一段ずつ、岩山の上へ
ここを訪れるうえで一番の関門は階段です。霊琴亭路(Yeonggeumjeong-ro)から岩肌に沿ってまっすぐ延びていて、かなり急なため、たいていの人は途中で一度は足を止めます。上りきると現役の灯台が立つ断崖の上に出ます。目の前をさえぎるものはなく、東海が一面に広がります。
束草の北部にある小さなスポットで、束草海水浴場や中央市場ほど混み合うことはありません。この静けさこそが一番の魅力です。これほどの眺めの場所には観光バスの団体が押し寄せがちですが、ここではその喧騒を気にせず、海と山のパノラマを楽しめます。
展望台から望む2つの地平線
東を向くと、そこは見渡すかぎりの海です。海岸線は北の高城(コソン)へと続き、すぐ眼下の東明港からは漁船が行き来しています。崖のふもとでは、霊琴亭の岩場に波が砕けています。
西に目を移すと、市街地の向こうに雪岳山の山並���が姿を見せます。よく晴れた日には、束草の低い家並みの上に国立公園の花崗岩の稜線をはっきり見分けられます。その場から一歩も動かずに海と山の両方を眺められる場所は、市内でもそう多くありません。
展望台から見える主な景色はこちらです。
- 東海と、眼下の岩場で白く砕ける波
- 東明港と停泊する漁船
- 霊琴亭の東屋と、海へ延びる歩道橋
- 市街地の背後に連なる雪岳山の稜線(空気が澄んで乾いた日ほどくっきり見えます)
日の出はふもとで、絶景は9時から
灯台の開場時間は決まっていて、旅の計画もそれに合わせることになります。開いているのは曜日を問わず毎日午前9時〜午後6時で、短縮営業の日は案内されていません。そのため、有名な東海の日の出を灯台の上から見ることはできません。
その代わりになる場所が丘のすぐふもとにあります。海辺の岩場に立つ霊琴亭の東屋と、そこから海上へ延びる歩道橋です。束草でも指折りの日の出スポットとして知られています。ここで朝日を眺め、港の近くで朝食をとってから、午前9時の開場に合わせて階段を上るのがおすすめです。
夕方に訪れるなら、午後6時より余裕をもって上に着くようにしましょう。午後遅くになると西からの光が海を照らし、背後の雪岳山はシルエットへと変わっていきます。帰りの階段をゆっくり下りられるだけの時間も残しておいてください。
永郎洞への行き方
住所は8-28 Yeonggeumjeong-ro 5-gilで、永郎洞というエリアにあります。市の北側の海沿いで、東明港と永郎湖のあいだにあたります。
アクセス方法は次のとおりです。
- 束草市外バスターミナルから: 港に近く、こちらのほうが近いターミナルです。海沿いを北へ歩いて向かえます。
- 束草高速バスターミナルから: 南の束草海水浴場の近くにあり、少し離れています。タクシーを使うのが便利です。
- タクシーで: 運転手に「속초등대전망대」(束草灯台展望台)か「영금정」(霊琴亭)と見せてください。
- 港から徒歩で: 海岸沿いの道を北へ進むと、灯台の立つ丘がすぐに見えてきます。
市内バスではTマネーカードが使えます。タクシーは流しのものを拾うこともできますし、カカオTのアプリで呼ぶこともできます。
階段と展望台でのマナー
いくつか気をつけるだけで、自分もほかの人も楽に上り下りできます。
- 片側に寄って歩きましょう。 階段は場所によって幅が狭くなっています。下りてくる人には道を譲り、休むときは真ん中で立ち止まらず脇へ寄ってください。
- 手すりを使いましょう。 上りより下りのほうがひざへの負担は大きくなります。波しぶきで段が湿っているときは特に注意が必要です。
- 荷物は身軽に。 スーツケースはゲストハウスや駅のコインロッカーに預けておきましょう。抱えて階段を上るのは本当につらいものです。
