酪農地帯に建つコンクリートの塔
灰色のコンクリートでできた塔が、ワイカト地方の平らな牧草地にそびえています。周囲を見渡しても、これほど高い建物はほかにありません。1880年代、オークランドの実業家ジョサイア・クリフトン・ファース(Josiah Clifton Firth)は広大なマタマタの農場を経営しており、1882年にその事務所としてこの塔を建てました。
植民地時代の建物はほとんどが木造でしたから、ニュージーランドでコンクリートを使った例としてはかなり早い時期のものです。
塔の内部には、農場や地域の歴史を紹介する展示が並びます。保護区の芝生には古い建物がいくつか点在していて、草の上を歩いてひとつずつ見て回ります。ひとつの展示館というより、小さな集落が散らばっているような雰囲気です。
ファース・タワーの開館時間と見学時間の目安
車で向かう前に、まず曜日を確認しましょう。現在の開館日は次のとおりです。
- 木曜〜月曜: 午前10時〜午後4時
- 火曜・水曜: 休館
これは今週の開館時間です。祝日や季節によって変わることもあるので、わざわざ出かける場合は事前に博物館の公式サイトで確かめておくと安心です。見学時間は1〜2時間ほどみておきましょう。塔だけなら20〜30分で回れますが、敷地内の解説パネルまで読むともっとかかります。閉館は午後4時なので、午後3時を過ぎてから着くとゆっくり見られません。
保護区をのんびり歩くために
マタマタ周辺では比較的静かな観光スポットです。町を訪れる人の多くはホビット村(ホビトン)の映画セットに直行するため、保護区が混み合うことはめったにありません。次のポイントを押さえておくと、より楽しめます。
- まずは塔から見学しましょう。 農場の歴史はここから始まります。そのあと敷地内へと順に足を延ばすのがおすすめです。
- 入場料は受付で尋ねましょう。 料金の詳細は現地と公式サイトに掲示されています。こうしたボランティア運営の博物館では、入場料とは別に寄付をすると喜ばれることが多いです。
- 当番のスタッフに話しかけてみましょう。 地方の小さな博物館はたいてい地元のボランティアに支えられていて、建物の歴史については解説ラベルよりも詳しいことがよくあります。
- お弁当を持っていきましょう。 晴れた日には広い芝生でのランチが気持ちよく、タワー・ロード沿いにはカフェもありません。
- 柵やロープで仕切られた場所には入らないでください。 傷みやすい室内もあり、そうした場所は入口から眺める形になります。
タワー・ロードへのアクセスと周辺の見どころ
移動には車が欠かせません。266A Tower Road, Matamata 3471 まで行く路線バスは運行していないためです。町の中心部から農地を抜けて北東へ少し走れば到着し、保護区には駐車場もあります。
マタマタまではオークランドから南へ車で約2時間、ハミルトンからは1時間足らず、タウランガからは約1時間です。ほかの観光地をメインにした日帰り旅に、気軽に組み込めます。
- ホビット村(Hobbiton Movie Set): 町の南、ヒヌエラ(Hinuera)の近くにあります。ツアーは時間指定制なので、予約した時間の前後に塔を訪れましょう。
- マタマタ i-SITE: ブロードウェイ(Broadway)にある観光案内所です。建物はホビット風の門番小屋を模していて、周辺地域の地図もそろっています。
- ワイレレ滝(Wairere Falls): 町の東、カイマイ山脈にあります。森の中の遊歩道を登った先にあるのは、北島屈指の高さを誇る滝です。
博物館は火曜と水曜が休館なので、その日は滝やカイマイ山脈のハイキングにあてましょう。塔の見学は、木曜〜月曜の午後に予定を組むのがおすすめです。
よくある質問
ファース・タワー保護区・博物館の開館時間は?
現在は月曜・木曜・金曜・土曜・日曜の午前10時〜午後4時に開館しています。火曜と水曜は休館です。祝日や季節によって変わることがあるので、出かける前に公式サイトをご確認ください。
ファース・タワーの見学にはどのくらい時間をみておけばよいですか?
1〜2時間が目安です。塔と展示で30分ほど、残りの時間で保護区内のほかの建物や敷地を回ります。閉館は午後4時なので、慌てずに見学するには午後2時半ごろまでに着いておくとよいでしょう。
マタマタからファース・タワーへはどう行けばよいですか?
車で向かいます。所在地は266A Tower Roadで、町の中心部から北東へ少し走った場所にあり、保護区に駐車場があります。路線バスなどの公共交通機関は通っていません。
ファース・タワーとホビトンを1日で回れますか?
回れます。ホビトンはマタマタの南、ヒヌエラの近くにあります。先にホビトンのツアー枠を予約し、博物館の開館日(木曜〜月曜)を選んで、その前後に塔の見学を入れるとよいでしょう。
ファース・タワーはなぜ建てられたのですか?
1882年、ジョサイア・クリフトン・ファースが自身のマタマタの農場の事務所として建てました。ニュージーランドでは早い時期にコンクリートを使った建物で、現在は郷土史の展示施設になっています。
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