東京湾岸で5日間にわたって繰り広げられるマスターズテニス
ITFワールドテニス・マスターズツアーの会期は2026年11月11日〜15日です。マスターズツアーとは、競技志向の大人のプレーヤーを対象としたITFのサーキットで、以前は「シニアツアー」と呼ばれていました。今回の世界選手権は、このサーキットの頂点に位置する大会です。
今大会で行われるのは、マスターズのなかで最も若い30歳以上と35歳以上の年齢区分です。出場選手には、大学テニス経験者や元プロ、各国のトップレベルで戦う実力者が数多くいます。打球の勢いは相当なものです。いまも本格的にトレーニングを続ける選手たちによる、重いストロークと本気の駆け引きが見られます。
大会は2つの競技で構成されています。世界団体選手権は、選手たちが国ごとのチームを組んで戦う団体戦です。一方の個人選手権は、昔ながらのシングルスとダブルスのトーナメントです。5日間のうち、ある日の午後は母国のために戦う団体戦を、別の日は個人タイトルをかけた熱戦を観戦できます。
会場の有明テニスの森公園
有明テニスの森公園は、国内最大のテニス施設です。江東区の東京湾に面した埋立地にあります。
園内の中心となるのが、開閉式屋根を備えたスタジアムの有明コロシアムです。ジャパンオープンやパン・パシフィック・オープンなど、国内トップクラスのプロ大会を長年にわたって開催してきました。東京2020オリンピックに向けて改修され、オリンピックのテニス競技もここで行われました。
コロシアムの周りには屋外コートがずらりと並び、木々に縁取られた園路がコートの間を通っています。マスターズの大会では、歩きながら次々と試合を見て回れます。外側のコートでは観客の立ち位置や席が選手に近く、スコアをコールする声まで聞こえるほどです。
ゆりかもめで有明へ
新橋から湾岸を巡る無人運転の高架鉄道、ゆりかもめを使うのが最も簡単です。公園の名前がついた有明テニスの森駅で降りれば、入口までは歩いてすぐです。
ほかにも次のような行き方があります。
- りんかい線の国際展示場駅で降り、東京ビッグサイトの脇を南東へ歩くルートです。距離は長くなりますが、りんかい線は大崎でJR線と接続しているため、新宿や渋谷から来る場合に便利です。
- 豊洲からゆりかもめに乗るルートです。東京メトロ有楽町線から豊洲で乗り換えます。有明テニスの森駅は豊洲から西へ数駅です。
- 都心から向かう場合は、新橋発のゆりかもめがレインボーブリッジを渡ります。時間はかかりますが、車窓の景色そのものが見どころです。
これらの路線では、いずれもSuicaやPASMOなどのICカードが使えます。
マスターズ大会での観戦マナー
日本ではテニスの観戦マナーが厳しく、観客もきちんと守っています。外側のコートでは、ポイント中にベースラインの後ろを横切る人はいません。観客はコートの入口で待ち、奇数ゲームごとのチェンジコートの間に静かに出入りします。
ほかにも見習いたい習慣があります。
- 拍手はポイントが終わってから送ります。ラリーの最中には拍手をしません。自国の選手に限らず、どちらの選手の好プレーにも拍手が送られます。
- 携帯電話はマナーモードにします。外側のコートでは、通話の声が選手の耳にはっきり届いてしまいます。
- 東京の公共の場にはゴミ箱がほとんどありません。ペットボトルや包み紙は持ち帰るか、駅で捨てる人がほとんどです。
- 有明周辺の屋台やカフェ、タクシーでチップは不要です。コンビニや自動販売機の多くはICカードで支払えます。
団体戦の日は少し雰囲気が異なります。各国のチームがコートサイドから仲間に声援を送るため、ポイント間は個人戦よりもにぎやかになることがあります。それでも、ボールがインプレーになればコートは静まり返ります。
11月中旬は日の短さとの勝負
11月中旬は、東京で屋外スポーツを楽しむのに最も快適な時期のひとつです。日中はたいてい穏やかで空気も乾いていますが、朝は海からの風がひんやりしています。日が高くなるにつれて脱げるよう、重ね着をしている選手や観客が多く見られます。
注意したいのは日没の早さで、この時期は午後4時30分ごろに日が沈みます。視界の開けた湾岸のコートでは、夕方になると急に暗くなり、海からの風も冷たくなります。昼どきが暖かくても、常連の観客はその日の最終試合に備えて上着を持ってくることが多いようです。
この時期は園内の木々も色づき始めます。試合から試合へと歩く道すがら、屋外コートを囲む秋の黄葉を楽しめます。
試合の合間に:豊洲、ビッグサイト、お台場
コートを離れてひと息つきたいときも、有明の周辺には立ち寄り先がたくさんあります。
- ゆりかもめの駅近くにある大型商業施設の有明ガーデンには、フードホールやレストランがそろっています。腰を落ち着けてしっかり食事をとるなら、ここが最も近い場所です。
- 豊洲市場は東へ1駅の市場前駅にあります。東京の水産物を扱う卸売市場で、場内には寿司店も入っています。最もにぎわうのは朝です。
- 歩いて体験するデジタルアートミュージアムのチームラボプラネッツは、豊洲の新豊洲駅のすぐそばにあります。
- 逆ピラミッド形の建物で知られるコンベンションセンターの東京ビッグサイトへは、公園から歩いて行けます。見本市の開催日には電車が混み合うことがあります。
- レインボーブリッジを望むお台場海浜公園は、ゆりかもめで西へ数駅です。試合が終わったあとの夕方を過ごすのにぴったりです。
テニス観戦が目的の旅行者は、豊洲か汐留に宿をとるのが一般的です。どちらもコートまで乗り換えなしで行けるうえ、都内のほかのエリアへも出やすい立地です。
日程・ドロー・結果の確認先
ワールドテニス・マスターズツアーを主催しているのは国際テニス連盟(ITF)です。ITFのマスターズツアーのページには、大会のドローや結果のほか、選手向けのエントリー情報も掲載されています。大会は2026年11月11日〜15日に有明テニスの森公園で開催されます。日ごとのスケジュールやコートの割り当ては、このガイドではなく主催者から発表されます。
コロシアムや外側のコートの使われ方は、日によって変わることがあります。特定の選手や国を追いかけたい観客は、公園に着いたらまず大会受付か、掲示されている試合順を確認するのが一般的です。
よくある質問
東京で開催されるITFワールドテニス・マスターズツアー世界選手権の日程と会場は?
2026年11月11日〜15日に、東京湾岸の有明(江東区)にある有明テニスの森公園で開催されます。
この大会ではどの年齢区分の試合が行われますか?
今大会の対象は30歳以上と35歳以上の年齢区分です。世界団体選手権と個人選手権の両方が行われます。
有明テニスの森公園の最寄り駅はどこですか?
ゆりかもめの有明テニスの森駅で、公園の入口までは歩いてすぐです。りんかい線の国際展示場駅も利用できますが、東京ビッグサイトの脇を通るため歩く距離は長くなります。
11月中旬の天気はどうですか?
例年は穏やかで乾燥した日が多く、朝は涼しくなります。日没は午後4時30分ごろで、夕方になると湾岸の風が冷たくなるため、観客は上着を持参するのが一般的です。
試合の合間に会場周辺で楽しめることはありますか?
有明ガーデンにはフードホールがあります。豊洲市場とチームラボプラネッツは東へ1〜2駅、お台場海浜公園はゆりかもめで西へ数駅です。
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