マレー語で階段やはしごを意味する言葉が「タンガ」です。このカフェではその名のとおり、木製のはしごを上って店に入ります。場所はバー・パヒット(Bar Pahit)の上の階です。建物は約100年前からブキッ・ビンタン(Bukit Bintang)に建っています。
オープン以来、クアラルンプールで最も話題の新しいカフェのひとつになりました。その評判の多くは見た目の印象によるものです。KLのSNSでは頻繁に目にしますが、実際の店内は写真から想像するよりも静かで、ゆったりとした時間が流れています。
はしごを上って入るカフェ
多くの人がタンガを知るきっかけは、このはしごです。一段ずつ上るはしごは、階段とはまるで感覚が違います。両手を使いながらゆっくり上るうちに、ブキッ・ビンタンの街の喧騒が足元から遠ざかっていきます。
はしごは訪問の演出にもなっています。正面の扉ではなく床の開口部から入るので、上るにつれて店内が少しずつ姿を現すのです。上りきったところで、ほとんどの人が足を止めて写真を撮るのはそのためです。
築100年の建物の中へ
店内は、すべてを取り壊すのではなく修復の手法で整えられています。魅力は、1世紀の歳月をいまも感じさせる建物にカフェがすっぽり収まっていることです。席を選ぶ前に、天井や周囲をぐるりと見回してみてください。建物の骨組みそのものが、ここを訪れる大きな目的のひとつです。
もうひとつの楽しみは本です。タンガには厳選された古本がそろっています。販売しているのか、席で読むためだけのものなのかは、カウンターで尋ねてみてください。こうしたカフェでは、店によって扱いが異なります。
階下のバーの名前は、この界隈を知る手がかりになります。「パヒット」は苦いという意味です。植民地時代のマラヤでは、ジンにビターズを加えた「ジン・パヒット」が飲まれていました。下にはバー、上にはカフェ。ふたつがそろうことで、ひとつの古い建物が見事に生かされています。
ブキッ・ビンタンでの行き方
いちばん簡単なのは鉄道です。ブキッ・ビンタン駅にはMRTカジャン線とKLモノレールの両方が乗り入れており、駅からカフェまでは歩いてすぐです。目印になるのはバー・パヒットです。地図アプリに「Bar Pahit Bukit Bintang」と入力してバーの店構えを見つければ、タンガはその上の階にあります。
グラブ(Grab)で向かう場合も、同じピンを使ってください。ブキッ・ビンタンは一方通行が多く、ドライバーが迷うこともあります。カフェの説明をするより、バーの名前を伝えるほうがたいてい早く着きます。
はしごの上り方と過ごし方
入口がはしごなので、訪れる際にはそれなりの準備が必要です。ホテルを出る前に、次の点を考えておきましょう。
- 荷物は少なめに。 リュックやショルダーバッグなら両手が空きます。パビリオンKL(Pavilion KL)のショッピングバッグを提げたままでは、はしごを上りにくくなります。
- 靴選びに注意。 ヒールや脱げやすいサンダルより、滑りにくい平らな靴底のほうが安心です。
- スカートやワンピースの方は、 上り始める前に対策を考えておきましょう。途中で気づいても手遅れです。
- 足が不自由な方、ベビーカー利用の方、小さなお子さま連れの方は、 はしごを上るのが難しいかもしれません。事前にカフェへメッセージを送り、ほかに入る方法がないか問い合わせてください。
支払いについては、KLのカフェでは一般的にカードが使え、多くの店でドゥイットナウ(DuitNow)やタッチ・アンド・ゴー(Touch ‘n Go)などの電子マネーによるQR決済も利用できます。マレーシアにはチップの習慣はありません。何か上乗せする前に、伝票にサービス料が含まれていないか確認しましょう。
はしごや店内の写真を撮るのは、ここではごく当たり前のことです。とはいえ、はしごの上では後ろで誰かが待っていることが多いので、撮影は手短に済ませましょう。近くの席で本を読んでいる人がいるときは、フラッシュをオフにしてください。
訪れるタイミング
KLの新しい店は、カフェ好きが街に繰り出す週末に混み合いがちです。本棚をゆっくり眺めたいなら平日がおすすめです。口コミを聞いた客が来る前の、開店直後を狙うのもよいでしょう。営業時間は公表されていないため、訪れる当日にタンガのSNSや地図アプリの情報を確認してください。
滞在時間は1時間ほどを見ておきましょう。飲み物を楽しみ、本をじっくり眺め、修復された店内をしっかり見るには十分な時間です。写真だけが目的なら長すぎますが、本棚で良い一冊に出会えば物足りなく感じるはずです。
帰りに周辺を散策
ブキッ・ビンタンは歩いて回りやすいエリアです。近くには次のようなスポットがあります。
- ジャラン・アロー(Jalan Alor) 屋台料理が並ぶ通りで、日が暮れてからがいちばんにぎわいます。
- チャンカット・ブキッ・ビンタン(Changkat Bukit Bintang) 古いショップハウスにバーやレストランが集まっています。
- パビリオンKL 冷房の効いた館内で有名ブランドのショッピングを楽しみたい方に。
はしごを下りたときに夕方になっていたら、すぐそこにバー・パヒットがあります。ジン・パヒットについて尋ねてみてください。古い建物の物語を、その始まりの場所で締めくくることができます。
よくある質問
タンガはクアラルンプールのどこにありますか?
ブキッ・ビンタンにあり、築約100年の建物でバー・パヒットの上の階に入っています。地図アプリでバー・パヒットを検索し、カフェへ続くはしごを探してください。
タンガの最寄り駅はどこですか?
MRTカジャン線とKLモノレールが乗り入れるブキッ・ビンタン駅です。カフェまでは歩いてすぐです。
はしごを上れない場合でも入れますか?
入口は木製のはしごなので、足が不自由な方やベビーカー利用の方、小さなお子さま連れの方には難しい場合があります。訪れる前にカフェへ連絡し、ほかに入る方法があるか問い合わせてください。
予約は必要ですか?営業時間は?
オープンして間もないため、営業時間や予約の方針は今後変わる可能性があります。特に週末は、出かける前にSNSや地図アプリの情報を確認してください。
タンガではどれくらい過ごすのがよいですか?
飲み物を楽しみ、古本や修復された店内を眺めるなら1時間ほどで十分です。その後も散策を続けたい場合は、ジャラン・アローやチャンカット・ブキッ・ビンタンがどちらも近くにあります。
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