プレコルディジェラのふもとにある洞窟
街が途切れて丘が始まるのが、このあたりです。メンドーサではプラタナスの並木道が碁盤の目のように走っていますが、その街並みが尽きると、灌木がまばらに生えた乾いた丘が立ち上がります。アンデス山脈の前山、プレコルディジェラの山麓です。エル・チャジャオ(El Challao)はちょうどその境目にあります。
聖堂はこの斜面に沿って建てられているため、見学中は坂を上るか、振り返って眼下の街を眺めるかのどちらかになります。
中心となるのはルルドの聖母にささげられた洞窟で、フランス・ピレネー山脈にある本家の聖地をかたどっています。ずらりと並ぶろうそくや、訪れた人が手向けた花に囲まれ、静かな祈りの声があちこちから聞こえてきます。展望スポットとしての顔もありますが、まずは今も祈りがささげられている信仰の場です。
メンドーサ周辺でもとりわけレビューの多い名所のひとつで、それだけ多くの人がここまで足を運んでいるのがわかります。
丘の上で見られるもの
施設はひとつの建物にまとまっておらず、斜面のあちこちに散らばっています。それぞれの場所を歩いて回る時間をとっておきましょう。
- 洞窟: 信仰の中心です。岩壁に聖母像が置かれ、その前にろうそく立てが並んでいます。
- 教会: ミサが行われる場所です。しばらく腰を下ろして静かに過ごすのにも向いています。
- 感謝の奉納品: 祈りが聞き届けられたと信じる人々が、お礼として残したプレートや写真、小物です。中南米の聖母巡礼地ではよく見られる習わしです。
- 丘の小道: 斜面を上っていく「十字架の道行き」の道です。急なうえに日差しを遮るものがないので、ゆっくり歩きましょう。
- 眺め: 高いところまで上ると、平らに広がるメンドーサの市街地と、その向こうのブドウ畑まで見渡せます。
1〜2時間あれば無理なく回れます。丘の道を最後まで歩いたり、礼拝に参列したりするなら、もう少し余裕をみておきましょう。
エル・チャジャオへの行き方
聖堂はラス・エラス県のエル・チャジャオにあり、メンドーサ中心部から北西へ車で少し走ったところです。地図アプリにはP. Julio Valicenti 3530と入力してください。
- タクシー・配車サービス: 市の中心部やインデペンデンシア広場周辺のホテルから行くなら、これがいちばん簡単です。終盤は上り坂になります。
- 市バス: メンドーサの路線バスでエル・チャジャオまで行けます。運賃は現金ではなくチャージ式のSUBEカードで払うので、出発前にチャージしておきましょう。路線番号は変わることがあるため、交通アプリで最新のルートを確かめてください。
- 車: 山麓のほかの見どころとあわせて回るなら便利です。ただし混み合う週末には、駐車場探しに手間取ると思っておいたほうがよいでしょう。
道路から上の小道までは、ずっと上り坂が続きます。メンドーサは日差しが強く空気も乾いているので、水と帽子などを持っていきましょう。
2月11日と巡礼の行列
ほかの多くの教会と比べても、ここは訪れる日付が大きな意味をもちます。2月11日はルルドの聖母の祝日です。この日の前後には、メンドーサでいちばん有名な巡礼の舞台となり、大勢の信者が街から歩いてエル・チャジャオまで上ってきます。
この時期に滞在していれば、一年でいちばん活気のある聖堂を見られます。そのかわり、混雑も一年でいちばんです。周辺の道路は渋滞し、洞窟の前は人であふれます。静かに見て回りたいなら、別の週を選びましょう。大勢の人が信仰を表す光景を見てみたいなら、ぜひこの時期に訪れてください。
静かに見学できる時間帯
人出の傾向ははっきりしています。平日は午前9時〜11時がもっとも落ち着いていて、午後8時〜9時もすいています。週末に静かなのは午後8時〜9時だけです。
