ライブデータで事実確認 · 2026年9月28日

穴場 アヴィニョン

アヴィニョン城壁(Remparts d'Avignon)旅行ガイド(4.5★)

このガイドの作り方

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アヴィニョン城壁(Remparts d'Avignon)(アヴィニョン、フランス)
Photo: Véronique PAGNIER / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

アヴィニョン・サントル駅(Avignon-Centre)を出て通りを渡ると、狭間の並ぶ石の城壁が目の前にそびえています。壁をくり抜くように開いているのが共和国門(Porte de la République)です。たいていの人はそのまま門をくぐり、教皇庁宮殿へ向かいます。でも、まずは立ち止まって見上げてみてください。いまくぐった城壁は旧市街をまるごと囲んでいて、1300年代からずっとこの町を守ってきました。

旧市街をぐるりと囲む石の壁

城壁は白っぽい石灰岩のブロックでできています。アヴィニョンの人々が「アントラ・ミューロス(intra-muros)」、つまり「壁の内側の町」と呼ぶ旧市街を、約4.3 kmにわたって囲んでいます。築いたのは歴代の教皇です。アヴィニョンに教皇庁が置かれていた14世紀半ば、インノケンティウス6世が工事を始め、ウルバヌス5世の代に完成しました。

壁の上に目をやると、狭間が規則正しく並んでいるのがわかります。ところどころに四角い塔が張り出していて、その下には石落としが突き出ています。床の開口部から物を落とし、壁の下に迫った敵を撃退するための仕掛けでした。かつて城壁の外側には堀がありましたが、19世紀に埋め立てられています。

同じ頃、城壁の一部を修復したのが建築家ヴィオレ・ル・デュクです。カルカソンヌを大胆に再建したことで知られる人物で、区間によっては年代のわりに妙に整って見えるのはそのためです。

門と塔から城壁を読み解く

城壁にはいくつもの門が開いていて、どの門をくぐるかで旧市街への入り方が変わります。覚えておきたいのは次の門です。

  • 共和国門(Porte de la République):アヴィニョン・サントル駅の向かいにあり、レピュブリック通り(Rue de la République)へ続いています。
  • ウル門(Porte de l’Oulle):ローヌ川に面した西側の門です。近くに川沿いの駐車場と、バルトラス島行きの渡し船の乗り場があります。
  • サン・ロック門(Porte Saint-Roch):南側にあり、駅から西へ少し歩いたところです。
  • サン・ラザール門(Porte Saint-Lazare)とランベール門(Porte Limbert):川から離れた、落ち着いた東側にあります。

門のいくつかは、交通の便を考えて後の時代に拡張されたり新設されたりしました。中世のものにしては幅が広すぎ、きれいすぎるアーチが、当時の石組みの隣に並んでいるのに気づくはずです。

橋から岩山への短い上り

城壁の大部分は、上を歩くことができません。誰もが歩きたがるのは、サン・ベネゼ橋(Pont Saint-Bénézet)近くの短い区間です。童謡『アヴィニョンの橋の上で(Sur le pont d’Avignon)』で知られる、途中で途切れた橋ですね。ここから城壁は、教皇庁宮殿の隣にそびえる岩山ロシェ・デ・ドン(Rocher des Doms)へ向かって上っていきます。

紹介文でうたわれている眺めを楽しめるのが、この高台です。眼下にはローヌ川が大きく広がり、橋は残った4つのアーチを川の途中で途切れさせています。対岸にはバルトラス島(Île de la Barthelasse)と、ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョン(Villeneuve-lès-Avignon)のフィリップ美男王の塔が見えます。階段は狭く段差もまちまちなので、この区間には20〜30分みておきましょう。

城壁へのアクセス

城壁へはわざわざ出向く必要がないほど駅から近いです。在来線でアヴィニョン・サントル駅に着いたら、共和国門は通りを渡ってすぐです。郊外のアヴィニョンTGV駅からは、シャトル列車でアヴィニョン・サントル駅まで移動してください。

車の場合は、城壁の外にとどまるのが賢明です。環状道路沿いの駐車場に停め、最寄りの門から歩いて入りましょう。城内の細い路地は車向きにはできていません。川沿いの区間へは、ウル門まで歩くか、フェリュス通り(Rue Ferruce)を下って橋へ向かいます。

