プラサ・イタリアに囲まれた7ヘクタールの緑
この植物園は四方を車の流れに囲まれています。敷地はサンタフェ通り(Avenida Santa Fe)、ラス・エラス通り(Avenida Las Heras)、レプブリカ・アラベ・シリア通り(Calle República Árabe Siria)に挟まれた三角形です。柵のすぐ向こうでは、バスやタクシーがプラサ・イタリアをぐるぐると回っています。それでも門をくぐって数歩進めば、砂利道と高い木々の緑がそうした喧騒をすっかり忘れさせてくれます。
園を設計したのはフランス生まれの造園家カルロス・タイスで、開園は1898年です。その名前はいまも植物園の名称として受け継がれています。広さは7ヘクタールなので、午前中があればのんびり見て回れます。市内の緑地のなかでも特に口コミの多い場所のひとつですから、独り占めは期待しないほうがよいでしょう。
園内の見どころ
園内には趣の異なる様式の庭が次々に現れ、歩くたびに足元の雰囲気も変わります。特に注目したいのは次のスポットです。
- ローマ式・フランス式・アジア式の庭園:それぞれの伝統に沿って整然と造られています。フランス式の区画では、きっちり刈り込まれた幾何学模様が見られます。
- アルゼンチンの地域別の植栽:地域ごとに植物がまとめられているので、北部の森林の植物と乾燥した西部の植物を見比べられます。
- 鉄とガラスの温室:アール・ヌーヴォー様式の建物で、周囲のレンガや緑のなかでひときわ目を引きます。中ではデリケートな植物が育てられています。
- 英国風の赤レンガの館:サンタフェ通り側の入口近くに建ち、かつてタイス自身が暮らしていました。現在は植物園の施設として使われています。
- ブロンズや大理石の彫刻:小道沿いに点在しています。なかでも、エルネスト・ビオンディの作品『サトゥルナリア』の鋳造像は、大勢の人物がひしめく劇的な構図が見ものです。
所要時間は1〜2時間ほどです。木々の名札をひとつずつ読みながら歩くなら、2時間みておくと安心です。
Avenida Santa Fe 3957へのアクセス
いちばん手軽なのは地下鉄(スブテ)です。D線でプラサ・イタリア駅まで行き、サンタフェ通り側の出口を出たら、通り沿いに少し歩くと正門に着きます。プラサ・イタリアはパレルモ有数の交通の要所なので、周辺には市内バスの停留所もいくつかあります。
パレルモを長めに散策するなら、その途中に組み込むのもおすすめです。
- エコパルケ:かつての市立動物園で、プラサ・イタリアを挟んだ真向かいにあります。
- 日本庭園(Jardín Japonés)とパレルモの森(Bosques de Palermo):サルミエント通り(Avenida Sarmiento)を北へ歩いて行けます。
- パレルモ・ソーホー:サンタフェ通りを渡って西へ数ブロック進むと、カフェやブティックが並ぶエリアが始まります。
開園時間と混雑する時間帯
月曜日は休園日です。三連休の最終日の月曜に訪れる計画は立てないようにしましょう。現在の開園時間は、火曜〜金曜が午前8時〜午後6時、土曜・日曜が午前9時30分〜午後6時です。
ほかの多くの公園や庭園と同じく、開園時間は時期や祝日によって変わることがあります。出かける前に、ブエノスアイレス市の公式サイトで今月のスケジュールを確認してください。
週末なら、もっとも空いている午前10時〜11時を狙うのがおすすめです。土曜・日曜の午後2時〜6時の到着はなるべく避けましょう。この時間帯にはメインの小道が家族連れやベビーカーでいっぱいになり、温室も混み合います。平日の朝、午前8時の開園直後も狙い目です。ただしこれは実際の混雑データではなく、街の通勤・通学のリズムから考えた目安です。
ポルテーニョ流の歩き方
園内には決まりがあり、スタッフもきちんと注意します。ここは寝転んでくつろぐための芝生ではなく、学術的な植物コレクションです。小道から外れず、植物や種、落ちた果実にも手を触れないようにしましょう。球技や自転車も園内ではできません。そうした遊びはパレルモの森で楽しんでください。
次のような心がけをしておくと、より気持ちよく過ごせます。
- ガイドツアーについては入口で尋ねましょう。園ではツアーを行っていますが、時間が変わることもあります。現地の掲示か市の公式ページで確認してください。
- 飲み物や軽食は持参しましょう。園内で食事ができるとは考えないほうが無難です。柵のすぐ外のサンタフェ通りにはカフェがたくさんあります。
- スタッフに何か尋ねるときは、まず「ブエン・ディア」とあいさつを。ブエノスアイレスでは、こうしたちょっとした礼儀が当たり前とされています。
- マテ茶の魔法瓶があれば持っていきましょう。ベンチでマテ茶を回し飲みするのは、この街の公園ではごく普通の光景です。帰るときは、使った茶葉を忘れずに持ち帰ってください。
短い時間で楽しむコツ
1時間しかないなら、まずサンタフェ通り側の門の近くにある温室と英国風の館から見始めましょう。そのあとフランス式庭園を抜けて彫刻のほうへぐるりと回ります。小道が枝分かれしていく前に、建築と整形式庭園をひととおり押さえられます。
時間に余裕があれば、地域別の植栽エリアをじっくり歩いてみてください。ここは園内でもまさにアルゼンチンらしさを感じられる場所で、名札を読めばこの国の生態系がいかに多様かがよくわかります。見終えたらプラサ・イタリアを渡り、そのままパレルモの街歩きを続けましょう。
よくある質問
カルロス・タイス植物園がいちばん空いているのはいつですか?
週末なら午前10時〜11時がもっとも落ち着いています。土曜・日曜の午後2時〜6時は混雑のピークなので、この時間帯は避けるのがおすすめです。
月曜日も開いていますか?
いいえ、月曜日は休園日です。現在は火曜〜金曜が午前8時〜午後6時、週末が午前9時30分〜午後6時に開いています。ただし季節や祝日によって変わることがあるので、事前にブエノスアイレス市の公式サイトで確認してください。
地下鉄(スブテ)ではどう行けばよいですか?
D線でプラサ・イタリア駅まで行きます。正門はAv. Santa Fe 3957にあり、サンタフェ通り側の出口から歩いてすぐです。
見学にはどのくらいの時間が必要ですか?
7ヘクタールの園内、温室、テーマごとの庭園、彫刻をゆっくり見て回るなら、1〜2時間が目安です。
近くにはほかに何がありますか?
プラサ・イタリアを挟んだ向かいにはエコパルケがあります。北へ歩けば日本庭園(Jardín Japonés)やパレルモの森(Bosques de Palermo)があり、西へ数ブロック進むとパレルモ・ソーホーです。
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