1992年のバラードの名を冠したスタジアムの一夜
ツアー名の由来は一曲のラブソングです。「Vivir Sin Aire」は、マナが1992年に発表したアルバム『¿Dónde Jugarán los Niños?』に収録されています。グアダラハラ出身のこのバンドは、このアルバムをきっかけにメキシコのラジオから飛び出し、中南米各地のスタジアムを沸かせる存在になりました。それから30年以上を経て、この曲名がワールドツアーのタイトルになっています。
リマ公演は2026年12月2日、会場はエスタディオ・サン・マルコスです。スタンドは歌詞をすべて口ずさめる観客で埋まるでしょう。ペルーでは、家族のパーティーでも長距離バスの車内でも、マナの曲は誰もが知る定番です。そのため客席には10代の若者から祖父母の世代まで、幅広い年代が並びます。
エスタディオ・サン・マルコスとキャンパス
スタジアムがあるのは、国立サン・マルコス大学(Universidad Nacional Mayor de San Marcos)のメインキャンパス、シウダー・ウニベルシタリア(Ciudad Universitaria)の敷地内です。同大学は1551年の創立で、南北アメリカ大陸で最も古い大学として知られています。キャンパスはリマ中心部から西のカヤオ(Callao)方面にあり、ベネズエラ通りとウニベルシタリア通り(Avenida Universitaria)に挟まれた広い一画を占めています。
会場は屋根付きのアリーナではなく、コンクリート造りの屋外スタジアムです。リマのスタジアム公演では、チケットはおおむね次の2種類に分かれます。
- カンポ(Campo):ピッチ上に設けられるスタンディングまたはフロアのゾーンです。ステージからの距離によって区分されることがよくあります
- トリブナ(Tribunas):スタジアムを囲む指定席スタンドです。名称は方角で区別されます(occidente=西、oriente=東、norte=北、sur=南)
この公演の座席表、ゾーン名、チケット購入リンクは、主催者が公式販売チャンネルで公開しています。ツアー日程はマナの公式サイトにも掲載されています。
ベネズエラ通りへのアクセス
観客の大半は車で会場に向かいます。リマを訪れる人の移動手段はタクシーや配車アプリ(Uber、Cabify、InDriveなど)が中心で、ホテルの多いエリアからサン・マルコスへ行く場合も同様です。
所要時間は、ほぼ道路の混み具合しだいです。ベネズエラ通りもウニベルシタリア通りも市内の幹線道路で、平日の夜にスタジアムの観客が押し寄せると、すぐに渋滞します。ミラフローレスやバランコ(Barranco)から向かうファンは、距離から想像するよりずっと長めに時間を見込むのが普通で、友人と相乗りする人も大勢います。
終演後は配車アプリの料金が跳ね上がりやすく、車もゲート付近までなかなか近づけません。そのため、スタジアムから数ブロック歩いて離れてから配車を頼む人がたくさんいます。そうすれば交通規制や人混みを避けられるからです。
リマのスタジアムで人波を乗り切るコツ
地元で定着している習慣をいくつか知っておくと、当日がぐっと楽になります。
支払い:ペルーの通貨はソルです。きちんとした施設ならたいていカードが使えます。一方、会場外のちょっとした買い物は現金か、ペルーの人々が日常的に使うモバイル決済のYapeやPlinが主流です。ただし、ペルーの銀行口座を持たない旅行者は通常これらを利用できません。露店や水を買うときのために、小額紙幣を少し持っておくと安心です。
チケットと転売:リマの大型公演では、偽造チケットの被害が実際に起きています。地元のファンは公式チケットサイトでしか買わないのが一般的で、SNS上の転売には警戒しています。入場時にチケットの名義が問われることもあるため、予約確認書と身分証明書またはパスポートは一緒に持ち歩きましょう。
入場ゲート:ペルーの大規模なスタジアム公演では、手荷物検査で傘、ガラス製品、大きなバッグの持ち込みが禁止されるのが通例です。ファンの荷物はスマートフォン、身分証、薄手の上着程度と身軽です。フロアゾーンでステージ近くを狙う人は、開場の何時間も前から列に並ぶのが一般的です。
言葉:スタッフや売り子が話すのはスペイン語です。¿Dónde está la puerta?(ゲートはどこですか?)、¿Cuál es mi zona?(私のゾーンはどこですか?)といったフレーズを覚えておくと役立ちます。
主役は観客の大合唱
