港町を見下ろす一本の塔
オークランドは低い建物が多い街なので、このタワーはひときわ目立ちます。先端までの高さは328メートルあり、地峡のほとんどの場所からコンクリートの塔身と展望部分が見えます。1997年に開業し、今も南半球で最も高い自立式建造物です。地元の人にとっては方角を知る目印でもあり、タワーが見えればダウンタウンの方向がわかります。
所在地はビクトリア・ストリート・ウエストとフェデラル・ストリート(Federal Street)の角です。カジノやホテル、レストラン街を擁する複合施設スカイシティの一角を占めています。入口は通りに面した1階のロビーです。そこからエレベーターに乗れば、1分もかからずに塔の上まで運ばれます。床の一部がガラス張りになっていて、足元で塔の内部が遠ざかっていく様子を眺められます。
地上186メートルからの眺め
最初に着くのは、地上186メートルのメイン展望フロアです。床から天井まで届く窓がぐるりと一周しており、床の一部には厚いガラスがはめ込まれています。そこからは、真下を走るビクトリア・ストリートの車や建物の屋根を見下ろせます。
晴れていれば、視界はおよそ80キロメートル先まで広がります。窓沿いに一周しながら、次の景色を探してみてください。
- 北に広がるワイテマタ湾と、アーチを描くオークランド・ハーバー・ブリッジ
- ハウラキ湾を守るように浮かぶ、左右対称の火山ランギトト島
- 南に見えるマウンガファウ(マウント・イーデン)とマウンガキエキエ(ワン・トゥリー・ヒル)。どちらも市内に数多くある火山丘の一つです
- ほぼ真下のヴァイアダクト・ハーバーに並ぶヨット
さらに上には、一般客が入れる最上階、地上220メートルのスカイデッキがあります。こちらは広さが控えめで人も少なめです。継ぎ目のないガラスに囲まれているため、窓枠を意識せずにパノラマを楽しめます。両フロアをじっくり回るなら1時間は確保しておきましょう。案内パネルを読んだりカフェに立ち寄ったりするなら、もう少し余裕が必要です。
地上192メートルの外周へ
訪れた人の話題をさらうのがこの体験です。メイン展望フロアのすぐ上の階から、2種類のアクティビティが出発します。どちらも通常の入場券とは別に予約が必要です。
スカイウォークでは、展望部分の外側をぐるりと囲む張り出し通路を歩きます。幅は約1.2メートルで、手すりはありません。全身用のハーネスを着けて頭上のワイヤーにつながれ、ガイドに促されながら街の上へ身を乗り出します。装備の準備を含めて、所要時間は1時間を少し超える程度です。
スカイジャンプは、紹介記事ではよくバンジーと呼ばれています。正確にはワイヤー誘導式のベースジャンプで、ケーブルに沿って192メートルを最高時速約85キロメートルで落下します。ガイドワイヤーがあるので体が振られることはありません。着地点は地上の通り沿いにあるターゲットで、友人にはそこで降りてくる姿を見守ってもらえます。
館内から眺めるだけでも十分楽しめます。オレンジ色のジャンプスーツ姿の人が、展望窓の外を一瞬で落ちていきます。
回りながら味わうディナー
タワー内の飲食店は展望部分にあります。中でも有名なのが回転レストランのオービット360°ダイニングです。食事のあいだにゆっくりと一周し、おおよそ1時間で元の位置に戻ります。料理が運ばれるたびに、ハーバー・ブリッジから火山丘へと景色が移り変わっていきます。
料金は高めです。お得さよりも、窓際の席から眺める景色にこそ価値があるお店です。ディナーには事前予約が欠かせません。服装の決まりがあるかどうかも、予約の際に確認しておきましょう。食事の予約には通常、タワーへの昇降が含まれているため、展望台のチケットを別に買わずに済む場合があります。予約時に念のため確かめてください。
行列を避けて上るには
次のような点を押さえておくと、スムーズに楽しめます。
- チケットはオンラインで先に購入しましょう。 待ち時間が発生するのはロビーのチケット売り場です。最新の料金や、スカイウォーク・スカイジャンプとのセット券については、スカイタワーの公式サイトで確認できます。
