるなら、宿はかなり早めに予約してください。町じゅうの宿が埋まってしまいます。旧市街は夜遅くまでにぎやかで、交通規制もあると考えておきましょう。その年のパレードの日程やルートは、祭りの公式スケジュールで確認してください。
湖やリマ通りからのアクセス
広場へはほぼ間違いなく徒歩で向かうことになるでしょう。広場はプーノの湖の港から坂を上った先にあります。この港からは、ウロス島の浮島やタキーレ島へ向かう船が出ています。高地に1〜2日体を慣らしたあとなら、無理なく歩ける距離です。
いちばん歩きやすいのは、プーノの歩行者専用道路であるリマ通り(Jirón Lima)を通るルートです。広場とピノ公園(Parque Pino)を結ぶ通りで、レストランやパン屋、ツアー会社がずらりと並んでいます。通りを端まで歩くと広場の角に出て、目の前に大聖堂が現れます。
クスコやアレキパから着いたばかりで高山病の気配を感じるなら、バスターミナルや港からタクシーかモトタクシーを使いましょう。荷物を持っての坂道は、見た目以上にきついものです。
広場でのマナー:ベンチ、写真、大聖堂の入口
ここは記念公園ではなく、町の人々が日々使っている広場です。次の点を心に留めておきましょう。
- 座る: ベンチは誰でも使えます。のんびり過ごすのはごく普通のことで、地元の人もここで長い休憩をとっています。
- 芝生: 小道から外れないようにしましょう。ペルーの広場の芝生は柵で囲まれていたり、市の職員が見張っていたりすることがよくあります。
- 人物の撮影: 民族衣装の女性たちがリャマや子羊と一緒に写真に応じてくれることがありますが、その場合はチップを渡すのが前提です。必ず先に声をかけ、断られたら撮影はやめましょう。
- 大聖堂の中: 帽子を脱ぎ、声を抑えてください。ミサの最中はフラッシュを使わないようにしましょう。
- 支払い: 露店やモトタクシーは、ペルー・ソルの現金払いです。小額紙幣や硬貨を用意しておくと、どの支払いもスムーズに済みます。
この標高では一年じゅう夜は冷え込み、0度前後か氷点下になることも珍しくありません。日が暮れてからライトアップされた大聖堂を見るつもりなら、しっかりした防寒着を持っていきましょう。
人通りの多い広場なので、夜や祭りの時期はスマートフォンや財布を身につけて離さないようにしてください。ペルーの中央広場ではどこでも言われる基本的な注意ですが、ここも例外ではありません。
広場から歩いて行ける散策コース
プーノ中心部にある小高い丘へのちょっとした散策は、この広場が自然な出発点になります。南西へ数ブロックの位置にそびえるのがワフサパタの丘(Cerro Huajsapata)です。丘の上には伝説上の初代インカ皇帝マンコ・カパックの像が立ち、チチカカ湖を見渡しています。階段は急で空気も薄いので、一定のペースでゆっくり登りましょう。
さらに上には、大きな金属製のコンドル像が頂に立つクントゥル・ワシ展望台(Kuntur Wasi)があります。町と湾をもっとも広く見渡せる場所のひとつです。帰りの下り坂に体力を残しておきたいなら、上まではタクシーを使うこともできます。
坂を下る方向へリマ通りを進むと、ピノ公園(Parque Pino)とサン・フアン・バウティスタ教会に着きます。この教会はカンデラリア信仰と深く結びついています。こうして歩けば、出発地点に戻ってくる1〜2時間ほどの手軽な周遊コースになります。
よくある質問
マヨール広場とアルマス広場は同じ場所ですか?
はい、同じ場所です。どちらもプーノのメイン広場を指す名前です。広場は歩行者専用道路リマ通りの突き当たりにあり、プーノ大聖堂と向かい合っています。
広場ではどのくらいの時間を見ておけばよいですか?
広場と大聖堂の正面を見て、植民地時代のバルコニーをひと回りするなら、30〜60分ほどを見ておきましょう。レモス伯爵のバルコニーやコレヒドールの家を訪れ、ワフサパタの丘にも登るなら、半日かけるとよいでしょう。
チチカカ湖の港から広場へはどう行けばよいですか?
中心部に向かって坂を上り、リマ通りに沿って進めば、そのまま広場に着きます。到着したばかりで高山病の気配を感じる場合は、タクシーかモトタクシーを使うほうが楽です。
一年のうちいつ訪れるのがおすすめですか?
もっとも見応えがあるのは2月です。カンデラリア祭の期間中は、踊り手やブラスバンドで通りが埋め尽くされます。宿はかなり早めに予約しておきましょう。ほかの時期は落ち着いていますが、高地のため夜はいつも冷え込みます。
プーノ大聖堂の中には入れますか?
たいていは入れますが、拝観時間やミサの時間は変わることがあります。大聖堂の扉にある掲示を確認してください。中では帽子を脱ぎ、ミサの最中はフラッシュ撮影を控えましょう。
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