空へと昇っていく文字
見上げると、自然と文字を目で追っていることに気づきます。中央の柱には白い鋼鉄の帯が2本ねじれながら巻きついています。その帯のあいだに並ぶのが、ジョージアの人々が今も日常的に書いているムヘドルリ文字です。全部で33字あり、らせんを描きながら頂上の球体まで続いています。球体の中には展望フロアとレストランが収まっています。
ミラクルパークの海辺に立つこの塔は、高さが約130メートルあります。完成したのは2010年代初めです。海岸一帯を街の顔として造り直そうというバトゥミの再開発の一環でした。地元では「アンバニス・コシュキ(ანბანის კოშკი)」、つまり「アルファベットの塔」と呼ばれています。世界のほかのどこにもない文字をたたえる記念碑でもあります。
頂上からの眺め
球体へは、中央の柱の中を通るエレベーターで上ります。頂上に着くと、街全体が地図のように見渡せます。
- 西側: 黒海が果てしなく広がります。ブールバードに沿って南へ延びる灰色の小石のビーチも見えます。
- 南側と東側: 手前に新市街の高層ビル群が並び、その奥に碁盤の目状の旧市街が見えます。さらに奥には緑の丘陵が連なります。
- 真下: 港とバトゥミ灯台、そのすぐ隣の観覧車が見えます。
回転レストランはゆっくり回るので、席に座ったまま360度のパノラマを楽しめます。この席を目当てに訪れる人も少なくありません。景色だけが目的なら展望フロアで十分で、20〜30分あれば見て回れます。
夜は文字が光り出す
夜になると、塔は光のショーの舞台に変わります。らせんと文字に沿ってLEDが走り、色が移り変わったり脈打つように明滅したりします。その光はビーチから海岸線のかなり先まで見渡せます。
現在、今週は毎日午前11時〜午後10時に営業しています。ただし展望施設はシーズンによって営業時間が変わることがよくあります。遅い時間に訪れる場合は、事前に公式情報を確認してください。確実なのは、日が暮れる前の最後の1時間に上り、そのあとブールバードに残って文字が灯るのを眺めるプランです。
待たずに上るためのコツ
バトゥミでも指折りの人気スポットで、特に海水浴シーズンの夏は混み合います。訪問の流れと、スムーズに楽しむためのポイントをまとめました。
- チケット: 塔のふもとの窓口で購入します。最新の料金は窓口に掲示されています。レストランの料金はメニューで確認できます。
- 時間帯: 夕日を目当てに夕方は混み合います。平日の午前11時の開場直後に訪れるほうが、たいていは空いています。
- 支払い: 海沿いではカードが広く使えます。ただ、カード端末が故障している場合に備えて、ラリの現金も少し持っておくと安心です。
- エレベーターは小型です。 行列ができるのは展望フロアが混んでいるからではありません。1回に数人しか乗れないためです。ふもとで待つのはいつものことと考えておきましょう。
- レストラン: 夕暮れ時に窓際の席を確保したいなら、空席を当てにせず、ハイシーズンは事前に予約できるか問い合わせておきましょう。
ジョージア語をひと言添えると喜ばれます。「ガマルジョバ」は「こんにちは」、「マドロバ」は「ありがとう」という意味です。
ブールバードを歩いてアクセス
塔はバトゥミ・ブールバードの北端近くにあります。ブールバードは、海岸沿いに何キロも続く遊歩道です。旧市街のヨーロッパ広場(Europe Square)からは、まず西へ海まで歩き、そこから遊歩道を北へ進みます。平坦で歩きやすく、30分ほどで着きます。
タクシーや配車アプリを使えば、ミラクルパークのすぐそばまで行けます。ブールバード沿いにはシェアサイクルのステーションも並んでいます。塔の周辺は歩行者専用になっているはずなので、道路から数分歩く時間を見ておきましょう。
ミラクルパークとあわせて楽しむ
ミラクルパークには、歩いて数分の範囲にランドマークがいくつも集まっています。中でもいちばん高いのがこの塔です。周辺の散策には1〜2時間ほど見ておくとよいでしょう。
- アリとニノ像: 恋人同士の2体の鋼鉄像が動き、すれ違うように互いの体を通り抜けます。おすすめは日没後の毎正時で、像がライトアップされます。
- バトゥミ灯台: 水際に立つ、縞模様の19世紀の灯台です。
- 観覧車: 同じ海岸線を、塔より低い位置からもう一度眺められます。
- バトゥミ・ブールバード: カフェや噴水、ビーチが旧市街のある南へと続いています。
この界隈での夜のプランは簡単に組み立てられます。日没前に塔に上り、明かりが灯る頃にアリとニノ像まで歩きます。そのあとはブールバードをたどって旧市街へ戻り、夕食をとりましょう。
よくある質問
バトゥミのアルファベットタワーは、具体的にどこにありますか?
バトゥミ・ブールバードの北端にあるミラクルパーク内の海沿いで、アリとニノ像やバトゥミ灯台のすぐ隣です。ヨーロッパ広場からは、遊歩道を北へ歩いて30分ほどです。
営業時間を教えてください。
現在は毎日午前11時〜午後10時に営業しています。展望施設はシーズンによって営業時間が変わることが多いので、遅い時間に訪れる場合は事前に公式情報を確認してください。
上るのにいちばんよい時間帯はいつですか?
日が暮れる前の最後の1時間がおすすめです。海と街並みがはっきり見えますし、降りてくる頃にはLEDの文字が灯っています。平日の開場直後の午前中は、夕暮れ時よりたいてい空いています。
所要時間はどのくらいですか?
展望フロアだけなら、エレベーターの待ち時間を含めて20〜30分ほどです。回転レストランで食事をするなら、ひと通りの食事の時間がかかります。ミラクルパークを散策するなら、さらに1〜2時間見ておきましょう。
周辺にはほかにどんな見どころがありますか?
動くアリとニノ像、バトゥミ灯台、観覧車、そしてビーチ沿いに長く続くバトゥミ・ブールバードが、いずれも歩いて数分の距離にあります。
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