光に包まれるバンコクの川、1か月間の祭典
バンコクでいちばん広い「大通り」は、実は川です。2026年11月13日から12月13日まで、そのチャオプラヤー川を舞台に光と音の祭典「VIJIT CHAO PHRAYA(ヴィジット・チャオプラヤー)」が開かれます。日が暮れると、寺院の壁や橋、川沿いの建物がイルミネーションで浮かび上がります。
タイ語名の「วิจิตรเจ้าพระยา」には、おおよそ「チャオプラヤーの壮麗」という意味があります。過去の開催はタイ国政府観光庁が主催し、バンコク都や民間企業が協力していました。会場となったのは川の中心部で、北はラーマ8世橋からサートーンの先までの区間です。2026年にライトアップされる場所のマップは、主催者が公式チャンネルで公開しています。
ライトアップされる場所
会場はひとつではありません。川全体が祭りの舞台なので、どちらの岸に立つかで見える景色が変わります。過去の開催で演出が行われた主な場所は次のとおりです。
- ワット・アルン(暁の寺):トンブリー側の岸にそびえ、陶片で飾られた仏塔(プラーン)が見どころです
- ラーマ8世橋:バンランプーの北に架かる、主塔が1本の斜張橋です
- メモリアル橋(サパーン・プット):花市場パーククローン・タラートの近くにある、歴史の古い鉄橋です
- ワット・カンラヤーナミット:白と赤の堂々とした礼拝堂(ヴィハーン)が川に面しています
- アイコンサイアムやアジアティーク・ザ・リバーフロントといった川沿いの複合施設
ライトアップの対象となる建物は回によって入れ替わります。以前の年に照らされた建物が、2026年も同じように照らされるとは限りません。
川辺へのアクセス
船着場のすぐ近くまで行けるのは鉄道です。川には信号がないため、どの道路を使うよりも船のほうが早く着くことも少なくありません。
- BTSシーロム線 サパーンタクシン駅:2番出口を下りると、そのままサートーン船着場に出ます。川を行き来する船の主要な拠点です。
- MRTブルーライン サナームチャイ駅:ワット・ポーの脇を少し歩くと、ワット・アルンの真向かいにあるター・ティアン船着場に着きます。
- ゴールドライン チャルーンナコーン駅:トンブリー側のアイコンサイアムの目の前で降りられます。
- 渡し船:ター・ティアンとワット・アルンの間を、平底の小さな船が数分で結んでいます。
チャオプラヤー・エクスプレス・ボートは通勤時間帯を中心に運航しており、夜は昼間より本数が少なくなります。遅い時間の上演を見たあとは、近くの大通りに出てGrabやメータータクシーで帰る人が多いようです。
船の上から楽しむ
川の真ん中から眺めるライトアップは、岸から見るのとはひと味違います。両岸を一度に見渡せるうえ、橋の下をくぐり抜けていく体験もできます。アイコンサイアムやアジアティーク、サートーンのホテル近くの船着場から出るディナークルーズは、昔からこの区間を巡ってきました。祭りの期間中は、ライトアップされたランドマークを通るルートで運航します。
もっと気軽に乗り降りしたいなら、青い旗が目印のチャオプラヤー・ツーリストボートが便利です。祭りに合わせた運航便や料金は、クルーズ会社や主催者が指定するチケット販売会社がそれぞれ案内しています。料金の情報は提供されていないため、ここでは記載していません。
地元の人のように岸辺で楽しむ
陸から眺める人のほとんどは、お金を払って席を取ったりはしません。これまでの開催でも、公共の川岸は誰でも自由に利用でき、遊歩道のあちこちに家族連れが腰を下ろしていました。夜の過ごし方は、たいてい次のような感じです。
- サンティチャイプラカーン公園はバンランプーにあり、白いプラスメン砦のすぐ隣です。ラーマ8世橋を真正面に望めます。地元の人たちは芝生や川沿いの堤防に座って眺めています。
- ター・ティアンの川沿いのバーや屋上席からは、対岸のワット・アルンがまっすぐ見えます。祭りの夜はすぐに満席になるため、常連客は数日前からテーブルを予約しています。
- ロン1919やクローンサーンの川沿いからは、トンブリー側から旧市街の方角を眺められます。
エクスプレス・ボートの船上では、車掌が硬貨と切符の入った金属の筒をカシャカシャと鳴らしながら甲板を回ってきます。運賃は現金払いで、できれば小額紙幣を用意しておきましょう。後方の席は僧侶のための席なので、タイの人たちはそこを空けておきます。
途中で寺院の境内に立ち寄る場合は、肩と膝が隠れる服装を心がけてください。また、水辺に近い川沿いの公園は、日が暮れると蚊が多くなります。地元の常連は虫よけを持参しています。
夜の過ごし方とタイミング
祭りの期間は、バンコクの涼しい乾季にあたります。1年のうちで夜の屋外がもっとも過ごしやすい時期で、雨もあまり降りません。一方で、観光のハイシーズンが始まる時期でもあります。チャルンクルン通り沿いや川沿いのホテルは予約で埋まっていくため、リバービューの部屋を希望する人はかなり早めに予約するのが一般的です。
カレンダーから考えると、平日の夜よりも週末の夜のほうが地元の家族連れでにぎわうでしょう。ライトアップされたエリアを1か所見て、船に乗るか川沿いで夕食をとると、多くの人は2〜3時間ほどかかります。ロイクラトンはタイ暦12月の満月の日にあたり、例年11月に行われます。祭りの期間と重なる年は、ライトアップを見に来た人に加えて灯籠(クラトン)を流す人々も集まり、川岸は大変混み合います。
よくある質問
VIJIT CHAO PHRAYA 2026はいつ開催されますか?
開催期間は2026年11月13日から12月13日までです。演出はバンコクのチャオプラヤー川沿いで日没後に行われます。毎晩の上演時間は主催者が公式チャンネルで発表しています。
会場はどこですか?
決まった会場はなく、川そのものが舞台になります。過去の開催では、ラーマ8世橋からサートーン周辺までの区間にあるランドマークがライトアップされました。ワット・アルン、メモリアル橋、ワット・カンラヤーナミット、アイコンサイアム、アジアティークなどです。
チケットは必要ですか?
これまでの開催では、一般に開放された川岸や公園からであれば、チケットがなくてもライトアップを鑑賞できました。ディナークルーズや遊覧船は各運航会社が別途販売しており、料金もそれぞれの会社が公表しています。
公共交通機関で行くにはどうすればいいですか?
BTSシーロム線ならサパーンタクシン駅で降り、2番出口からサートーン船着場へ向かえます。MRTブルーラインならサナームチャイ駅が最寄りで、ワット・アルンの対岸にあるター・ティアン船着場に出られます。アイコンサイアムへはゴールドラインのチャルーンナコーン駅が便利です。
無料で楽しめるおすすめの観覧スポットはありますか?
プラスメン砦のそばにあるサンティチャイプラカーン公園は、ラーマ8世橋の正面に位置しています。ター・ティアンの川沿いからは対岸のワット・アルンが見渡せます。トンブリー側のロン1919からは、川越しに旧市街側を眺められます。
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