半島を飾る緑の冠
マカオの街並みが途切れる場所、それがギアの丘です。頂上に立つと、木々の葉に覆われた下からカジノのタワー群や外港、タイパへ渡る橋を見下ろせます。
公園は丘全体に広がっています。舗装道路と遊歩道が丘をぐるりと囲み、頂上には白壁の建物が寄り添うように並んでいます。ギア要塞、ギア教会(聖母雪地殿教堂)、ギア灯台の3つです。いずれも2005年にユネスコ世界遺産に登録された「マカオ歴史市街地区」の一部です。
聖ポール天主堂跡に比べると、訪れる人は今もずっと少なめです。そのため、人混みにもまれずにゆっくり楽しめる、市内でも数少ない世界遺産といえます。
ロープウェイで登るか、歩いて登るか
頂上へ向かう方法は主に2つあります。どちらを選ぶかは、ひざの調子次第です。
- ギア・ロープウェイ: 下の乗り場はAvenida de Sidónio Paisにある二龍喉公園(Jardim da Flora)の中にあります。世界でも指折りの短いロープウェイとしてよく紹介される路線で、小さなゴンドラに乗ると梢の上をあっという間に運んでくれます。運賃は乗り場に掲示されています。
- 徒歩: 二龍喉公園や丘の周りの通りから遊歩道が延びています。きつい登りというより緩やかな坂が続く道で、大部分は木陰に覆われています。
- タクシー: Estrada da Guia沿いに頂上まで車で行けます。登りは避けて下りだけ歩きたい人に便利です。
セナド広場から丘のふもとまでは、歩いて30分ほどかかります。代わりにタクシーやバスで二龍喉公園まで行く人も多くいます。
要塞、教会、灯台
頂上はこぢんまりとしていて、3か所すべてを1時間足らずで見て回れます。
要塞は1622年から1638年にかけてポルトガル人が築いたものです。1622年にオランダ軍の攻撃を退けたのち、オランダ船を見張ることも目的のひとつでした。分厚い石積みの城壁は、丘の頂の地形に沿って続いています。
城壁の内側には、小さなギア教会が建っています。修復工事の際に壁からフレスコ画が見つかり、西洋の宗教画と中国の装飾模様が混ざり合った独特の姿を見せています。室内は狭いので、外のまぶしさから目が慣れるまで少し待つとよいでしょう。
1865年に完成したギア灯台は、中国沿岸で初めての近代的な灯台です。隣には台風信号の柱があり、マカオでは昔からこの柱で街に嵐の接近を知らせてきました。
トンネルと周回路
頂上だけで帰ってしまうのはもったいないです。要塞の一帯の地下には、丘を掘り抜いた軍用トンネルと防空壕が張り巡らされていて、現在は一般に公開されています。中はひんやりとして狭く、暑い頂上とはがらりと雰囲気が変わります。
さらに下ると、丘を囲む周回道路がウォーキングやジョギングのコースになっています。道沿いには運動器具が置かれ、木々の切れ間からは半島の眺めが広がります。一周したら、脇道を通って灯台まで登り直してみてください。
ギアの丘を上手に歩くコツ
ちょっとした心がけで、丘歩きはぐっと楽しくなります。
- 教会では礼拝の場としてふるまいましょう。 聖別された教会ですので、声を控えめにし、フレスコ画の近くではフラッシュを使わないでください。
- 夏は朝早くか夕方に。 6月から9月は湿気が重く、木の下には蚊が集まります。虫よけを持っていくと重宝します。
- 台風信号に注意しましょう。 高いシグナルが発令されると、屋外施設やロープウェイが閉鎖されることがあります。公園が24時間開園とされていても、こちらが優先されます。
- 行きと帰りでルートを変えましょう。 ロープウェイで登り、森を抜けて歩いて下れば、同じ道を戻らずに丘の両側を楽しめます。
- 園内の施設は個別に確認を。 公園自体は現在24時間開園とされていますが、要塞やトンネル、ロープウェイにはそれぞれ営業時間があり、時期によって変わります。出かける前にマカオ政府観光局の公式サイトで確かめておきましょう。
晴天が多く空気が乾いているのは、たいてい10月から12月です。灯台のテラスから遠くまで見渡すなら、この時期がいちばんです。
周辺スポットとあわせて
ギアの丘は旧市街と新しい街のあいだに位置しているため、近くの見どころと組み合わせやすい場所です。
- 二龍喉公園: ロープウェイの下の乗り場がある公園です。かつて植民地時代の邸宅の敷地だった、整然とした庭園です。
- ロウ・リム・イオック庭園(盧廉若公園): 西へ少し歩いたところにある蘇州式庭園で、東屋や蓮池があります。
- 孫文記念館: ロウ・リム・イオック庭園のすぐ近くにあり、ムーア様式の建物が目を引きます。
- タップ・セック広場(塔石広場): さらに少し歩いた先にあり、パステルカラーのコロニアル建築が並んでいます。
これらをつなげれば、朝は丘、昼は庭園、午後は広場と、のんびり半日を過ごせます。
よくある質問
ギアの丘の頂上へはどうやって行けばよいですか?
いちばん手軽なのは、Avenida de Sidónio Paisにある二龍喉公園の中から出ているギア・ロープウェイです。二龍喉公園から木陰の遊歩道を歩いて登ることもできますし、タクシーでEstrada da Guiaを通って頂上まで行くこともできます。
ギアの丘市政公園の所要時間はどのくらいですか?
要塞、教会、灯台、トンネルを見学し、周回路を少し歩くなら1.5〜2時間ほどみておきましょう。二龍喉公園やロウ・リム・イオック庭園もあわせて回る場合は、さらに時間に余裕をもたせてください。
夜も公園に入れますか?
公園自体は現在24時間開園とされています。ただし、要塞や教会、トンネル、ロープウェイはそれぞれ営業時間が異なり、時期によっても変わります。事前にマカオ政府観光局の公式サイトで確認してください。
訪れるのにいちばんよい季節はいつですか?
10月から12月はたいてい晴天が多く空気も乾いていて、眺めも最高です。夏は蒸し暑く木の下に蚊も多いので、その時期は朝早くか夕方に出かけましょう。
ギアの丘は世界遺産に含まれていますか?
はい。ギア要塞、ギア教会、ギア灯台は、2005年に世界遺産に登録された「マカオ歴史市街地区」の一部です。
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