死者の日で幕を閉じる1か月
たいていのお祭りは、盛り上がるのが週末の数日だけです。ところがこのお祭りは1か月も続きます。2026年の十月祭(Fiestas de Octubre)の会期は10月2日から11月2日までです。その間グアダラハラの街は祭り一色になり、最終日に向けて少しずつ熱気が高まっていきます。締めくくりは死者の日のカトリーナ・パレードです。ドクロのメイクを施し、ヴィクトリア朝風の長いドレスをまとった人々が通りを練り歩きます。
会期中はフードフェアや美術展、チャレアダが次々と開かれます。舞台となるのは、マリアッチやテキーラ、チャロを生んだハリスコ州です。
サポパンの祭り会場
メイン会場は、例年サポパンにあるベニート・フアレス公会堂(Auditorio Benito Juárez)の敷地です。サポパンはグアダラハラ中心部と境を接する自治体で、会場はハリスコ・スタジアム(Estadio Jalisco)のすぐ近くにあります。敷地はまるで小さな町のようです。コンサート用の野外音楽堂があり、展示パビリオンが立ち並び、遊園地の乗り物もあります。屋台の通りはどこまでも続いています。
主催するのは十月祭実行委員会(Patronato de las Fiestas de Octubre)です。毎年のプログラムや会場の配置、チケットはこの委員会が決めています。
夜はスタジアム周辺がとても混み合い、駐車場を見つけるのは大変です。そのため、多くの人は配車アプリかタクシーで訪れます。宿泊先としては、チャプルテペック(Chapultepec)やプロビデンシア(Providencia)が人気です。どちらの地区も会場まで車ですぐですし、レストランが多いので、祭りの前後の食事にも困りません。
会期中の主な催し
プログラムは週ごとに変わるので、何度訪れても新鮮に楽しめます。1か月を通して行われる主な催しは次のとおりです。
- フードフェア: ハリスコの郷土料理に加え、ゲストとして招かれたほかの州や国の料理も楽しめます。
- 美術展: メキシコ各地から集まった絵画や工芸品、民芸品がパビリオンに展示されます。
- チャレアダ: メキシコ式のロデオです。投げ縄や馬術の技に加え、女性たちが横乗りで隊列をそろえて走るエスカラムサも披露されます。
- 死者の日のフィナーレ: 11月1日〜2日前後の最終盤には、祭壇やマリーゴールドが会場を彩り、カトリーナ・パレードが行われます。
チャレアダは北米のロデオとはまったくの別物です。採点では速さだけでなく、技の美しさと正確さも重視されます。チャロたちは刺繍をほどこした正装に、つばの広いソンブレロをかぶって登場します。ハリスコ州ではチャレリアはれっきとした独自のスポーツとされています。観客の目も肥えていて、マンガナスが見事に決まったかどうかをしっかり見分けます。
屋台を食べ歩く
会場へはお腹をすかせて行きましょう。屋台の通りはグアダラハラの食文化の見せ場で、地元の定番料理がいくつも並んでいます。
- トルタ・アオガダ: 外側がカリッとしたビロテというパンに豚肉を挟み、トマトと唐辛子のソースにたっぷり浸したサンドイッチです。
- ビリア: ヤギ肉や牛肉をじっくり煮込んだ料理です。コンソメスープと一緒に出されるほか、タコスの具にもなります。
- テフイノ: トウモロコシを発酵させた冷たい飲み物です。ライムと塩を加えて飲み、ライムのシャーベットをのせることもあります。
- ヘリカヤ: 表面を焦がして焼き上げたグアダラハラ名物のカスタードです。素焼きやガラスの小さなカップで売られています。
トルタ・アオガダはソースが垂れてくるので、地元の人はお皿の上に身を乗り出して食べます。辛さを控えめにしたいときは、メディア・アオガダ(半分だけ浸したもの)と注文しています。
タパティオ流の楽しみ方
ここではまだ現金が欠かせません。食べ物や工芸品の屋台はほとんどがメキシコ・ペソの小額紙幣での支払いを好み、カードが使えない店も少なくありません。グアダラハラの人々は自分たちをタパティオと呼びます。彼らは飲み物や軽食のために、小額の紙幣と硬貨を少し持ち歩くのが普通です。
家族連れは夕方ごろにやってきて、夜遅くまで過ごすのが一般的です。日が沈むと空気はひんやりとし、乗り物やステージに明かりがともります。10月は雨季の終わりにあたります。軽い上着が1枚あれば、にわか雨にも夜の肌寒さにも対応できます。
チャレアダでは、投げ縄がきれいに決まると観客は立ち上がって喝采を送ります。逆に、選手が準備をしている間は静かに見守るのがマナーです。テーブルにマリアッチがやってきたら、料金は1曲ごとに支払います。演奏が始まる前に何曲頼むかを決めておきましょう。
カトリーナ・パレードを見るなら、早めに沿道へ行って場所を確保するのが地元流です。白いベースに黒い目元、頬には花という自分なりのメイクで参加する人も大勢います。メイク道具を持っていなくても、会場にいるフェイスペインターに同じメイクをしてもらえます。
10月のグアダラハラ街歩き
10月の大きな行事は十月祭だけではありません。10月12日には、メキシコ最大級の巡礼のひとつであるロメリアが行われます。サポパンの聖母像をグアダラハラ大聖堂からサポパン聖堂(Basílica de Zapopan)まで運ぶ行事です。沿道には夜明け前から人垣ができ、ルート沿いの道路は終日通行止めになります。
人出が落ち着いた日には、歴史地区で午後を過ごすのがおすすめです。オスピシオ・カバーニャス(Hospicio Cabañas)ではホセ・クレメンテ・オロスコの壁画を鑑賞できます。2本の尖塔がそびえる大聖堂も歩いてすぐです。陶器の店が並び、中庭でマリアッチが演奏するトラケパケ(Tlaquepaque)は半日の小旅行にぴったりです。夜に祭り会場へ行く日でも、昼間に十分立ち寄れます。
よくある質問
2026年のグアダラハラ十月祭はいつ開催されますか?
2026年10月2日から11月2日までです。最後は死者の日のフィナーレとカトリーナ・パレードで幕を閉じます。
十月祭の会場はどこですか?
例年、ハリスコ・スタジアム(Estadio Jalisco)に近い、サポパンのベニート・フアレス公会堂の敷地がメイン会場です。主催は十月祭実行委員会で、毎年の会場やチケットについてもこの委員会が決めています。
会場ではどのくらいの時間を見ておけばよいですか?
多くの人は夕方から3〜5時間ほど過ごし、屋台での食事やパビリオン巡り、ショーを1つ楽しみます。チャレアダやカトリーナ・パレードを見るなら、もう1日訪れるのがおすすめです。
会場では何を食べるべきですか?
トルタ・アオガダ、ビリア、テフイノ、ヘリカヤといったハリスコの定番料理をぜひ味わってください。屋台では小額のペソ現金があると支払いがスムーズです。
10月のグアダラハラでは、ほかにどんな催しがありますか?
10月12日には、メキシコ最大級の巡礼のひとつであるロメリアが行われます。サポパンの聖母像がグアダラハラ大聖堂からサポパン聖堂(Basílica de Zapopan)まで運ばれる行事です。昼間の観光なら、トラケパケやオスピシオ・カバーニャスがおすすめです。
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