- 現役の灯台であることを忘れずに。 見学できるエリアから出ないようにし、柵や立ち入り禁止の表示がある場所には近づかないでください。
- ごみは持ち帰りましょう。 韓国の公共の場所はごみ箱が少ないことが多く、見つかるまで自分で持ち歩くのが一般的です。
階段の下にある案内板で、ルールや見学情報を確認してください。このガイドの執筆後に変更されている場合があります。
丘を囲む海辺の散策コース
灯台は、海沿いを少し歩くコースの立ち寄り先として組み込むのがおすすめです。以下はどれも階段から���軽に行ける場所です。
霊琴亭(ヨングムジョン)。 岩場に打ちつける波の音が、韓国の弦楽器である玄琴(コムンゴ)の音色のように聞こえたという昔の言い伝えが名前の由来です。いまは岩の上に東屋があるほか、海上の歩道橋を渡った先にももうひとつ東屋があります。打ち寄せる波を間近で見るなら、ここが一番です。
東明港(トンミョン港)。 現役の漁港で、海沿いには海鮮の屋台や食堂が並んでいます。階段を上る前後の食事にはうってつけです。料金はそれぞれの屋台やメニューに表示されています。
灯台海水浴場。 その名のとおり「灯台のビーチ」という意味です。丘の北側にある小さな砂浜で、南の束草海水浴場よりずっと落ち着いています。
永郎湖(ヨンナンホ)。 少し内陸に入ったところにある潟湖で、湖畔には遊歩道があります。晴れた日には雪岳山の方角も見渡せます。
少し足をのばすなら。 束草中央市場と、渡し船で知られるアバイ村は、海岸沿いを南へ下ったところにあります。市内を一日かけて巡りたいなら、タクシーで手軽に行けます。
1時間の過ごし方
灯台だけなら、所要時間は1時間ほどみておけば十分です。階段の上り下りと、展望台でゆっくり景色を眺める時間がこれに含まれます。霊琴亭の散策と港での食事を加えれば、ちょうど半日のゆったりしたコースになります。
雪岳山が一番きれいに見えるのは晴れて空気が乾いた日で、韓国では秋から冬にかけてがそれにあたることが多いです。もやや海霧が出ると、山がまったく見えなくなることもあります。内陸の山並みを一番の目当てにしているなら、事前に天気予報を確認してください。階段が急なので、滑りにくい靴で出かけましょう。
よくある質問
束草灯台の営業時間を教えてください。
月曜から日曜まで毎日開いていて、時間は午前9時〜午後6時です。短縮営業の日は案内されていません。帰りの階段を落ち着いて下りられるよう、午後6時より余裕をもって上に着くようにしましょう。
束草灯台から日の出は見られますか?
開場が午前9時なので、灯台の上から見ることはできません。丘のふもとの岩場に立つ霊琴亭で日の出を眺め、開場してから灯台に上るのがおすすめです。
階段はどのくらい大変ですか?
階段は急で、たいていの人は途中で一度は休みます。ただ、距離そのものは短めです。手すりを使い、段が濡れている日は下りで特に気をつけてください。重い荷物は置いてくるのが無難です。
束草灯台へはどう行けばいいですか?
所在地は永郎洞の8-28 Yeonggeumjeong-ro 5-gilで、東明港(トンミョン港)の北側です。束草市外バスターミナルからなら、海沿いを北へ歩いて行けます。束草海水浴場の近くにある束草高速バスターミナルからはタクシーが便利です。運転手には「속초등대전망대」か「영금정」と見せてください。
近くにはどんな見どころがありますか?
丘のすぐ下には、霊琴亭と海に架かる歩道橋があります。東明港の海鮮屋台までは歩いてすぐで、すぐ北には灯台海水浴場も広がります。永郎湖(ヨンナンホ)、束草中央市場、アバイ村へはタクシーで少しの距離です。
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