- 晴れているかどうかだけでなく、雲の高さも確認しましょう。 低い雲が展望部分をすっぽり覆ってしまうことがあります。クイーン・ストリート(Queen Street)から見上げてタワーの上部が隠れていたら、出直すのが賢明です。
- 朝一番か夜に訪れましょう。 街の動きから考えると、開館直後ならクルーズ船や観光バスの団体客より先に入れることが多いようです。また、週末の午後より平日の夜のほうが落ち着いている傾向があります。
- 支払いはカードで。 施設内ではどこでもタッチ決済が使えます。ニュージーランドにはチップの習慣がありませんが、オービットで特に良いサービスを受けたなら気持ちを置いていくのもよいでしょう。
- スカイウォークとスカイジャンプには保安検査があります。 通りに物が落ちることは許されないため、スマートフォンやサングラス、帽子といった身の回りの物はロッカーに預けることになります。
光の時間帯を狙う
オークランドの日没時刻は、季節によって大きく変わります。真冬は午後5時ごろに日が沈むので、夕方に訪れれば昼の景色と夕暮れ、そして街に灯りがともる瞬間まで一度に楽しめます。真夏は日没が遅く、タワーの現在の閉館時刻に近くなります。夕日を目当てに計画する際は、公式サイトで当月の営業時間と最終入場時刻を確認しておきましょう。
日が暮れてからは、外からタワーそのものを眺めるのもおすすめです。塔身と展望部分はライトアップされ、祝日やスポーツイベント、さまざまな啓発活動に合わせて色が変わります。アルバート・パークや海沿いから見る姿は、想像以上に見応えがあります。
タワー周辺の楽しみ方
ダウンタウンのど真ん中にあるので、ほかの観光地と組み合わせやすいのも魅力です。タワーのふもとにあるフェデラル・ストリートは、歩行者専用の短いグルメ通りです。東へ10分ほど歩けば、オークランド美術館 トイ・オ・タマキや、古木が茂るアルバート・パークがあります。
坂を下っていくとヴァイアダクト・ハーバーとウィンヤード・クオーターに出ます。海沿いにバーが並び、先ほど上から眺めたマリーナもここにあります。鉄道とフェリーの拠点であるワイテマター(ブリトマート)駅は、クイーン・ストリートを下りきったところにあり、徒歩10〜15分ほどです。展望台からの景色に誘われたら、ここからフェリーでデボンポートやランギトト島へ渡ってみるのもよいでしょう。
よくある質問
海沿いのエリアや駅からスカイタワーへはどう行けばよいですか?
ワイテマター(ブリトマート)駅からクイーン・ストリートかアルバート・ストリートを通って上り坂を10〜15分ほど歩くと、オークランド中心部のビクトリア・ストリート・ウエストとフェデラル・ストリートの角に着きます。市内バスの多くも、1〜2ブロック以内に停車します。
スカイタワーの営業時間を教えてください。
現在は毎日午前9時30分に開館します。閉館は月曜〜木曜が午後8時、金曜〜日曜が午後8時30分です。営業時間は時期によって変わることがあるため、最新のスケジュールと最終入場時刻は公式サイトで確認してください。
スカイタワーではどのくらいの時間を見ておけばよいですか?
地上186メートルのメイン展望フロアと地上220メートルのスカイデッキを回るなら、1〜2時間を見ておきましょう。スカイウォークに参加するならさらに1時間少々、スカイジャンプなら準備を含めて1時間ほどが必要です。
上るのに最適な時間帯はいつですか?
雲が低いと景色がまったく見えなくなることがあるので、雲が高く晴れた日を選びましょう。冬なら夕方に訪れると、昼の景色と夕日、街の夜景を一度に楽しめます。
スカイウォークやスカイジャンプ、オービットレストランは事前予約が必要ですか?
はい。3つとも事前の予約を強くおすすめします。特に週末や、オービット360°ダイニングでのディナーは早めに予約しましょう。料金と空き状況はスカイタワーの公式サイトで確認できます。
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