左岸の空に輝く金の十字架
旧市街のほぼどこにいても、サメバの頂に輝く金色の十字架が目に入ります。大聖堂が建つのはムトゥクヴァリ川の東岸で、アヴラバリの家並みを見下ろす位置です。対岸の尾根にはナリカラ要塞がそびえ、ちょうど向かい合う形になっています。川越しに見えるこの姿に惹かれて、多くの旅行者が橋を渡っていきます。
見た目の風格に反して、大聖堂の歴史はまだ新しいものです。工事が行われたのは1995年から2004年にかけてで、ジョージア正教会の独立1,500年とキリスト生誕2,000年を記念して建てられました。ジョージア正教会の総本山にあたる大聖堂で、正教会の聖堂としては世界でも有数の高さを誇ります。設計の土台になっているのは中世ジョージアの教会に見られる十字ドーム式の平面で、それをはるかに大きな規模で再現しています。
エリアの丘を上る
いちばん楽な行き方は地下鉄です。1号線でアヴラバリ駅まで行き、住宅街の坂道を10分ほど上ります。道中には案内標識があり、ドームそのものも目印になるので、迷う心配はほとんどありません。
景色を楽しみたいなら、旧市街から歩いて向かうのがおすすめです。
- 平和橋を渡ってリケ公園へ入ります
- アヴラバリ側の階段や小道を上ります
- 途中、川を見下ろす崖の上に建つメテヒ教会のそばを通ります
所要時間は20〜30分ほどで、かなり急な道だと思っておいてください。タクシーや配車アプリを使えば、正門の目の前まで連れて行ってもらえます。
城壁の内側
敷地は教会ひとつにとどまらない広さがあります。編集部の概要によると、大聖堂のほか独立して建つ鐘楼、修道院、神学校までそろった本格的な宗教施設です。そのすべてが城壁に囲まれた敷地に収まり、庭園や遊歩道、噴水が整えられています。
大聖堂へは、幅の広い長い階段を上っていきます。外壁は淡い色の石造りで、ジョージアの教会らしい彫刻が正面を飾っています。中央のドームは高いドラム(円筒部)の上に載っています。内部の主空間は天井が非常に高く、開放的です。イコンと燭台が並ぶ一方、会衆席のような長椅子は置かれておらず、床はひと続きの広い空間になっています。
正教会の信者は、礼拝のあいだ立ったまま祈ります。主聖堂の地下には下層の礼拝堂があり、礼拝が行われていない時間であれば、その一部を見学できます。
サメバの服装マナー
ここは観光地である以前に、今も祈りの場として使われている大聖堂です。地元の人々が訪れては祈りを捧げ、ろうそくを灯し、イコンに口づけをしていきます。彼らにならって振る舞えば、周りから浮くことはありません。
- 女性:スカーフで頭を覆い、膝下丈のスカートを着用してください。入口で羽織るものを貸してもらえることも多いですが、念のため自分のスカーフを持参すると安心です。
- 男性:半ズボンは避けてください。中に入るときは帽子を脱ぎましょう。
- 全員:肩を覆い、話し声は控えめにしましょう。
入口近くではろうそくが売られています。人々はそれに火を灯し、イコンの前の燭台に立てていきます。祈っている人と、その人が向き合っているイコンのあいだを横切ることは絶対にしないでください。
写真撮影の決まりは変わることがあり、礼拝中は係員に止められる場合もあります。撮影は外で済ませましょう。階段や鐘楼を背景にしたほうが、どのみち見栄えのする写真になります。リュックはできれば背負ったまま中に入らないようにしてください。
サメバは巡礼者にも団体ツアーにも大変人気があります。日曜の朝や主要な祭日には聖体礼儀が行われ、身廊は人で埋め尽くされます。後方で静かに立っていれば胸を打たれるひとときになるはずですが、観光には向かない時間帯です。平日なら、午前7時の開門に合わせて着くのが、観光バスの団体より先に入るいちばんの方法です。
光を味方につけるなら
朝は旧市街に面した正面に日が当たるので、階段の写真をくっきり撮るなら午前中が狙い目です。夕方になると、日が傾くなか、敷地から川の向こうのナリカラ要塞や旧市街を見渡せます。
現在は平日が午後10時、週末が午後9時に閉門するため、夜の訪問も可能です。ただし祭日には教会の予定が変わるので、遅い時間に訪れるつもりなら事前に確認しておきましょう。正教会のクリスマス(1月7日)と復活祭には大勢の人が集まり、礼拝は夜遅くまで続きます。
アヴラバリ散策と組み合わせて
サメバは左岸を半日で巡る行程に無理なく組み込めます。坂を下ってメテヒ教会とヴァフタング・ゴルガサリ王の騎馬像を訪ね、川を見下ろす眺めを楽しみましょう。
そこからリケ公園へ下りて平和橋を渡れば、旧市街に戻れます。そのままアバノトゥバニの硫黄温泉へ向かうのもよいですし、ロープウェイでナリカラへ上るのもよいでしょう。要塞の城壁から振り返ると、さっき下りてきた丘の上に大聖堂の金の十字架が見えます。
よくある質問
地下鉄で至聖三者大聖堂へ行くにはどうすればいいですか?
1号線でアヴラバリ駅まで行き、そこから坂道を10分ほど歩いて上ります。旧市街から向かう場合は、平和橋を渡ってリケ公園を抜けて上る方法もあり、20〜30分ほどかかります。
サメバ大聖堂を訪れるときはどんな服装がよいですか?
女性は頭を覆い、膝下丈のスカートを着用してください。男性は半ズボンを避け、中では帽子を脱ぎます。性別を問わず、肩は覆う必要があります。入口で羽織るものを貸してもらえることも多いですが、自分のスカーフを持っていくほうが確実です。
開館時間は何時から何時までですか?
現在は月曜〜金曜が午前7時〜午後10時、土曜・日曜が午前7時〜午後9時です。宗教上の祝日には時間が変わることがあるので、遅い時間に訪れる場合は事前に確認してください。
見学にはどのくらいの時間が必要ですか?
大聖堂のほか、開いていれば下層の礼拝堂、鐘楼、敷地内まで見て回るには45〜90分ほどかかります。メテヒ教会やリケ公園もあわせて巡るなら、さらに1〜2時間を見ておきましょう。
混雑を避けるならいつ行くのがよいですか?
平日の朝、午前7時の開門に近い時間であれば、たいてい団体ツアーより先に入れます。日曜の朝や主要な祭日は礼拝があるため、最も混み合います。
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