日曜日とミストラルに注意

開放時間は月曜〜土曜の9:00〜18:00で、日曜は休みです。アヴィニョンで自由に動けるのが日曜だけでも、城壁の外側を歩くことはできます。ただし、川を見下ろす上りの区間には入れません。

もうひとつ計画に入れておきたいのがミストラルです。ローヌ渓谷を吹き下ろす冷たく強い北風で、頻繁に吹きます。城壁の上やロシェ・デ・ドンのように吹きさらしの高台では、とくに風当たりが強くなります。ミストラルの日は一枚羽織るものを持ち、帽子が飛ばされないよう気をつけてください。

7月はアヴィニョン演劇祭(Festival d’Avignon)で旧市街が人であふれます。城壁沿いを静かに散策するのが一年でいちばん難しい時期です。

車の喧騒を避けて城壁を一周する

城壁を訪れる人は、宮殿や橋に比べてずっと少なめです。歩き方さえ工夫すれば、ひとつの区間を独り占めできることも珍しくありません。

  • 外側ではなく内側を歩きましょう。 城壁の外側には交通量の多い環状道路が走っています。一方、すぐ内側には「ランパール通り(Rue du Rempart)」と名のつく小道(ランパール・サン・ロック通り、ランパール・ド・ルル通りなど)が壁に沿って続いていて、ずっと静かです。
  • 一周は何回かに分けて。 のんびり歩くと一周に1〜1.5時間かかります。川側を歩く日と東側の門をめぐる日を分ける人が多いです。
  • 写真は対岸から。 城壁と橋と宮殿をひとつの画面に収める定番の構図は、バルトラス島から撮れます。ウル門の近くから小さな渡し船が出ているので、運航しているかどうかは乗り場で確認してください。
  • 尋ねる前にまずあいさつを。 城壁沿いの店で道を聞くときは、まず「ボンジュール」と声をかけましょう。プロヴァンスでは、あいさつを省くと失礼に受け取られます。
  • チケット売り場ではよく確認を。 城壁の上に登れるかどうかは、橋の見学とセットになっています。最新の料金や共通券の有無は、サン・ベネゼ橋の入口と公式サイトに掲示されています。

城壁のあとに

アヴィニョンの主な見どころは、どれも城壁の上から歩いて10分以内です。ロシェ・デ・ドンの庭園には池や木陰のベンチがあり、川を見渡す展望スポットもあります。そのすぐ下に建つのが教皇庁宮殿と、ロマネスク様式のノートルダム・デ・ドン大聖堂です。

そこから南へ数分歩くと、カフェのテラス席が並ぶ時計台広場(Place de l’Horloge)に出ます。半日ほど余裕があれば、ローヌ川を渡ってヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンまで足をのばしてみてください。サン・タンドレ要塞(Fort Saint-André)に立てば、川の向こうに城壁に囲まれた町全体を見渡せます。

よくある質問

アヴィニョン城壁にはいつ入れますか?

開放時間は月曜〜土曜の9:00〜18:00で、日曜は閉まります。城壁の外側を歩いたり門をくぐったりするのは、いつでも自由です。

アヴィニョンの城壁の上は歩けますか?

歩けるのはごく一部の区間だけです。サン・ベネゼ橋からロシェ・デ・ドンへ上る区間で、ローヌ川を見渡せます。全長4.3 kmのほとんどは、上を歩くことができません。

駅から城壁へはどう行けばいいですか?

アヴィニョン・サントル駅からなら、共和国門は通りを渡ってすぐ目の前です。アヴィニョンTGV駅からは、まずシャトル列車でアヴィニョン・サントル駅まで移動してください。

城壁を一周するにはどのくらいかかりますか?

のんびり歩いて一周1〜1.5時間が目安です。橋のそばにある城壁の上の区間は、20〜30分ほどかかります。

アヴィニョン城壁の周辺には何がありますか?

サン・ベネゼ橋、ロシェ・デ・ドンの庭園、教皇庁宮殿、ノートルダム・デ・ドン大聖堂、時計台広場は、どれも歩いてすぐです。ローヌ川の対岸にはバルトラス島とヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンがあります。

アヴィニョン旅行の準備

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