現代都市によみがえった町の広場
ジャワの町にはどこにも「アルンアルン」と呼ばれる広場があります。もともとは県令の邸宅前に広がる原っぱのことで、儀式や市が開かれ、夕暮れには住民が散歩を楽しむ町の集いの場でした。インドネシア第2の都市スラバヤには、長いあいだ本格的なアルンアルンがありませんでした。そこで旧来の行政の中心地であるグンテン地区(Genteng)のグベルヌール・スルヨ通り(Jl. Gubernur Suryo)沿いに、新たに造られたのがこの広場です。
広場の隣には、白い外観のバライ・プムダ(Balai Pemuda)が建っています。植民地時代の建物で、もとはオランダ人の社交クラブとして使われていました。広場は芝生ではなく石畳で、地下には展示やイベントに使われるフロアがあります。スラバヤの公共スペースのなかでも特にレビュー数が多く、評価も安定して高い場所です。貸し切り気分を味わうのは難しいと考えておきましょう。
広場に足を踏み入れると
この広場は、いわば市民のための舞台です。一方には縦長の窓と淡い色のファサードが印象的なバライ・プムダが建ち、すぐ脇のグベルヌール・スルヨ通りには車がひっきりなしに行き交います。広場そのものは、歩いたり腰を下ろしたり写真を撮ったりするための空間として造られています。
どんな催しがあるかは時期によって変わります。普段の日は、散策しながら歴史ある建物を眺めて過ごす場所です。イベントの日には地下フロアと広場にアート展や工芸品・地元の小規模店の屋台が並び、パフォーマンスも披露されます。プログラムは入れ替わるので、訪れる前にスラバヤ市政府のSNSで開催内容を確かめておくと安心です。
暑さを避けて時間を選ぶ
スラバヤは一年の大半が高温多湿です。日中に日差しを遮るもののない石畳を歩くのはかなりこたえるので、多くの人は日が傾いてバライ・プムダ周辺に明かりがともる夕方から夜にかけてやって来ます。家族や友人連れの散歩客であふれ、昔ながらのアルンアルンらしい雰囲気に包まれるのもこの時間帯です。
信頼できる開館時間は公表されておらず、屋外の広場と屋内フロアでは入場できる時間が異なる場合もあります。特に祝日は事前に確認しておきましょう。広場だけなら45分から1時間ほどが目安です。周辺の通りも歩くなら、ひと晩かけるつもりで予定を組むとよいでしょう。
グンテン地区へのアクセス
スラバヤには地下鉄がないため、配車アプリを使うのがいちばん手軽です。ゴジェック(Gojek)もグラブ(Grab)も市内全域で問題なく使えます。「Alun-Alun Surabaya」または「Balai Pemuda」と入力すれば、グベルヌール・スルヨ通りで降ろしてもらえます。タクシーでも同じ名前で通じます。
トゥンジュンガン通り周辺に宿を取っているなら、歩いて行けます。広場は同じこぢんまりとした旧植民地街の一角にあるので、街歩きのルートに気軽に組み込めます。グベルヌール・スルヨ通りは交通量が多いため、バイクの間をすり抜けたりせず、必ず信号のある場所で渡ってください。
スラバヤっ子流、夜の広場の楽しみ方
地元の人になじむためのちょっとしたコツをご紹介します。
- 家族連れも集まる公共の場にふさわしい服装で。 短パンやTシャツでも問題ありませんが、イスラム教徒が大半を占めるこの街では、露出の多い服は目立ってしまいます。
- 支払いは現地のやり方で。 周辺の軽食や飲み物の売り子は現金払いに対応しており、スマホ決済用のQRISコードを掲げている店も多くあります。それでも小額紙幣は持っておきましょう。
- 石畳をきれいに保ちましょう。 スラバヤの人々は市内の公園や公共スペースを誇りにしており、ポイ捨てはすぐに目につきます。ごみは必ずごみ箱へ。
- 人を撮影するときはひと声かけてから。 パフォーマーや子ども連れの家族を撮る場合は特に気をつけましょう。笑顔で「ボレ・フォト?」(写真を撮ってもいいですか?)と尋ねれば、たいてい快く応じてもらえます。
- のんびり過ごしましょう。 アルンアルンは、腰を下ろして夜のひとときを眺めながらゆっくり過ごすための場所です。急ぎ足で通り過ぎる人はいません。
人気の場所なので、夜や週末は混み合います。イベントの開催日は特に人が多くなります。バライ・プムダを落ち着いて撮影したいなら平日に訪れるのが得策です。夜の雰囲気は、改めて日が暮れてから味わいに来るとよいでしょう。
トゥンジュンガン通りとグラハディへ足をのばす
この広場は、スラバヤの歴史地区を巡る起点にぴったりです。近くには次のような見どころがあります。
- グドゥン・ヌガラ・グラハディ(Gedung Negara Grahadi):植民地時代に建てられた東ジャワ州知事の公邸で、同じグベルヌール・スルヨ通り沿いにあります。
- トゥンジュンガン通り(Jalan Tunjungan):修復された植民地時代の店構えやカフェが並ぶ、スラバヤの古くからの商店街です。夜も賑わいを見せます。
- ホテル・マジャパヒト(Hotel Majapahit):トゥンジュンガン通りに建つホテルです。1945年9月、インドネシアの若者たちがここでオランダ国旗の青い帯を引き裂きました。この国旗引き裂き事件は、スラバヤの独立革命の歴史を象徴する出来事のひとつです。
これらをつなげば、徒歩で気軽に回れる夜の散策コースになります。夕暮れ時に広場を訪れたあとは、トゥンジュンガン通りで夕食を楽しみましょう。
よくある質問
アルンアルン・スラバヤの正確な場所はどこですか?
スラバヤ中心部のグンテン地区エンボン・カリアシンにあり、グベルヌール・スルヨ通り沿い、植民地時代の建物バライ・プムダの隣に位置しています。ゴジェックやグラブで「Alun-Alun Surabaya」または「Balai Pemuda」と検索してください。
訪れるのにいちばん良い時間帯はいつですか?
暑さがやわらぎ、散歩を楽しむ家族連れで広場が賑わう夕方から夜にかけてがおすすめです。屋内フロアの開館時間は確かな情報が公表されていないため、出かける前に市政府の発信する情報で確認してください。
滞在時間はどのくらい見ておけばよいですか?
広場だけなら45分から1時間ほどです。トゥンジュンガン通りやグドゥン・ヌガラ・グラハディまで歩くなら、ひと晩かけるつもりで予定を立てましょう。
人の少ない穴場スポットですか?
いいえ。スラバヤでも特に有名な公共スペースのひとつで、週末やイベントのある夜は特に混雑します。落ち着いて写真を撮りたいなら平日がおすすめです。
近くにはほかにどんな見どころがありますか?
同じ通り沿いのグドゥン・ヌガラ・グラハディ、植民地時代の街並みが残る商店街トゥンジュンガン通り、そして1945年の国旗引き裂き事件の舞台となったホテル・マジャパヒトがあります。いずれも歩いて行ける距離です。
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