オランダ船の木材が眠る流刑時代の倉庫
この建物が建てられたのは1850年代のことです。フリーマントルがまだ流刑植民地だった時代に、淡い色の石灰岩で造られた兵站倉庫を修復したもので、港からひと区画内陸に入ったクリフ・ストリートに建っています。天井の高い細長いホールは、もともと植民地の物資を蓄えるためのものでした。いまそこに並ぶのは、東インドを目指した船からインド洋が奪い去った品々です。
目玉となるのはバタヴィア号です。オランダ東インド会社のこの船は、1629年にハウトマン・アブロロス諸島で座礁しました。その後に起きた反乱と虐殺は、海の歴史のなかでも屈指の悪名高い事件として知られています。引き揚げられた船体の木材は、専用の展示室で組み直されています。
その隣にあるのが、船が積荷として運んでいた石造りの門です。切り出された石材は、バタヴィア(現在のジャカルタ)の門になるはずのものでした。
展示室の見どころ
収蔵品の大半は、西オーストラリア沖に沈んだ船から引き揚げられたものです。主な展示は次のとおりです。
- バタヴィア号展示室: 復元された船尾部分の船体と石造りの門
- そのほかのオランダ船: フェルフルデ・ドラーク号���金の竜号)やザイトドルプ号から見つかった硬貨、陶磁器、大砲など
- SS ザントー号: 海底から引き揚げられ、保存処理を施された初期の蒸気船のエンジン
- 海洋考古学の展示: ダイバーによる沈没船の調査方法や、水を含んだ遺物の保存処理の仕組み
解説パネルの内容がかなり詳しいため、すべて読もうとすると思いのほか時間がかかります。1.5〜2時間を見込んでおきましょう。バタヴィア号の展示室だけなら45分ほどです。
混雑を避けて訪れるには
博物館は休館日がなく、毎日9:30am〜5pmに開いています。平日なら4pm〜5pmがもっとも落ち着いています。この時間帯でも、閉館までまるまる1時間はバタヴィア号の展示室を見学できます。
週末は少し工夫が必要です。土曜・日曜の11am〜4pmは展示室が混み合い、船体のまわりも人でいっぱいになるので、この時間の来館はなるべく避けましょう。週末しか都合がつかない場合は、9:30amの開館と同時に入るのがおすすめです。
アクセスとウエストエンドの歩き方
パースからフリーマントル線に乗り、終点のフリーマントル駅で降ります。駅からはヴィクトリア朝の街並みが残るウエストエンドを南西へ、歩いて10分ほどです。フリーマントル中心部を巡回する無料のCATバスもあります。入館方法については、第三者のサイトではなく、事前に西オーストラリア博物館の公式サイトで確認してください。
館内は来館者が静かに解説を読む雰囲気で、平日の午前中は学校の団体が訪れることもよくあります。展示の写真撮影はおおむね問題ありませんが、保存処理された木材の近くではフラッシュを使わないようにしましょう。近くの見どころとあわせて巡るのもおすすめです。
- ラウンドハウス: 西オーストラリア州に現存する最古の公共建築です。西へ歩いて数分の場所にあり、ベイザーズ・ビーチを見下ろしています
- ベイザーズ・ビーチ: 博物館のすぐ裏手に広がる砂浜で、見学後のひと休みにぴったりです
- 西オーストラリア海洋博物館: ヴィクトリア・キーにある姉妹館で、より新しい時代の海の歴史を紹介しています
- フリーマントル刑務所: 町の東側の坂の上にあり、流刑の歴史の続きをたどれます
よくある質問
西オーストラリア難破船博物館がいちばん空いているのはいつですか?
平日なら4pm〜5pmがもっとも空いています。週末は11am〜4pmが混雑のピークなので、この時間帯は避けましょう。土曜・日曜に訪れるなら、開館の9:30amに合わせて着くのがおすすめです。
パースからはどう行けばよいですか?
フリーマントル線の電車でフリーマントル駅まで行き、そこからウエストエンドの47 Cliff Stまで歩いて約10分です。フリーマントル中心部を回る無料のCATバスも利用できます。
館内の見学にはどのくらい時間がかかりますか?
すべての展示室をしっかり見るなら1.5〜2時間が目安です。バタヴィア号の船体と石造りの門だけを見るのであれば、45分あれば十分です。
毎日開いていますか?
はい。月曜から日曜まで、9:30am〜5pmに開館しています。
近くにはほかにどんな見どころがありますか?
ラウンドハウスとベイザーズ・ビーチは、歩いて数分の距離です。ヴィクトリア・キーにある西オーストラリア海洋博物館やフリーマントル刑務所も、同じ日に無理なく組み合わせられます。
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