晩秋の4日間を彩るデザインの祭典
ソウルデザインフェスティバルの会期は、2026年11月26日から29日までです。木曜日に始まり日曜日に終わる日程なので、平日2日と週末まるごとが含まれます。11月下旬のソウルは本格的に冷え込む時期です。地下鉄ではコート姿の人が目立ち、会場の中もクロークに上着を預けるような冬の雰囲気になるでしょう。
このフェスティバルは、雑誌『DESIGN』が1976年から集めてきたコンテンツをもとに組み立てられたデザイン展示会です。紙のアーカイブがそのまま展示フロアに姿を変えたような空間を歩くことになります。ブースや展示、トークはいずれも、韓国のプロダクトやグラフィック、インテリアを半世紀にわたって取材してきた同誌の蓄積から生まれています。
雑誌の50年をホールに広げて
このイベントの原点は雑誌そのものにあります。『DESIGN』の創刊は1976年なので、2026年はちょうど50年目です。ホールにどんな展示が並ぶにせよ、今回の開催はこの節目の年に重なっています。
こうした成り立ちは、イベントの性格にも表れています。出版社が手がける見本市は、雑誌の一号をつくるように編集されることが多いものです。セクションを分け、注目の作り手を取り上げ、誰にどれだけのスペースを割くかを編集者の目で決めていきます。だだっ広い総合展示会というより、ページをめくるように歩いて回れる雑誌と考えるとよいでしょう。
海外からの来場者にとっては、韓国のデザイナーがいま何をつくっているのかを手早く見渡せる場にもなります。家具や照明から、文具、陶磁器、テキスタイル、パッケージまで幅広く並ぶのが通例です。多くの小さなスタジオに混じって、大手ブランドもいくつか出展しています。
会場は三成洞のコエックス
近年のソウルデザインフェスティバルは、江南区三成洞にある大型コンベンション・展示施設、コエックスで開催されてきました。今年の会場やホールの詳細は、主催者が公式サイトで発表します。
コエックスへは地下鉄で簡単にアクセスできます。
- 三成駅(2号線): 5番・6番出口から施設内へ入れます。施設の大部分は地下でつながっています。
- 奉恩寺駅(9号線): 7番出口を出ると、奉恩寺路のコエックス側に出られます。
11月下旬には、三成駅からの地下連絡通路がとりわけ重宝します。コエックスモールのショップやフードコートの前を通り抜けながら、ホームから展示ホールまで一度も外に出ずに歩いて行けるからです。
ブースを巡るときのポイント
韓国のデザインフェアは運営がスムーズです。いくつかの習慣を知っておくと、一日をより快適に過ごせます。
- 支払い: ソウルでは小さな作り手のブースも含め、ほぼどこでもカードや韓国のモバイル決済が使えます。海外発行のタッチ決済対応カードも、たいてい問題なく使えます。
- 交通: 地下鉄もバスもT-money(ティーマネー)カード1枚で乗れます。駅の券売機でチャージする人がほとんどです。
- 撮影: 出展者の多くは、オリジナル作品を発表する独立系デザイナーです。商品を近くで撮るときは、ひと声かけるのが一般的です。スマートフォンを掲げて商品のほうへ軽く会釈すれば、それで十分伝わります。
- 名刺やパンフレット: ほとんどのブースに置いてあります。手に取るのは礼儀正しい関心の表れと受け取られ、何かを約束したことにはなりません。
こうした展示会の週末は、業界関係者に加えて学生や小さな子ども連れの家族でもにぎわいます。そのため、ゆっくり見て回るなら木曜日と金曜日のほうが向いています。小規模なブースでは包装を簡素にしているところもあるので、買い物を予定している来場者はエコバッグを持参することが多いようです。
韓国語をいくつか覚えておくと大いに役立ちます。アンニョンハセヨ(こんにちは)、カムサハムニダ(ありがとうございます)、そして商品の値段を尋ねたいときはイゴ オルマエヨ?(これはいくらですか)です。江南の会場ではデザイナーやスタッフに英語が通じることも多いものの、あいさつは韓国語でするのが一般的です。
チケットと公式プログラム
