ふたつのスラッシュの系譜が、ひとつのステージに
今回の公演では、大西洋をはさんだ両岸のバンドが顔をそろえます。クリエイターは1980年代初頭、ドイツの工業地帯であるルール地方のエッセンで誕生しました。オーヴァーキルが結成されたのも、ほぼ同じ時期のニュージャージーです。どちらのバンドも40年以上にわたり、速くて激しく、政治色の強いスラッシュを鳴らし続けています。
2026年11月20日、この2組がトビリシのスペース・ホール(Space Hall)で共演します。オーヴァーキルが先に登場し、トリはクリエイターです。ヨーロッパのスラッシュとアメリカ東海岸のスラッシュを一晩でまとめて味わえるところも、この公演の大きな魅力です。
クリエイターの見どころ
クリエイターを率いるのは、創設者のミレ・ペトロッツァです。メンバーが入れ替わるなか、結成当初から在籍し続けているのは彼だけです。ソドム、デストラクション、タンカードとあわせて、ファンからはジャーマン・スラッシュの「四天王」と呼ばれています。
会場に集まるファンの多くが知っている代表作は次のとおりです。
- 『プレジャー・トゥ・キル』(1986年):初期の「速さ」の評判を決定づけた作品です
- 『エクストリーム・アグレッション』(1989年)と『コーマ・オブ・ソウルズ』(1990年):80年代末の全盛期を代表する2作です
- 『ヴァイオレント・レヴォリューション』(2001年)と『エネミー・オブ・ゴッド』(2005年):復活期の作品です
- 『ヘイト・ユーバー・アレス』(2022年):現時点での最新スタジオ・アルバムです
近年のクリエイターのライブは、バナーや火薬の演出、ステージセットを使った大がかりな演出で知られています。ただし、演出の規模は会場やツアーの行程によって変わります。
オープニングを飾るオーヴァーキル
オーヴァーキルは、いわゆる前座とはまったく格が違います。バンドを率いるのは、初期から活動を続けるボビー・「ブリッツ」・エルズワースとベーシストのD.D.ヴァーニです。ブロンクスとジャージーの空気をまとった彼らの荒々しいサウンドは、クリエイターのダークなジャーマン・スラッシュとはまるで別物です。
古くからのファンにとっては、『テイキング・オーヴァー』、『ザ・イヤーズ・オブ・ディケイ』、『ホラースコープ』といった作品でおなじみのバンドです。2023年の『スコーチド』では、今も新作を出し続けていることを示しました。オーヴァーキルを観られるだけでもチケットを買う価値がある、と考えるスラッシュ・ファンは少なくありません。
スペース・ホールと当日の流れ
会場のスペース・ホールは、海外のロックやメタルのツアーを迎えるトビリシのライブハウスのひとつです。ここでのメタル公演の進行は、ヨーロッパの他のツアー会場とほとんど変わりません。開場、サポート・バンドの演奏、セットチェンジと続き、最後にヘッドライナーが登場します。
この規模のスラッシュ公演では、観客はたいてい二手に分かれます。ステージ前のモッシュピットへまっすぐ向かう人と、見やすい両サイドや後方にとどまる人です。ピットはときに激しくなりますが、倒れた人がいれば常連たちがすぐに助け起こしてくれることが多いです。
ライブ当日のトビリシの移動
市内の移動は簡単です。夜を快適に過ごすためのコツをまとめました。
- タクシーはアプリで。 多くの旅行者は、乗車前に料金がわかるボルト(Bolt)を使っています。流しのタクシーと値段交渉をせずに済みます。
- 支払い。 トビリシのバーやお店では、カード払いやタッチ決済が一般的です。とはいえ、小さな売店ではジョージア・ラリの現金があると便利です。
- 地下鉄。 トビリシの地下鉄は2路線あり、チャージ式の交通カードで乗車します。夜間は運行していないため、遅い時間にヘッドライナーの演奏が終わったあとは、ボルトで帰る人がほとんどです。
- 重ね着。 11月下旬のトビリシは日が暮れると冷え込みますが、モッシュで盛り上がる会場内はその正反対の暑さです。手に持っていても苦にならない上着で出かけるか、会場にクロークがあれば利用する人が多いです。
ジョージアの人々は、海外から来たファンを温かく迎えてくれます。過去のツアーのグッズTシャツを着ていると、バーで話しかけられるきっかけになることもよくあります。
ライブの前後に楽しみたいこと
遠方から訪れるファンの多くは、ライブに合わせて短い街歩きを計画します。アバノトゥバニ周辺の旧市街には、レンガ造りのドーム屋根が並ぶ硫黄温泉の浴場があります。その上の尾根にはナリカラ要塞の城壁がそびえ、リケ公園からロープウェイで上ることができます。
開演前の食事には、腹持ちのよいジョージアの定番料理がおすすめです。小籠包に似たヒンカリ、チーズ入りのパン・ハチャプリ、そしてサペラヴィのワインを一杯どうぞ。一杯飲むなら、チュグレティ地区にあるファブリカ(Fabrika)が人気です。旧ソ連時代の縫製工場を改装した施設で、中庭をバーが囲んでいます。
遠方からの来場者は旧市街やソロラキ地区に泊まることが多く、そうすればたいていのタクシー移動は短く済みます。
よくある質問
クリエイターとオーヴァーキルのトビリシ公演はいつ、どこで開催されますか?
2026年11月20日、ジョージアのトビリシにあるスペース・ホールで開催されます。ヘッドライナーはクリエイターで、オーヴァーキルがサポートを務めます。
サポート・アクトはどのバンドですか?
ニュージャージー出身のスラッシュ・バンド、オーヴァーキルです。ボビー・「ブリッツ」・エルズワースとD.D.ヴァーニが率いるバンドで、クリエイターの前に登場します。
会場への行き帰りはどうするのが一般的ですか?
ほとんどの来場者は配車アプリのボルトを使っています。乗車前に料金を確認できるので安心です。地下鉄は深夜には運行していないため、ヘッドライナーの演奏が終わったあとはタクシーで帰るのが一般的です。
ライブの前後にトビリシで楽しめることはありますか?
旧市街で一日を過ごす人が多いです。アバノトゥバニの硫黄温泉に入ったり、リケ公園からロープウェイでナリカラ要塞まで上ったりできます。夜はチュグレティ地区にあるファブリカの中庭で一杯楽しむのがおすすめです。
11月下旬のトビリシの気候はどうですか?
夜は冷え込むので、上着を着て出かけるファンがほとんどです。人が密集する会場内は暑くなるため、入場後は上着を手に持つか、クロークに預けるのが一般的です。
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