広場の一辺を占める旧市庁舎
広場の東側は、そのほとんどを旧市庁舎(Altes Rathaus)が占めています。淡い色の外壁が横に長く延び、その上には破風の連なる急勾配の屋根がかかっています。時計塔は中央から少しずれた位置に立っています。1階には柱廊(アーケード)が続いているので、日差しや雨を避けながら建物の端から端まで歩けます。
この旧市庁舎が建てられたのは1556年です。市長で建築家でもあったヒエロニムス・ロッターのもと、1年足らずで完成したことでよく知られています。現在は市の歴史を紹介するライプツィヒ市歴史博物館(Stadtgeschichtliches Museum)になっています。軒下をぐるりと巡る銘文の帯は、広場の中央からじっくり読んでみる価値があります。
広場を囲む建物を読み解く
広場の真ん中に立ってゆっくり一周見渡すと、面ごとに異なる時代の建物が目に入ります。2000年代にはシティトンネル(City-Tunnel)の工事に合わせて広場が改修されました。古い建物に囲まれながら石畳だけが真新しく見えるのはそのためです。
- 東側: 旧市庁舎とその柱廊。
- 北側: かつての計量所アルテ・ヴァーゲ(Alte Waage)。戦争で被害を受けたのちに再建されました。
- 南側: 角の出窓が目を引くケーニヒスハウス(Königshaus)。ザクセンの君主たちが訪問時の滞在先にしていた建物です。
- 市庁舎の裏手: ナッシュマルクト(Naschmarkt)。バロック様式の旧証券取引所(Alte Börse)と若き日のゲーテ像があります。
地図いらずのアクセス
広場へは地下からやって来ることになります。シティトンネルを走るSバーンのライプツィヒ・マルクト駅で降りれば、出口を上がったところがそのまま広場です。ライプツィヒ中央駅(Leipzig Hauptbahnhof)からはSバーンで1駅です。歩行者専用の旧市街を南へ歩いても10分ほどで到着します。
ほかの見どころもすべて歩いて回れます。バッハゆかりの聖トーマス教会(Thomaskirche)は南西へ数分です。1989年の月曜デモの発端となったニコライ教会(Nikolaikirche)も、東へ少し歩けば着きます。広場の南東角から延びるグリンマイシェ通り(Grimmaische Straße)沿いには、メードラー・パッサージュ(Mädler Passage)があります。ゲーテの『ファウスト』に登場する地下酒場アウアーバッハス・ケラー(Auerbachs Keller)が入っているのもここです。
混雑を避けて広場を楽しむには
ライプツィヒ屈指の人気スポットなので、何よりも訪れる時間帯が大切です。もっとも落ち着いているのは平日の午前7時〜9時です。この時間は光が市庁舎の正面に平らに当たり、人が写り込まない柱廊の写真も撮れます。
週末の午前11時〜午後9時はなるべく避けましょう。塔の下には団体客が集まり、カフェのテラス席も満席になるなど、広場がいちばん混み合う時間帯です。週末しか行けない場合は、午前11時より前に訪れるのがおすすめです。
広場は閉まることがないので、夜遅くに散策するのもひとつの手です。日が暮れると市庁舎はライトアップされます。裏手のナッシュマルクトも、商店が閉まるとぐっと静かになります。
広場の日常
市の立つ日には石畳の上に屋台が並び、野菜や花、パン、ソーセージなどが売られます。昔から火曜と金曜が市の日とされていますが、予定に組み込む前に市のウェブサイトで確認してください。品ぞろえがいちばん充実しているのは午前の半ばごろです。カード決済に対応する店は以前より増えたものの、現金を好む店主もまだ多くいます。
地元の人のように過ごすためのちょっとしたコツを紹介します。
- 焼きソーセージの屋台: 指をさして「アイネ・ブラートヴルスト・ビッテ」(eine Bratwurst, bitte)と言えば注文できます。マスタードはカウンターで付けてもらえます。
- カフェのテラス席: 席に着いたら、店員が来るのを待ちましょう。会計もテーブルで済ませます。チップは小銭を置いていくのではなく、端数を切り上げて支払うのが一般的です。
- 路面電車と自転車: 広場を自転車がかなりのスピードで横切っていきます。写真を撮ろうと後ずさりする前に、周りをよく確認してください。
- 博物館: 最新の開館時間と入館料は、ライプツィヒ市歴史博物館の公式サイトに掲載されています。
クリスマスマーケットの季節
11月下旬からクリスマス直前までは、ライプツィヒのクリスマスマーケットの中心会場がこの広場になります。起源を1458年にさかのぼる、ドイツでも指折りの歴史あるマーケットです。広場は木造の屋台で埋め尽くされ、市庁舎の前には大きなツリーが立ちます。
混雑対策がもっとも重要になるのがこの時期です。屋台のあいだを楽に歩けるのは平日の午前中くらいしかありません。ホットワイン(グリューワイン)はデポジット付きのマグカップで出され、カップを返却するとデポジットが戻ってきます。定番のローストアーモンドとあわせて、干しプラムの具を包んで揚げた焼き菓子ライプツィガー・レープヒェン(Leipziger Räbchen)もぜひ探してみてください。
広場だけをさっと見るなら、所要時間は30分ほどです。博物館やナッシュマルクト、メードラー・パッサージュまで足を延ばすなら、2時間以上みておきましょう。
よくある質問
マルクト広場がいちばん空いているのはいつですか?
もっとも落ち着いているのは平日の午前7時〜9時です。週末は午前11時〜午後9時が混雑のピークなので、この時間帯は避けましょう。
マルクト広場へはどう行けばいいですか?
Sバーンでライプツィヒ・マルクト駅まで行けば、出口を上がったところがもう広場です。ライプツィヒ中央駅からはSバーンで1駅です。南へ歩いても10分ほどで着きます。
夜も広場に入れますか?
はい。公共の広場なので24時間開放されています。日が暮れると旧市庁舎がライトアップされます。ただし館内の博物館は独自の開館時間を設けていますので、公式サイトでご確認ください。
マルクト広場のクリスマスマーケットはいつ開かれますか?
例年、11月下旬からクリスマス直前まで開かれます。期間中は旧市庁舎前の広場が屋台で埋め尽くされます。今年の日程は市の公式サイトでご確認ください。
周辺にはどんな見どころがありますか?
市庁舎のすぐ裏手にはナッシュマルクトと旧証券取引所があります。アウアーバッハス・ケラーの入るメードラー・パッサージュや聖トーマス教会、ニコライ教会も、どれも徒歩数分の距離です。
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