中南米のマナのライブでは、歌の半分を観客が担います。バンドの代表曲は、誰もが一緒に歌えるアンセムばかりです。「Rayando el Sol」「Oye Mi Amor」「Clavado en un Bar」「En el Muelle de San Blas」「Mariposa Traicionera」「Labios Compartidos」、そしてサンタナとの共演曲「Corazón Espinado」などが挙げられます。リマの観客は、ロックナンバーだけでなくスローな曲も熟知しています。
この公演のセットリストは公表されておらず、演奏が約束された曲もありません。とはいえ、スタジアム全体の大合唱にふさわしい最有力候補はやはりタイトル曲でしょう。スペイン語を話さない来場者は、「Vivir Sin Aire」のサビを事前に覚えておいてよかったと感じることが多いようです。もっとも実際には、何もしなくてもスタンドがメロディーを歌い上げてくれます。
12月のリマ
12月は南半球の夏に向かう時期です。冬のあいだ街を覆う灰色の霧雨「ガルーア(garúa)」も、この頃にはたいてい晴れています。リマは一年を通して雨がほとんど降らないため、屋外スタジアムでも心配はまずありません。
それでも太平洋に近いため夜は冷え込み、スタンド上段では風を受けることになります。ファンの多くは薄手の上着を1枚持っていく程度です。日中は日差しが強いこともあり、午後からフロアゾーンの列に並ぶ人は帽子と日焼け止めを用意するのが一般的です。
開演前の過ごし方
スタジアムの立地を生かせば、リマ西部で気軽に一日を過ごせます。
- ラルコ博物館(Museo Larco):隣接するプエブロ・リブレ(Pueblo Libre)地区にあります。18世紀の邸宅を利用した館内で、プレ・コロンブス期の土器や金細工を展示しています。キャンパスから最も近い主要博物館のひとつです。
- パルケ・デ・ラス・レジェンダス(Parque de las Leyendas):大学に隣接するサン・ミゲル(San Miguel)地区にあります。動物園と、マランガ遺跡群の日干しれんがのワカ(古代の塚)を同時に楽しめます。
- 歴史地区:ベネズエラ通りを東へ進んだ先にあります。マヨール広場(Plaza Mayor)、カテドラル、サンフランシスコ修道院の地下墓地(カタコンベ)が見どころです。
旅行者の多くは、レストランが充実していて治安もよいミラフローレスやサン・イシドロに宿を取ります。スタジアムへの近さを優先して歴史地区に泊まる人もいます。また、サン・マルコスはミラフローレスよりもホルヘ・チャベス国際空港(Aeropuerto Internacional Jorge Chávez)に近いため、翌朝の便で発つ人にとっても好都合です。
よくある質問
「Vivir Sin Aire」ツアーのリマ公演はいつ、どこですか?
2026年12月2日、会場はエスタディオ・サン・マルコスです。リマにある国立サン・マルコス大学のキャンパス、シウダー・ウニベルシタリアの敷地内にあります。
チケットはどこで販売されていますか?
チケットの購入リンク、ゾーン、座席表は主催者が公式販売チャンネルで公開しており、ツアー日程はマナの公式サイトにも掲載されています。リマの大型公演では偽造チケットが多く出回るため、地元のファンはSNS上の転売をふだんから避けています。
エスタディオ・サン・マルコスへはどうやって行きますか?
ほとんどの人は、タクシーか配車アプリ(Uber、Cabify、InDrive)でベネズエラ通りとウニベルシタリア通りに挟まれたキャンパスへ向かいます。公演当日の夜は道路がひどく混むため、終演後はゲートから数ブロック歩いて離れてから配車を頼むファンが大勢います。
12月のリマの天候はどうですか?
12月は初夏にあたり、リマで雨が降ることはめったにありません。会場は屋外スタジアムで、海に近いため夜は冷え込みます。そのため、ほとんどのファンが薄手の上着を持っていきます。午後から列に並ぶ人は、日焼け対策をしていくのが一般的です。
スタジアムの近くにはどんな見どころがありますか?
プエブロ・リブレ地区のラルコ博物館と、サン・ミゲル地区のパルケ・デ・ラス・レジェンダスは、どちらもキャンパスのすぐ近くです。ベネズエラ通りを東へ進むと歴史地区があり、マヨール広場やサンフランシスコ修道院を訪ねられます。
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