土曜・日曜の午前10時〜午後2時と午後4時〜8時は、できれば避けましょう。家族連れや団体ツアーで洞窟も駐車場もいっぱいになる、混雑のピークです。平日の朝に行けば、日陰のない小道で真夏の午後の猛暑にさらされずにすむという利点もあります。
開館時間ははっきりしておらず、礼拝や祝日にあわせて変わることもあります。特に夕方以降の時間帯をねらうなら、事前に確認してから出かけてください。
洞窟でのマナー
ここは何よりもまず聖地です。居合わせる人の多くは、祈りをささげたり、ろうそくをともしたり、誓いを果たしたりするために来ています。次のような点に気をつければ、その場になじめるでしょう。
- 服装は控えめに: 教会では肩を覆い、中に入ったら帽子を脱ぎましょう。
- 声は小さく: 洞窟の前では静かに話しましょう。ひざまずいている人の前に立って写真を撮るのも控えてください。
- ろうそくと奉納品: たいてい境内で売られています。支払いはアルゼンチン・ペソです。宗教用品の売店ではカード端末をあてにできないので、小額紙幣を用意しておきましょう。
- ミサの最中: 静かに参列するか、外で待ちましょう。写真を撮りながら教会内を歩き回るのはやめてください。
- あいさつのひと言を: ろうそく売り場の人に「ブエン・ディア」と軽く声をかけるのは、メンドーサではごく普通の礼儀です。
感謝のプレートや写真は眺めるだけにして、手は触れないでください。どれも、実在する家族がそれぞれの思いを込めて残していったものです。
メンドーサのほかの見どころとあわせて
エル・チャジャオは、街から半日で出かけるのにちょうどよい場所です。丘を下りて中心部に戻れば、インデペンデンシア広場とそれを囲む4つの小さな広場にもすぐ行けます。グロリアの丘(Cerro de la Gloria)とアンデス軍の記念碑があるサン・マルティン将軍公園も、同じ街の西側にあります。
車があるなら、エル・チャジャオ周辺の山麓の道を走って、プレコルディジェラの乾いた風景を味わってみてください。ルハン・デ・クージョやウコ・バレーのワイナリーへ南下するのは、また別の日にしてもよいでしょう。
よくある質問
ルルドの聖母聖堂がいちばんすいているのはいつですか?
平日なら午前9時〜11時と午後8時〜9時が比較的静かです。週末に落ち着いて回れるのは午後8時〜9時だけです。混雑のピークは週末の午前10時〜午後2時と午後4時〜8時なので、この時間帯は避けましょう。開館時間ははっきりしていないため、出かける前に確認してください。
メンドーサ中心部から聖堂へはどう行けばよいですか?
聖堂があるのは市の中心部から北西にあたるエル・チャジャオで、住所はP. Julio Valicenti 3530です。タクシーか配車サービスを使うのがいちばん楽です。市バスもエル・チャジャオまで行きますが、運賃はチャージ式のSUBEカードで払います。出発前に交通アプリで最新の路線を調べておきましょう。
見学にはどのくらい時間をみておけばよいですか?
洞窟と教会を見て眺望を楽しむだけなら、1〜2時間あれば足ります。丘の斜面に続く「十字架の道行き」を歩いたり、ミサに参列したりするなら、もう少し時間をとっておきましょう。
2月11日には何があるのですか?
2月11日はルルドの聖母の祝日です。この日に行われる巡礼はメンドーサでいちばん有名で、大勢の信者が歩いてエル・チャジャオまで上ります。心を打たれる光景ですが、ひどい人混みと交通渋滞は覚悟しておいてください。
服装のきまりはありますか?
いまも信仰の場として使われている聖堂なので、教会の中では肩を覆う控えめな服装を心がけ、帽子は脱ぎましょう。洞窟の前では声を落とし、ミサの最中の撮影は控えてください。
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