グリンマイシェ通りに息づくミラノ風アーケード
一歩足を踏み入れたら、まずは頭上を見上げてみてください。石造りのファサードと磨き上げられた店構えの上に、ガラスの天井がまっすぐ延びています。このパサージュを建てたのは、スーツケースの製造で財を成したアントン・メドラーです。見本市用の建物として、1912年から1914年にかけて建設されました。手本になったのはミラノのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアで、よく似ているのはそのためです。
アーケードの住所はGrimmaische Str. 2-4です。街区を突き抜けてノイマルクト(Neumarkt)まで続いているので、マルクト広場と南側の通りを屋根の下で行き来できる近道にもなっています。中央の円形ホールの天井にはマイセン磁器の鐘を連ねたカリヨンが吊るされていて、一日のうち決まった時刻に音色を響かせます。
人気のスポットなので、人出は覚悟しておきましょう。建築を目当てに訪れる人も多いですが、ゲーテゆかりの場所としても多くの人を引きつけています。
入口で待つファウスト
アウアーバッハス・ケラー(Auerbachs Keller)へ下りる階段の両脇には、ブロンズ像が置かれています。片側はファウストとメフィスト、もう片側は『ファウスト』第一部の酒場の場面でメフィストに魔法をかけられる学生たちです。ゲーテはライプツィヒで法律を学んでいた頃にこの店で酒を酌み交わし、のちにその場面の舞台をまさにこの地下酒場にしました。
レストランは今も営業していて、ヴォールト天井の部屋でザクセンの郷土料理を味わえます。ファウスト伝説を描いた壁画が残る部屋もあります。
見逃せないポイントは次のとおりです。
- ファウスト像の左の靴:幸運を願う訪問者たちに撫でられて、金色に光っています
- 磁器のカリヨン:円形ホールにあります
- ノイマルクト側の出口:グリンマイシェ通り側よりも落ち着いています
- シュペックス・ホーフ(Specks Hof)とバルテルス・ホーフ(Barthels Hof):徒歩数分の場所にある、かつての見本市用パサージュです
人の少ないアーケードを楽しむには
旧市街のなかでも、ここほど訪れる時間帯が大切な場所はなかなかありません。最も混雑するのは土曜の11:00〜18:00で、円形ホールは買い物客や団体ツアーでいっぱいになります。人が写り込まない写真を撮りたいなら、この時間帯は避けましょう。
現在、店舗の営業時間は月曜から金曜が10:00〜19:00です。土曜は1時間早く、18:00に閉まります。日曜はパサージュ全体が休業です。平日の10:00過ぎに訪れれば、アーケードの奥まで最もすっきりと見渡せます。
マナーについても覚えておきましょう。
- 靴を撫でたら、すぐにその場を譲りましょう。 像の前には行列ができるので、長居すると後ろの人を待たせてしまいます。
- アウアーバッハス・ケラーでディナーをとるなら事前に予約を。 ライプツィヒの見本市の会期中や12月は特に必要です。営業時間はアーケードとは別なので、レストランの公式サイトで確認してください。
- 支払いとチップはドイツ流で。 カードは広く使えますが、小さな店に備えて現金も少し持っておくと安心です。会計のときは、チップを加えて切りのいい金額にした合計額を店員に伝えます。チップをテーブルに置いて帰るのはやめましょう。
- 地下へ続く階段では声を控えめに。 パサージュの物音は下で食事をしている人にも聞こえます。
30分ほど見たら旧市街へ
アーケードを見て回るだけなら20〜30分ほどです。地下で食事をするなら2時間はみておきましょう。最寄り駅はシティトンネルを走るSバーン各線のライプツィヒ・マルクト駅(Leipzig Markt)で、マルクト広場を横切ってすぐです。
グリンマイシェ通り側の入口を出ると、ルネサンス様式の破風が美しい旧市庁舎(Altes Rathaus)は目と鼻の先です。1989年の月曜デモの発端となったニコライ教会(Nikolaikirche)へは、東へ数分歩けば着きます。バッハゆかりのトーマス教会(Thomaskirche)へは、トーマスガッセ(Thomasgasse)を西へ少し歩いてください。
短く回るなら、マルクト広場からメドラー・パサージュを抜け、ノイマルクトへ出るルートがおすすめです。そこからモーリッツバスタイ(Moritzbastei)へ足を延ばすのもよいですし、礼拝があればトーマス教会へ戻ってトーマス教会少年合唱団(Thomanerchor)の歌声に耳を傾けるのもよいでしょう。出かける前に教会のスケジュールを確認しておいてください。
よくある質問
メドラー・パサージュが最も空いているのはいつですか?
空いている時間帯を測定したデータはありません。ただ、土曜の11:00〜18:00が最も混雑することはデータからわかっています。平日の10:00の開店直後に訪れるのが無難です。
営業時間を教えてください。
現在、店舗は月曜から金曜が10:00〜19:00、土曜が10:00〜18:00の営業です。日曜はパサージュ全体が休業します。アウアーバッハス・ケラーの営業時間はパサージュとは異なるので、レストランのウェブサイトでご確認ください。
メドラー・パサージュへの行き方は?
住所はGrimmaische Str. 2-4で、マルクト広場のすぐそばです。最寄り駅はシティトンネルを走るSバーンのライプツィヒ・マルクト駅で、少し歩けば着きます。ノイマルクト側からも入れます。
アウアーバッハス・ケラーは予約が必要ですか?
ディナーなら予約しておくのが確実です。見本市の会期中や、12月のクリスマスマーケットの時期は特に混み合います。予約はレストランに直接申し込んでください。
近くにはどんな見どころがありますか?
入口から数歩のマルクト広場に旧市庁舎があります。ニコライ教会とトーマス教会へはどちらも徒歩数分です。近くには、同じく歴史あるパサージュのシュペックス・ホーフもあります。
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