街全体が時代劇の舞台
門をくぐると、そこはもう別の時代です。未舗装の通りには木造の商家が並び、スタッフたちは着物や侍の装束、町人風の木綿の衣をまとっています。すれ違う人々もそれぞれの役を演じ続けています。
江戸ワンダーランド日光江戸村が再現しているのは、1603年から1868年まで続いた徳川政権の時代、およそ260年におよぶ江戸時代です。場所は日光市の鬼怒川エリア、柄倉にあります。東京から日帰りで訪れる人も多いため、静かな穴場を期待しない方がいいでしょう。
来場者数は多く、評価も安定して高いパークです。ただ、高評価の声の多くはショーを見て参加した人たちからのもので、ただ園内を歩き回っただけの人からはあまり出ていません。ここは「街を舞台にした公演のタイムテーブル」だと考えて訪れるのが正解です。
鬼怒川温泉から柄倉へのアクセス
最も分かりやすいのは東武鉄道のルートです。東京・浅草から東武鬼怒川線の特急列車に乗ると、鬼怒川温泉駅まで約2時間で到着します。一部の列車はJR新宿からも直通で運行されています。
鬼怒川温泉駅からは、路線バスやタクシーで短時間のうちに園まで移動できます。同じ線でひとつ手前の新高徳駅は、徒歩で行ける最寄り駅です。道のりに多少の歩きを気にしないなら、そこから歩くのも十分現実的です。
車で行くのも簡単です。園の所在地は柄倉470-2で、同じ谷筋に数分の場所にある東武ワールドスクウェア(ミニチュアパーク)と組み合わせるのにも向いています。東照宮を含む日光の社寺エリアは西側にさらに離れているため、別の日として訪れるべきで、同じ午後に詰め込むのはおすすめしません。
計画の軸になるショー
このパークの主役は各種の公演です。館内の劇場では忍者アクション、コメディ、時代劇が上演され、そのほとんどは日本語によるものです。それでもスタントやチャンバラ、コミカルな演技はセリフが分からなくても十分に楽しめます。
入り口で当日のショースケジュールを受け取り、出発前に見たい公演に丸をつけておきましょう。公演は一日を通して行われますが、人気の劇場は開演前に満席になることが多いです。開場ぎりぎりに着くと、大抵は後方で立ち見になります。
ショーとショーの間は、ワークショップやゲームで時間を埋めることができます。体験できる内容には、次のようなものがあります。
- 的に向かっての手裏剣投げ
- 伝統的な出店での弓矢体験
- 忍者仕掛けのからくり屋敷や迷路で迷ってみる
- メインストリート沿いの工芸体験や時代遊び
花魁道中
もっとも有名な公演は、街そのものが舞台になります。花魁道中は、格式高い花魁が遊郭を歩く行列を再現したもので、お付きの者を連れ、ゆったりとした儀式的な足取りで進み、非常に高い黒漆塗りの下駄を履いています。
花魁は「外八文字」と呼ばれる、大きく足を回すような独特の歩き方で進みます。あの高い下駄でそれをやるのは見た目以上に難しく、多くの人が思わず足元に見入る見どころです。行列の距離自体は短いものの、沿道の人だかりはあっという間に厚くなります。
スケジュールで開始時刻を確認し、少し早めに通り沿いで場所を確保しておきましょう。前方で見ている人は、他の見物客が撮る写真にそのまま写り込むことがよくあります。
衣装で江戸村の住人になる
貸衣装を利用すれば、自分もこの舞台の一員になれます。侍、忍者、町人、商人の娘など、好きな衣装を1日単位で借りて、そのまま街を歩くことができます。衣装を着た客はスタッフから「街の住人」として扱われることが多く、なりきりがしやすくなります。
これを予定に入れているなら、早めにレンタルを済ませましょう。着替えには時間がかかるため、閉園直前の1時間だけではなく、できればショーを見る時間帯に衣装を着ていたいものです。衣装に草履が付いてくる場合は、自分の靴のことも考えておきましょう。園内の道は場所によって砂利や土のままです。
街の人々と一緒に楽しむコツ
ここでは誰もが役を演じており、こちらも一緒に演じることで一日がより楽しくなります。スタッフは時代がかった言葉で話しかけ、時には観光客をそのやり取りに引き込みます。ぽかんとしているより、軽くお辞儀をしてノリに乗ってあげたほうが、より多くを引き出せます。
役立つ心がけをいくつか挙げます。
- 個々の演者にクローズアップの写真を撮る前には一声かけましょう。ショーの外で撮る場合は、カメラを見せて頷いてもらうだけで十分です。
- 劇場内では静かに。場面の最中に話すのは、日本のどの芝居小屋でも同じようにマナー違反です。
- 列にはきちんと並びましょう。ショーやアクティビティの行列は一列で整然としており、まだランチ中の友人のために場所を取っておく、といったことはしません。
- 支払い方法は公式サイトで確認を。入場ゲート、レンタル、屋台では現金・カードの取り扱いが異なるため、現金も少し持っておくと安心です。
日本にはチップの習慣がなく、それは演者にも当てはまります。代わりに拍手や、しかるべき場面での笑いが「お礼」になります。
訪問時期の見極め:水曜と週末
営業時間は午前9時から午後5時まで、水曜日は毎週定休です。平日に日光を巡る計画を立てている人がこれで予定を崩しがちなので、日付は事前に確認しておきましょう。
週末は午前10時から午後4時までが最も混み合い、これはほぼ一日の大半にあたります。土曜日の午前10時30分頃の到着はできれば避けたいところです。その時間になると、最初の劇場はすでに席が埋まりつつあり、貸衣装の受付にも列ができています。
代わりに、午前9時の開園に合わせてゲート前で待つのがおすすめです。混雑が本格化する前に、衣装のレンタルと最初のショーを済ませておけます。少なくとも半日、できれば多くのショーを見るために一日まるごと確保しましょう。鬼怒川温泉に一泊し、川沿いの旅館で温泉に浸かって旅を締めくくるのも良い選択です。
よくある質問
江戸ワンダーランド日光江戸村が一番空いている時間はいつですか?
週末は午前10時から午後4時までが最も混み合うため、土曜日や日曜日の午前中遅めの到着は避けたほうがいいでしょう。もっとも確実なのは、混雑が本格化する前の午前9時の開園時刻に合わせて到着することです。平日の空き時間についてのデータはありませんが、水曜日は定休日である点は覚えておいてください。
東京からのアクセス方法を教えてください。
浅草から東武の特急列車に乗ると、鬼怒川温泉駅まで約2時間です。そこから柄倉まではバスかタクシーで短時間で移動できます。東武鬼怒川線でひとつ手前にある新高徳駅は、徒歩で行ける最寄り駅です。
営業日と営業時間はどうなっていますか?
月曜日、火曜日、そして木曜日から日曜日まで、午前9時から午後5時まで営業しています。水曜日は定休日です。
日本語が分からなくてもショーは楽しめますか?
セリフの大半は日本語ですが、忍者アクションや殺陣、コミカルな演技、花魁道中などは見た目だけでも十分楽しめる内容です。入り口でショースケジュールを受け取り、一日の計画を立てるのがおすすめです。
周辺には他に何がありますか?
同じ谷筋に数分ほど進んだところに、ミニチュアパークの東武ワールドスクウェアがあります。すぐ近くには温泉街の鬼怒川温泉もあります。東照宮を含む日光の社寺エリアはさらに西にあり、別の一日として訪れるほうが向いています。
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