元日の朝、上州の平野を駆ける
日本で一年最初の大きなレースは、ふだんの生活道路が舞台です。2027年大会の日程は1月1日です。正式名称を「全日本実業団対抗駅伝競走大会」というニューイヤー駅伝で、前橋に実業団チームが顔をそろえます。各チーム7人のランナーがたすきをつなぎ、7区間・計100.0kmを走り抜きます。
お正月のテレビで3日間続く駅伝中継は、このレースから幕を開けます。1月2日と3日には、大学生による箱根駅伝が続きます。実業団チームにはオリンピック出場選手やマラソンを得意とする選手、スピードのある外国人ランナーがそろっており、レースは高速の展開になります。
コースの概要
スタートとフィニッシュは、県庁所在地である前橋市の中心部に置かれています。コースはそこから群馬県南部に広がる平坦な関東平野へ向かい、ぐるりと周回して戻ってきます。これまでに高崎、伊勢崎、太田、桐生などの街を通っており、ほぼ全区間で群馬の山並みが背景に連なります。
晴れた日には、前橋の北に赤城山がそびえる姿を望めます。フィニッシュ地点を目指すときは、市内で最も高い建物である群馬県庁を目印にするとわかりやすいです。
チケットと観戦スポット
購入するものは何もありません。日本のほとんどの駅伝と同じく、公道の歩道から無料で観戦でき、沿道には誰でも立つことができます。コースマップや各区間の距離、出場チーム一覧は主催者が公式サイトで公開しており、レースは全国ネットのテレビで生中継されます。
どこに立つかで、見える光景は変わります。
- 前橋のスタート・フィニッシュ地点:観客が最も多く、チームの応援団が集まります。ゴールへのラストスパートも見られます。
- 中継所:ランナーからランナーへたすきが渡される瞬間を目にできます。各区間で最もドラマチックな場面です。
- 区間途中の直線:人出が少なめで、近づいてくるランナーの姿を長く追えます。
ランナーがひとつの地点を通過するのは数分ほどです。観客はたいてい1区間だけをその場で見送り、残りはスマートフォンや近くの店・カフェの画面で追いかけています。
元日の前橋へのアクセス
鉄道の主な玄関口は、両毛線のJR前橋駅です。東京方面からは、上越新幹線か北陸新幹線で高崎まで行き、在来線に乗り換えて少し乗るのが一般的なルートです。市の中心部により近いのは、上毛電気鉄道の中央前橋駅です。
レースが通過する間はコース沿いの道路が通行止めになるため、車での移動には時間がかかります。鉄道を使い、駅から歩くほうが手軽です。新幹線の停車駅でホテルの選択肢がずっと多い高崎に前泊し、レース当日の朝に電車で前橋入りする人も多くいます。
駅伝の沿道マナー
沿道に集まる人の多くは、特定の企業を応援するために来ています。各実業団チームのサポーターは、おそろいのジャンパーを着て横断幕の後ろに陣取ります。自チームのランナーには声援を送り、ほかのランナーにも礼儀正しく拍手を送ります。その拍手の輪に加わるのは歓迎されますし、特定のチームを応援していない観客がライバルチームに声援を送っても気にする人はいません。
地元の人たちが必ず守っていることもあります。
- 縁石や柵より内側には出ない。コースは係員が確保しています。写真を撮ろうと車道に踏み出せば、すぐに注意されます。
- 「がんばれ!」と声をかける。定番の声援で、ランナーはどの角でもこの声を耳にします。
- 傘や旗は低めに持つ。特に中継所の近くでは、後ろの人の視界をさえぎらないよう気をつけます。
- ごみは持ち帰る。日本では公共のごみ箱が少なく、ランナーが通り過ぎたあとの歩道はたいていきれいなままです。
沿道で食べ物や飲み物を手に入れたいなら、コース近くのコンビニが便利です。元日は休業したり営業時間を短縮したりする飲食店が多くあります。
寒さと風、そしてレース後の過ごし方
1月上旬の群馬は空気が乾いて晴れ渡り、厳しい冷え込みになることもあります。群馬は、冬に山から吹き下ろす乾いた風「からっ風」で知られる土地です。沿道で1時間じっと立っていると、歩いているときよりはるかに寒く感じます。観戦に慣れた人は重ね着をして手袋と帽子を身につけ、コンビニで手に入る使い捨てカイロ(カイロ)を持参する人も多くいます。
元日は、その年初めて神社にお参りする初詣の日でもあります。レースが通過したあと、地元の神社へ向かい、新年最初の参拝やおみくじの列に並ぶ観客も大勢います。高崎や東京方面へ戻る電車の旅もこの日の楽しみのひとつで、その晩には全国の多くの人がハイライト映像を見て一日を振り返ります。
よくある質問
2027年のニューイヤー駅伝はいつですか?
2027年大会の日程は元日の1月1日で、舞台は群馬県前橋市です。レースは7区間、総距離100.0kmです。
ニューイヤー駅伝の観戦にチケットは必要ですか?
必要ありません。日本のほとんどの駅伝と同じく、コース沿いの公道から無料で観戦できます。レースは全国ネットのテレビでも生中継されます。
東京から前橋へはどう行けばよいですか?
上越新幹線か北陸新幹線で高崎まで行き、在来線に乗り換えてJR前橋駅へ向かうのが一般的です。レースの通過中はコース上の道路が通行止めになるため、鉄道で向かうほうが楽です。
おすすめの観戦場所はどこですか?
前橋市中心部のスタート・フィニッシュ地点は観客が最も多く、雰囲気も一番盛り上がります。中継所では、たすきが受け渡される瞬間を見られます。区間途中の直線は比較的落ち着いていて、ランナーの姿を長く見ていられます。
どんな服装で行けばよいですか?
暖かい重ね着に手袋、帽子が欠かせません。1月の群馬は寒く、乾いた「からっ風」のせいで風の強い日も多くあります。沿道では、コンビニで買える使い捨てカイロを手にした人をよく見かけます。
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