郊外の公園にたたずむ植民地時代の村
村の周りは、どちらを向いても運動場です。ハウィック歴史村へは、パクランガにあるロイド・エルスモア・パークを抜けて向かいます。グラウンドや駐車場が広がる、ごく普通のオークランド東部の風景です。ところが門をくぐると、砂利道の両側に木造の建物と白い柵が現れます。1800年代半ばにこの地にあったであろう入植地の姿です。
村は再現されたものですが、建物は本物です。当時のコテージや校舎、商店を集めて配置し直してあり、戸口から戸口へと歩いて巡れるようになっています。室内には、植民地時代の家庭や商店主が実際に使っていた品々が置かれています。展示ケースには当時の衣服や日用品も並んでいます。
オークランドを訪れる旅行者の多くはウォーターフロントや火山の丘へ向かうため、この村はあまり知られていません。それもまた魅力のひとつです。訪れた人からの評価は一貫して高いのに、市内の大型観光地のように団体ツアーのバスが押し寄せることはありません。
コテージに兵士の家族が住んでいた理由
ハウィックは軍事入植地として始まった町です。1847年から、ロイヤル・ニュージーランド・フェンシブル部隊(Royal New Zealand Fencible Corps)を退役した英国の兵士たちが、家族とともにオークランド周辺に入植しました。入植先はハウィック、オネフンガ(Onehunga)、パンミュア(Panmure)、オタフフ(Otahuhu)です。兵士たちは、できて間もない町を囲む防衛線の役割を担いました。その見返りとして、コテージ1軒と土地1区画が与えられたのです。
村では建物を通してこの歴史をたどれます。対象となるのは、おおむね1840年代から1880年代までの数十年間です。フェンシブル兵の家族が小さな2部屋ほどでどう暮らしていたのかがわかります。植民地時代の教室で子どもたちが何を学び、入植者が商店で何を買えたのかも見ることができます。
歩きながら、ぜひ解説パネルを読んでみてください。パネルは、それぞれの建物とフェンシブル兵を乗せた船で渡ってきた家族とを結びつけてくれます。パネルを読まなければ、村はただのきれいなセットに見えるでしょう。読めば、ここへ来る途中に車で通り過ぎた東部郊外の社会史が見えてきます。
金曜・土曜は夜間営業に切り替わります
現在の営業スケジュールには少し変わった点があるので、計画を立てる際は注意が必要です。今のところ、火曜・水曜・木曜・日曜は10am〜4pmに開館しています。金曜と土曜は5pm〜9pmの夜間のみの営業で、月曜は休館です。
つまり、土曜の朝に訪れても入ることはできません。夜間営業は、村が年間を通して開催している特別イベントに合わせたものと考えられます。仕事帰りや、オークランドのほかの場所を観光した後に立ち寄るのにも向いています。
この種の博物館は、季節や祝日に応じて開館時間を変更します。今週のスケジュールはあくまで現時点の一例と考えてください。出かける前に、ハウィック歴史村の公式ウェブサイトで今月の開館時間とイベントの予約状況を確認しておきましょう。
ロイド・エルスモア・パークへのアクセス
住所はLloyd Elsmore Park, Bells Road, Pakurangaです。いちばん簡単なのは車で行く方法です。公園には駐車場があります。オークランド中心部からは南東方面のルートを通り、交通状況にもよりますが通常30分ほどで着きます。
公共交通機関を使う場合は、まずパクランガを目指します。パンミュア駅とパクランガのタウンセンターの間は、イースタン・バスウェイ(Eastern Busway)で結ばれています。そこから周辺の住宅街を走る路線バスに乗り換えます。郊外の歩道を歩くのが苦にならなければ、徒歩でも無理なく行ける距離です。ベルズ・ロードまでの最新の乗り継ぎは、オークランド・トランスポート(Auckland Transport)の乗換案内で確認してください。
見学にかける時間の目安