チケットの購入リンクや出展者リスト、トークのスケジュールは、主催者がソウルデザインフェスティバルの公式サイトで公開します。雑誌『DESIGN』の公式チャンネルでもフェスティバルの情報が発信されています。出展者や料金については情報提供を受けていないため、このガイドには掲載していません。詳しくはフェスティバルの公式ページで確認してください。
ソウルの有料デザインフェアでは、韓国のチケット販売サイトを通じたオンライン購入と、会場での当日販売の両方が用意されているのが一般的です。韓国語のみの購入ページは、海外からの来場者には少し手間取ることがあります。とはいえ、ブラウザの翻訳機能を使えばたいていは十分に対応できます。
所要時間の目安
ホールの見学に半日ほどかける来場者が大半です。トークイベントに参加するデザイナーやバイヤー、学生は、ほぼ一日滞在することもよくあります。コエックスの展示フロアは広く、床も硬めです。しかもブースの配置上、まっすぐ進むよりもジグザグにゆっくり歩くことになります。
休憩のとりやすさは、この施設の大きな魅力です。コエックスモールの地下フードコートやカフェは、展示ホールの入口からすぐの場所にあります。昼食のためにわざわざ施設の外へ出て、寒空の下を歩く必要はありません。
コエックス周辺で立ち寄りたい場所
遠くまで足を延ばさなくても、周辺だけでデザインを満喫する一日を組み立てられます。
- ピョルマダン図書館(Starfield Library): コエックスモールの中にある、2層吹き抜けの読書スペースです。背の高い本棚がずらりと並んでいます。モール内を少し歩けば到着します。
- 奉恩寺: 新羅時代に創建された仏教寺院で、コエックスから奉恩寺路を挟んだ真向かいにあります。巨大な弥勒大仏が、江南の高層ビル群と向き合うように立っています。
- カロスキル(Garosu-gil)と狎鴎亭(Apgujeong): 地下鉄で数駅の距離です。デザインショップやセレクトショップ、ファッションブランドの旗艦店が集まっているので、展示を見たあとも物足りない人にぴったりです。
- 宣靖陵: 宣陵駅の近く、木々に囲まれた公園の中にある朝鮮王朝の王陵です。宣陵駅は2号線で三成駅から西へ一駅です。
11月下旬は日が短く、街はすぐに暗くなります。展示を見終えたあとは、屋外の観光よりも、明かりのともる江南の繁華街を歩くほうがこの季節には似合うでしょう。
よくある質問
ソウルデザインフェスティバル2026はいつ開催されますか?
2026年11月26日(木)から11月29日(日)まで、ソウルで開催されます。
ソウルデザインフェスティバルの会場はどこですか?
近年は江南区三成洞のコエックスで開かれています。今年の会場やホールの詳細は、ソウルデザインフェスティバルの公式サイトで主催者が発表します。コエックスは三成駅(2号線5番・6番出口)と地下でつながっており、奉恩寺駅(9号線7番出口)からも近い距離です。
ソウルデザインフェスティバルの主催はどこですか?
1976年に創刊した韓国のデザイン誌『DESIGN』が集めてきたコンテンツを軸に構成されたイベントです。2026年は同誌にとって創刊50年目にあたります。
会場ではどのくらいの時間を過ごすのが一般的ですか?
ブースを見て回るだけなら半日ほどで済ませる来場者が大半です。デザイナーやバイヤー、トークイベントに参加する人は、ほぼ一日滞在することも少なくありません。隣接するコエックスモールにフードコートがあるので、休憩も手軽にとれます。
会場周辺にはほかにどんな見どころがありますか?
コエックスモールの中にはピョルマダン図書館(Starfield Library)があります。奉恩寺路を挟んだ向かいには奉恩寺が建ち、宣陵駅近くの宣靖陵(王陵)へは一駅で行けます。カロスキル(Garosu-gil)や狎鴎亭(Apgujeong)のデザインショップ街へも、地下鉄ですぐです。
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