アラフラ海を見下ろす芝生の岬に、低い建物が並んでいます。芝生の向こうには海が広がります。通称MAGNTと呼ばれるノーザンテリトリー博物館・美術館(Museum and Art Gallery of the Northern Territory)では、トップエンド(ノーザンテリトリー北部)のすべてをひとつの建物で知ることができます。アボリジナルの樹皮画や岩絵をはじめ、化石や自然科学の展示、さらにダーウィン北方の海を渡った船まで、収蔵品は多岐にわたります。
市内の観光スポットの中でも評価が特に高い施設です。そのぶん人も多く、週末は特に混雑を覚悟してください。
館内の展示
まずは美術から見ていきましょう。館の中心となるのは、アボリジナルとトレス海峡諸島民の美術コレクションです。準州各地から集められた樹皮画や木彫りの像、岩絵が並びます。毎年8月には、国内有数の先住民アートの賞であるテルストラ全国アボリジナル・トレス海峡諸島民芸術賞(Telstra National Aboriginal and Torres Strait Islander Art Awards)もこの館で開かれます。期間中は、ファイナリストの作品展が展示室の一部を使って行われます。
美術を見終えたら、多くの人は次の展示に向かいます。
- サイクロン・トレーシー(Cyclone Tracy) 1974年のクリスマスイブにダーウィンを壊滅させた嵐を扱う展示室です。暗くした音響室では当時の風の録音が流れます。その轟音は、館を出たあとも長く耳に残るといわれます。
- スウィートハート(Sweetheart) 体長約5メートルのイリエワニの剥製です。1970年代、フィニス川(Finniss River)流域の水路で船を襲ったことで有名になりました。
- 自然科学 海の生き物から鳥類まで、トップエンドに暮らす野生生物の化石や標本が並びます。
- 海事展示室 この地域の真珠採取や交易の歴史を物語る船など、海にまつわる歴史を紹介しています。
コナカー・ストリートへのアクセス
博物館は、ダーウィンの市中心部から海岸沿いに北へ約4キロの場所にあります。車なら10分ほどで、敷地内に駐車場があります。自転車で行くのもおすすめです。市街地からミンディル・ビーチ(Mindil Beach)を経て海沿いに遊歩道が続いています。平坦ですが日差しを遮るものがないため、朝のうちに走るとよいでしょう。
市街地からファニー・ベイ方面へは路線バスも出ています。路線や時刻表は変わることがあるので、利用する前にダーウィンのバス網の最新の時刻表を確認してください。ウォーターフロントからならタクシーやライドシェアも近くて手軽です。
午後4時の閉館に合わせた計画を
開館は午前10時、閉館は午後4時で、年中無休です。1日の開館時間が短いので、予定はそれに合わせて組みましょう。滞在時間は2〜3時間が目安です。先住民アート、サイクロン・トレーシー、スウィートハートを見て、海事展示室を回っても慌てずにすみます。
来館者数のデータを見ると、傾向ははっきりしています。平日にもっとも落ち着いているのは午後3時〜4時です。週末の午前10時〜午後2時は展示室が混み合うので、この時間帯の到着はできるだけ避けてください。
おすすめは、平日の午後1時ごろに着いて、まず美術から見る方法です。サイクロン・トレーシーとスウィートハートは、人が引いていく最後の1時間に回しましょう。
おおむね11月〜4月の雨季は、午後の嵐や蒸し暑さから逃れる場所としても重宝します。乾季には、外の芝生や海辺の景色がいちばん美しい季節を迎えます。
混雑を避けて館内を回るには
ほとんどの人はまっすぐワニのもとへ向かうので、別の展示から始めるのが得策です。人々がスウィートハートの周りに集まっている間に美術展示室を見て、そこから逆回りに進みましょう。
サイクロン・トレーシーの音響室は狭くて暗く、耳で体感する展示です。室内では声を控えてください。小さな子どもには怖がる子もいるので、連れて行く場合は心の準備をしておきましょう。
先住民のコレクションにも同じように配慮が必要です。展示室によっては、亡くなった方の写真や名前が含まれることを知らせる掲示があります。入室前に目を通し、作品のそばにある撮影に関する表示にも従ってください。芸術賞の期間中に訪れた場合、ファイナリストの作品は鑑賞のためのものです。投票や販売は館独自の手続きで行われ、その内容は現地で案内されています。
ダーウィンではカードがほぼどこでも使えます。特別展でチケットが必要な場合、料金は入口と博物館の公式サイトに掲載されています。
閉館後に足を延ばしたい場所
午後4時という閉館時間は、むしろ好都合です。ダーウィンで夕方をいちばん楽しめる場所へ、歩いてでも車でもすぐに行けます。
- ミンディル・ビーチ 海沿いに少し南へ行った場所にあり、海に沈む夕日を眺めるのがこの街の夕暮れの恒例です。乾季の木曜と日曜の夕方には、ミンディル・ビーチ・サンセット・マーケット(Mindil Beach Sunset Market)が開かれます。
- ジョージ・ブラウン・ダーウィン植物園(George Brown Darwin Botanic Gardens) ギルルース・アベニュー(Gilruth Avenue)を渡ってすぐの場所にあり、熱帯の植物と木陰が楽しめます。
- ファニー・ベイ監獄(Fannie Bay Gaol) さらに北のイースト・ポイント方面にある歴史的な刑務所です。
- イースト・ポイント保護区(East Point Reserve) 散策路や第二次世界大戦の軍事史跡があり、ファニー・ベイを一望できます。
これらの浜辺での遊泳は危険を伴います。暖かい時期にはハコクラゲが現れ、ワニは一年中生息しているので、警告表示には必ず従ってください。
平日の午後を展示室で過ごし、ミンディル・ビーチで夕日を見届ける。そんな1日を過ごせば、ダーウィンの魅力を一度にたっぷり味わえます。
よくある質問
ノーザンテリトリー博物館・美術館がもっとも空いている時間帯はいつですか?
平日は閉館前の最後の1時間にあたる午後3時〜4時がもっとも空いています。週末は午前10時〜午後2時が混み合うので、できればこの時間帯は避けましょう。
開館時間を教えてください。
月曜から日曜まで毎日、午前10時〜午後4時に開館しています。
滞在時間はどのくらい見ておけばよいですか?
2〜3時間あれば、先住民アートのコレクション、サイクロン・トレーシーの展示室、ワニのスウィートハート、海事展示をひととおり見られます。
ダーウィン市街地からの行き方を教えてください。
市中心部から北へ約4キロ、ザ・ガーデンズ地区の19 Conacher Stにあります。車なら10分ほどで、敷地内の駐車場を利用できます。ミンディル・ビーチを通る海沿いの遊歩道を自転車で行くか、ファニー・ベイ方面行きのバスに乗る方法もあります。出かける前に最新のバス時刻表を確認してください。
一緒に回れる近くのスポットはありますか?
夕日を眺めるならミンディル・ビーチがおすすめで、乾季の木曜と日曜の夕方にはサンセット・マーケットも開かれます。ジョージ・ブラウン・ダーウィン植物園、ファニー・ベイ監獄、イースト・ポイント保護区も、いずれも車ですぐの距離です。
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