2〜3時間を見ておきましょう。ほとんどの建物に入り、パネルを読み、教室や商店でゆっくり過ごしても慌てずに済む時間です。小さな子ども連れの家族は、もう少し長く滞在することが多いようです。広い芝生と中に入れる建物があるので、子どもたちは列に並ぶことなく動き回って楽しめます。
持ち物:
- 夏は帽子と水を持っていきましょう。見学中は建物の間を移動するため、屋外にいる時間が長くなります
- 夜間営業に行くなら羽織るものがあると安心です。公園は日が暮れるとすぐに冷え込みます
- 雨上がりの砂利道や芝生でも歩きやすい靴を選びましょう
いちばん混雑するのは週末の10am〜4pmです。コテージを独り占めしたいなら、日曜の日中に着くのは避けましょう。火曜・水曜・木曜に訪れれば、週末の混雑をまるごと避けられます。
ボランティアと一緒に村を巡る
村の運営はボランティアに大きく支えられています。イベントの日には当時の衣装を身につけたボランティアの姿も見られます。ぜひ気軽に質問してみてください。たいていの方が建物ごとの歴史やそこに暮らした家族のことに詳しく、その知識こそが村のいちばんの魅力です。
知っておくと役立つことがいくつかあります。
- 室内は生活感があっても博物館の展示室です。ボランティアから勧められない限り、見るだけにして手を触れないようにしましょう
- 支払いは、ニュージーランドのほかの場所と同じくカードやEFTPOS(デビット決済)が使えます。チップは不要です
- 夜間営業や特別イベントは人数が限られることがあるので、事前予約が必要か確認しておきましょう
- 最新の入場料は公式ウェブサイトと入口に掲示されています
子ども連れなら、植民地時代の教室でじっくり過ごすのがおすすめです。ベンチ式の座席や石板を目にすれば、今の学校生活と1850年代の学校生活の違いは、誰かが説明しなくても一目でわかります。
村を出たら:ハウィックの町と東部の湾へ
フェンシブル兵の物語は、車で東へ少し走ったハウィックの町に続きます。兵士たちが入植した町そのものです。メインストリートは海のすぐそばにあります。その先には、波の穏やかなコックル・ベイ(Cockle Bay)とメロンズ・ベイ(Mellons Bay)のビーチがあります。午前中に村を見学したら、午後はここで締めくくるのがおすすめです。
ロイド・エルスモア・パークも散策してみる価値があります。広々としたグラウンドは、オークランド東部の人々が週末にスポーツを楽しむ場所です。その隣にあるからこそ、木造の村はいっそう時代を少しずらしたような空間に感じられます。
よくある質問
ハウィック歴史村がいちばん空いているのはいつですか?
空いている時間帯を測ったデータはありませんが、最も混雑する時間帯はわかっています。週末の10am〜4pmです。混雑を避けるなら、現在の開館時間である10am〜4pmのうち、火曜から木曜に訪れるのがおすすめです。
ハウィック歴史村は何曜日に開館していますか?
今週は火曜・水曜・木曜・日曜が10am〜4pm、金曜と土曜は5pm〜9pmの夜間営業です。月曜は休館日です。開館時間は季節やイベントによって変わるため、事前に公式ウェブサイトで確認してください。
ハウィック歴史村へはどうやって行けばよいですか?
村はオークランド東部パクランガのベルズ・ロード沿い、ロイド・エルスモア・パークの中にあり、駐車場もあります。公共交通機関の場合は、パンミュア駅からイースタン・バスウェイでパクランガへ向かいます。そこから路線バスに乗るか、歩いて行けます。
見学にはどのくらいの時間が必要ですか?
コテージや校舎、商店に入って展示を読むなら、2〜3時間を見ておきましょう。子ども連れの家族は、もっと長く滞在することも多いです。
近くには何がありますか?
車で東へ少し走ると、フェンシブル兵が入植したハウィックの町があります。コックル・ベイやメロンズ・ベイのビーチも同じくらいの距離です。
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